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マツモムシにアメンボ [カメムシ目]

湿地でトンボを探していると、越冬を終え茶色から青色に色変わりした「ホソミイトトンボ」を見つけた。
ピーク時にはいくつもが水面を巡回しあちこちで連結や交尾が見られたが、この日はこの1個体のみだった。
それも遠い・・・
ホソミイトトンボ0504.JPG



















じっと水面を見つめていると、背泳ぎの「マツモムシ」がいた。
マツモムシも成虫越冬だそうだ。
陽を浴びてその体は銅金色に青や緑を散りばめ、まるで小さな精密マシーンのよう。
マツモムシ0504.JPG



















近くにはアメンボの仲間も。
はて、何アメンボなのだろう?
アメンボsp.0504.JPG



















近くの溜池には一見してそうだとわかる「オオアメンボ」がスイ~ スイ~♪
脚の長さが半端ない!
オオアメンボも成虫越冬で、厳しい冬を乗り越え春に水辺にやって来る。
越冬中かここに来てからか、右後ろ脚をなくしていた。
それでも巧みに水の上を滑るように移動する姿は、何とも頼もしかった!
オオアメンボ0504.JPG




















2022年5月4日 東京都 トンボ目トンボ科 ホソミイトトンボ、カメムシ目マツモムシ科 マツモムシ、アメンボ科 アメンボ 亜科sp.、オオアメンボ

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キラキラのヤマサナエのオス [トンボ目]

今日は休みでfieldへ。
ゴールデンウィーク真っ只中で天気も良く、fieldも普段にない人の多さだった。

ハルジオンの蜜を吸っていたのは「ミヤマセセリ」のメス。
発生時期ももう終わりで翅も痛んでいた。
無事産卵できたろうか?
ミヤマセセリ0504.JPG



















小川沿いでテリトリーを張っていた「シオヤトンボ」のオス。
この谷戸では最も早くに見た種だけに翅はかなり傷んでいた。
シオヤトンボ0504.JPG



















小川沿いを歩いていると、川岸から黒と黄色の模様のトンボが飛び立って少し高い木の葉にとまった。
おおっ、コオニヤンマかと思ったが出てくるには早すぎる。
よく見ると「ヤマサナエ」のオスだった。
まだ翅がキラキラ輝き、羽化して間もない個体なのだろう。
ヤマサナエ0504-1.JPG



















例年この川沿いで見られるが、数は非常に少なく風前の灯火ではないかと心配している種だ。
今年も見られて良かったなぁと思っていると、さらに高い樹上に飛んで行ってしまった。
今年もあと1回見られるかどうか?、もう少し撮りたかったな。
ヤマサナエ0504-2.JPG



















2022年5月4日 東京都 チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ、トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、サナエトンボ科 ヤマサナエ

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初めて見た ヒトオビアラゲカミキリ

細い枯損木にちょこまか動く影が視界に入った。
何かいるなぁとメガネをかけて見ると、1cmほどの見たことの無い小さなカミキリムシだった。
交尾をしているのかと思ったが、メスを確保のマウントをしていた。
ヒトオビアラゲカミキリ0425-1.JPG






















調べると「ヒトオビアラゲカミキリ」のようだ。
名前の通り前翅に一つの黒い帯があり、荒い毛が生えていた。
図鑑では広葉樹の枯れ枝に集まるとある。
ヒトオビアラゲカミキリ0425-2.JPG



















小さいので老眼の進んだ眼では見つけるのに苦労するが、見たことの無い虫たちがいると思うとまだまだfield散策はやめられないなぁ!
ヒトオビアラゲカミキリ0425-3.JPG



















2022年4月25日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 ヒトオビアラゲカミキリ

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スミレの種はアリ散布 [季節]

ジャヤナギの幹で幼虫越冬していたカメムシの仲間の「ヨコヅナサシガメ」が羽化していた。
羽化した時には真っ赤な体で次第に黒くなる。
最も危険な時に赤くなり、敵から身を守る術なのだろう。
それにしても目立ちすぎ!
ヨコヅナサシガメ0424.JPG



















草原に入って見るとススキの葉の上に「ジョウカイボン」。
一見カミキリムシのように見えるが、翅は柔らかく分類上はホタル上科でホタルに近い仲間だ。
ジョウカイボン0424.JPG



















昨年の赤い実と今年咲いた花が見られるサルトリイバラの葉に細長い独特の食痕を見つけた。
しわざの主は、鮮やかな赤い体に翅の縁の白っぽい1対の斑が特徴の「フタホシオオノミハムシ」。
葉の下に交尾個体がいた。
フタホシオオノミハムシ0424.JPG



















そろそろかなとサワフタギの葉を探してみると、いたいた新幹線とも比喩される「シロシタホタルガ」の幼虫。
そう言われれば確かにそう見える!
シロシタホタルガ0424.JPG



















コスミレの実が裂開して種子が。
ようく見るとたくさんのアリたちが集まっていた。
スミレの種子にはアリが好むエライオソームと呼ばれる付属物が付いている。
これはカタクリやヒメオドリコソウなど多くの植物の種子にもある。
アリは種子を巣に運んでこの付属物だけ取り込み、種子を巣の外に捨てていく。
こうしてスミレはアリの力を借りて子孫を広げていくのだ。
コスミレ0422.JPG



















2022年4月24日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ、コウチュウ目ジョウカイボン科 ジョウカイボン、ハムシ科 フタホシオオノミハムシ、チョウ目マダラガ科 シロシタホタルガ、キントラノオ目スミレ科 コスミレ

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今年もウスバアゲハ! [チョウ目]

今年も「ウスバアゲハ」が舞い始めた。
ウスバシロチョウと呼んだ方が馴染みがある方も多いだろう。
一見モンシロチョウなどのシロチョウ科に見えるが、実はアゲハチョウ科なのでウスバアゲハと呼ばれる。

1週間ほど前に見つけたこの場所では、数年前からちらほら見られるようになり今年も。
ウスバアゲハ0422-1.JPG



















食草のムラサキケマンが自生しているが、目に見えて数が増えているわけではなく細々と繋がっている感じだ。
ウスバアゲハ0422-2.JPG



















職場周りでも以前は数頭見られるかどうか程度だったのが、一昨年だったかいきなり大発生してまた今年も。
ただ、当初よりは数を減らしているようだ。
ウスバアゲハ0430-1.JPG



















少し離れた谷戸が発生源で、幼虫はムラサキケマンの他にジロボウエンゴサクも食べている。
昨年、芽生えて生育した群落を確認して花を楽しみにしていたら、その後群落自体が無くなってしまった。
盗掘されたと思っていたのだが掘った跡が見られず、どうやらウスバアゲハの幼虫に食べてられてしまったようだ。

チョウが大発生すれば幼虫の食草は大きなダメージを受け心配になるが、そこは本来自然界のバランスが働きチョウの大発生もそろそろ終息すると思われるのだが・・・。

今日は虫の音の様な夏鳥のヤブサメの囀りを今シーズン初めて聞いて、ご機嫌!!
ウスバアゲハ0430-2.JPG



















2022年4月22.30日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 ウスバアゲハ(ウスバシロチョウ)

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