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スミレの種はアリ散布 [季節]

ジャヤナギの幹で幼虫越冬していたカメムシの仲間の「ヨコヅナサシガメ」が羽化していた。
羽化した時には真っ赤な体で次第に黒くなる。
最も危険な時に赤くなり、敵から身を守る術なのだろう。
それにしても目立ちすぎ!
ヨコヅナサシガメ0424.JPG



















草原に入って見るとススキの葉の上に「ジョウカイボン」。
一見カミキリムシのように見えるが、翅は柔らかく分類上はホタル上科でホタルに近い仲間だ。
ジョウカイボン0424.JPG



















昨年の赤い実と今年咲いた花が見られるサルトリイバラの葉に細長い独特の食痕を見つけた。
しわざの主は、鮮やかな赤い体に翅の縁の白っぽい1対の斑が特徴の「フタホシオオノミハムシ」。
葉の下に交尾個体がいた。
フタホシオオノミハムシ0424.JPG



















そろそろかなとサワフタギの葉を探してみると、いたいた新幹線とも比喩される「シロシタホタルガ」の幼虫。
そう言われれば確かにそう見える!
シロシタホタルガ0424.JPG



















コスミレの実が裂開して種子が。
ようく見るとたくさんのアリたちが集まっていた。
スミレの種子にはアリが好むエライオソームと呼ばれる付属物が付いている。
これはカタクリやヒメオドリコソウなど多くの植物の種子にもある。
アリは種子を巣に運んでこの付属物だけ取り込み、種子を巣の外に捨てていく。
こうしてスミレはアリの力を借りて子孫を広げていくのだ。
コスミレ0422.JPG



















2022年4月24日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ、コウチュウ目ジョウカイボン科 ジョウカイボン、ハムシ科 フタホシオオノミハムシ、チョウ目マダラガ科 シロシタホタルガ、キントラノオ目スミレ科 コスミレ

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