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久しぶりの雑木林で [季節]

谷戸にはコロナ感染拡大の影響でボランティアの方々の活動が中止となり、手入れをされてきた区域が放置されて立ち入り禁止になっていた園路がいくつかある。
そのうちの一つがようやく活動が再開されて開通した。
もう何年前だろう皆伐されて萌芽更新や実生の生育で若い林になった場所だが、この数年で一気に成長して見違えるようになっていた。

エゴノキの枝先に「エゴツルクビオトシブミ」の揺籃があった。
いつ見ても見事な命を懸けた職人技!
少し前から成虫の姿を見ていたが、この時はすっかり見られなくなっていた。
エゴツルクビオトシブミ0504.JPG



















小高い山の頂上にあるユズリハの木でとある虫を探していたら、枝に大きな「ミスジマイマイ」を見つけた。
右手の拳を握って親指が見えるように見た時、この貝殻の巻きと同じならばミスジ、左手と同じならヒダリマキマイマイ、わかるかなぁ(^^
お目当ての虫は残念、見つからなかった。
ミスジマイマイ0504.JPG



















数年前はまだ背丈よりも少し高いくらいだった園路両脇のコナラやクヌギが、一気に伸びてびっくりするほど成長していた。目の高さの枝が無くこれでは観察が出来ないなぁと幹を見ると、樹液が出ていて「ヨツボシケシキスイ」がいた。点刻のある漆黒の体に鮮やかなオレンジ色の模様がかっこいいのだが、いかんせん小さい。
もう少し大きければ人気の虫だったかもなぁ。

どうやらシロスジカミキリの産卵痕から樹液が出ている様で、あちこちのコナラに産卵痕があった。
シロスジカミキリが好んで産卵するのは若い直径15-20cmの木と言われ、ここはそんな木ばかりだった。
昔、萌芽更新を行っていた頃にはそんな木々がたくさんあり生息数も多かったのだろうが、放置されて木々が大きくなり産卵場所が減ったことで数を減らしていったようだ。

一方でこんな若い木に幼虫が入れば、枯れてしまうのではと心配になったのだが・・・。
ヨツボシケシキスイ0504.JPG





























2022年5月4日 東京都 コウチュウ目オトシブミ科 エゴツルクビオトシブミ、ケシキスイ科 ヨツボシケシキスイ、有肺目オナジマイマイ科 ミスジマイマイ

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