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クロカタビロオサムシ ヒオドシチョウ幼虫を襲う [コウチュウ目]

職場近くに、毎年ヒオドシチョウの幼虫が見られるエノキがある。
4月の終わりに見ると高さ5mほどの2か所の枝先に幼虫たちがいるのを見つけた。
今年も生んでくれたなぁと嬉しく思ったのだった。
後日、様子を見に行ったら・・・。

はて、1か所には食い尽くされた枝には全く幼虫たちの姿が無い。
まだ蛹化するには早いと思ってもう1か所を見て見ると、その理由がわかった。
近くの枝にいたのは「クロカタビロオサムシ」だった。
クロカタビロオサムシ0503-1.JPG



















この辺りでよく見られるオサムシの仲間はアオオサムシだが、その生態は地上徘徊性で樹上に上がることは無い、というか出来ないのだ。
一方クロカタは樹上性で、樹上のチョウやガの幼虫などを好んで食べている。
とはいえ高所にいるヒオドシチョウの幼虫たちの臭いを感じて狙いを定めるとはスゴイ!
クロカタビロオサムシ0503-2.JPG



















見ていると、幼虫たちのいる葉に近付いて行った。
クロカタビロオサムシ0503-3.JPG



















枝から葉に乗り移り幼虫の元へ。
幼虫たちが体をくねらせているのが目に入ったが、もはやどうしようもない。
そういえば昨年?一昨年だったか、このエノキの幼虫たちが3頭のクロカタに壊滅させられてしまった。
今年はいくつかでも生き残ってくれればいいのだが・・・・。
クロカタビロオサムシ0503-4.JPG



















2022年5月3日 東京都 コウチュウ目オサムシ科 クロカタビロオサムシ、チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ

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