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6番手のフユシャクは予想通り ナミスジフユナミシャクだった [チョウ目]

昨日、トイレの壁面でイチモジフユナミシャクのオスを見つけた。
12月25日にオスを初見しているが、メスはまだ見ていなかった。
イチモジフユナミシャク0104-1.JPG



















この壁を見渡すとおおっ、いたいた。
イチモジのメス。このエメラルドグリーンのような色が美しく、毎年見たいフユシャクのメスの一つだ。
イチモジフユナミシャク0104-2.JPG



















今日、ある谷戸のトイレを見ていると壁面で茶色に波模様のあるフユシャクのオスがいた。
ナミスジフユナミシャクのオスで、予想した通り6番目に見つかったのはやはりナミスジだった。
フユシャクたちは毎年、ほぼ同じ順番で現れる。
それは気温なのか日照なのか?何かのスイッチでそれぞれの種がそれぞれの時期に羽化してくるのだろう。
不思議だ。
ナミスジフユナミシャク0105-1.JPG



















同じ谷戸の桜の樹皮にナミスジのメスがいた。
これで今年見た6種中の3種のメスが見られたことになる。
あと3種はまだ見られる可能性があるので期待して探したい!
ナミスジフユナミシャク0105-2.JPG



















2021年1月5日 東京都 チョウ目シャクガ科 イチモジフユナミシャク、ナミスジフユナミシャク

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コナラの幹にいたヒメバチの仲間と思われる2種 [ハチ目]

コナラの幹を見ていると、触角の先端を曲げて樹皮を探索しているハチがいた。
こんな寒い季節に中にいる虫を探して産卵するのだろうか?と気になって数枚撮った。
調べると触角肘関節と腹部端の白色から「マツムラトガリヒメバチ」に似ている。
今は「コクロオナガトガリヒメバチ」という和名らしい。
ヒメバチの仲間は同定が難しく、詳細な図鑑を持ち合わせていないのでよくわからない。
マツムラトガリヒメバチ0101.JPG



















翌日キノカワガのいた林で見つけたのはオレンジ色が鮮やかなこちらも恐らくヒメバチの仲間だろう。
ヒメバチ0103-1.JPG



















キュッとしまったウエスト、何ともか細く腰が折れそうなスタイルだが、こうなった理由があるのだろう。
ここで冬を越すのだろうか?
ヒメバチ0103-2.JPG



















2020年1月1-2日 埼玉県、東京都 ハチ目ヒメバチ科 

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続々と キノカワガが [チョウ目]

昨日2日はいつものfieldに出かけたのが、公園の駐車場が満車で近くの市の駐車場へ車を停めてfieldまで歩いた。
谷戸の田んぼはひっそりとしていて人影はまばら。
ぐるっと一回りしたがほとんど何も見つからずでがっくりだ。
今年は遠近両用の老眼鏡を作るかと思ったのであった。
谷戸0102.JPG



















この谷戸のすぐ隣、長い間足を踏み入れていなかった民地の小さな雑木林を覗いてみた。
下草が刈られてスッキリした林。
雑木林0102.JPG



















1本1本樹皮を舐めるように見ていると、すぐにレプラゴケの仲間が表面を覆ったエゴノキの幹に久しぶりの「キノカワガ」を見つけた。エゴノキの樹皮は本来こげ茶色だが、苔が生えてすっかり色が白っぽくなってしまっていた。
真冬の虫観察の常連で、名前の通り木の皮に擬態した擬態のスペシャリスト。
キノカワガ0102-1.JPG



















これは幸先がいいと幹の下から上まで丁寧に見ていくと、コナラ足元の20cmほどの高さにもキノカワガがいた。こんなに低い位置にいるのはあまり見たことが無い。
というより見ていなかったのかもしれないなぁ。
キノカワガ0102-2.JPG



















今度は同じ木の高さ約2mを超える場所でも見つかった。
下から上まで見なければ見過ごしてしまうということだ。
キノカワガ0102-3.JPG



















この小さな林で見つけたのは何と5頭。
これだけの数を1か所で見たのはいつ以来だろうか?
うち4頭は体色によく似た苔が生えた幹にいた。苔の無い幹にも樹皮そっくりの個体が見つかった。
自分の色や体の模様に似た場所にとまるのは、やはり視覚でそれを確認しているとしか思えない。

キノカワガはその色や模様に個体差があり、その違いが面白いので今まで写真を撮ってきたが、ここで見つかったものはみなよく似た色と模様なので兄弟だろうか?
一つの林でこれだけの個体数が見られる場所は他にはないので、今後も注目したい。

キノカワガ0102-4.JPG





















2020年1月2日 東京都 チョウ目コブガ科 キノカワガ

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冬枯れの中の鮮やかな黄緑色は [季節]

昨日の雑木林に枯れて朽ちた木があった。
幹のあちこちの樹皮が剥がれ穴がたくさん開いていた。
何かいないかなぁと残っていた樹皮を剥がしてみると鮮やかな黄緑色が目に飛び込んできた。
越冬中の「アオクサカメムシ」だった。
虫がいたいたと嬉しい反面、寒いのにごめんごめん。
剥がした樹皮をもとには戻せないので、たくさんある隙間の中からいい場所を見つけてと勝手な思い。
この日はまだ暖かかったから大丈夫だろうか。
アオクサカメムシ0101.JPG



















大きなエノキの根元の葉をめくっていると、こちらでも鮮やかな黄緑色が・・・。
お目当てはオオムラサキやゴマダラチョウだったが、良く見つかる常連の「ワカバグモ」。
若葉の時期はもう少し先だが、ワカバグモとは本当に良く名付けたものだとその色に見入ってしまった。
写真を撮ったらまたもとに戻しておいたので大丈夫だろう!
ワカバグモ0101.JPG



















今日別の谷戸の林縁で無事羽化した「ヤママユ」の空繭を見つけた。
大きな脱出口が開いていた。
昨年は成虫を見ることが出来なかったので今年は見たいなぁ。
ヤママユ0102.JPG



















2021年1月1-2日 埼玉県、東京都 カメムシ目カメムシ科 アオクサカメムシ、クモ目カニグモ科 ワカバグモ、チョウ目ヤママユガ科 ヤママユ

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元日の雑木林で [季節]

元日の午後、近場の雑木林に行ってみた。
ここの木々は里山の代表種であるコナラやアオハダ、ウワミズザクラ、エゴノキなど。
フユシャクがいないかと思ったのだが、かつてここで見たことはほとんどない。
雑木林0101.JPG



















まず見つけたのは、サクラの樹皮のツクツクボウシの空蝉。
ツクツクボウシ0101.JPG



















クヌギの実生の枝先に昨年の「ヤママユ」の繭があった。
無事羽化したのかと手に取って見たが羽化した穴がなく、コンボウアメバチに寄生されているならばずっしり思いのだが軽かった。他に小さな穴も見当たらず、恐らく何かの原因で死んでしまったと思われた。
ヤママユ0101.JPG



















2時間ほど歩き回りフユシャクは見つけることが出来なかったが、足元のピンク色の冠毛の「コウヤボウキ」がとても奇麗だった。

本年もどうぞよろしくお願い致します。
コウヤボウキ0101.JPG



















2021年1月1日 埼玉県 カメムシ目セミ科 ツクツクボウシ、チョウ目ヤママユガ科 ヤママユ、キク目キク科 コウヤボウキ

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