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ホウネンタワラチビアメバチに寄生するハチ [ハチ目]

虫目で草むらを探していると、時折葉裏から糸でぶら下がる小さな特徴のある模様の繭が見つかる。
「ホウネンタワラチビアメバチ」と長ったらしい名前のハチの繭だ。
白っぽい地に黒い模様がありその形は確かに俵のようだ。
稲の害虫であるフタオビコヤガに寄生するとされている。
稲の害虫に寄生することからこの繭が多く見られると稲の害虫を駆除してくれて豊作になるということで名付けられたようだが、田んぼ以外でも見つかるのでフタオビコヤガが稲だけでなくイネ科の植物に付いているという事かそれともこのハチがほかの種も宿主としているのかわからない。
ホウネンタワラヒメアメバチ0115-1.JPG



















以前この繭を見つけてどんなハチが羽化してくるのか見たくって持ち帰ったことがあった。
ケースに入れていたがすっかり忘れてしまっていて、思い出して見た時にはケース内に繭の他に何やら小さな黒っぽいゴミみたいなものが出ていた。こんなものは当初なかったはず。
とにかく小さいので虫眼鏡で見てみると青く輝く小さなハチだった。
調べるとホウネンタワラチビアメバチはこんなに小さくはなく姿も異なる。
繭の大きさは約5mm、出ていたハチは約0.5mm。
恐らくこのホウネンタワラチビアメバチに寄生したハチのようだが種はわからない。
数えてみると15匹ほどいた。
寄生するハチにさらに寄生するハチがいる。
やはり自然界は恐ろしく奥が深い。
ホウネンタワラチビアメバチ0115-3.JPG



















2020年1月15日 東京都 ハチ目ヒメバチ科 ホウネンタワラチビアメバチ、不明種

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初見 シロフフユエダシャク、ウスバフユシャク [チョウ目]

今日職場のトイレで見つけた今シーズン初見のフユシャク。
発生時期が長く春先まで見られ雑木林を歩くと最もよく見られるフユシャクの「シロフフユエダシャク」。
シロフフユエダシャク0115.JPG



















こちらも長く見られる「ウスバフユシャク」。
かなり前からの常連となっている。
ウスバフユシャク0115.JPG



















これは初見の「ウスモンフユシャク」。
毎シーズンホソウスバフユシャクと共に同定に悩まされるが前翅内縁のRが大きいのでウスモンでいいかなぁ。
これでシロフも含めて9種目のフユシャクとなった。メスを見ていないのがいるのでオスだけのカウント。
ウスモンフユシャク0115.JPG



















フユシャクではないがクサカゲロウの仲間もいた。
体の色が褐色がかっているので越冬型の「ヤマトクサカゲロウ」と思われる。
この仲間も同定が難しいが色変わりしているのはヤマトかな。
ヤマトクサカゲロウ0115.JPG



















2021年1月15日 東京都 チョウ目シャクガ科 シロフフユエダシャク、ウスバフユシャク、ウスモンフユシャク、アミメカゲロウ目クサカゲロウ科 ヤマトクサカゲロウ

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