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絵本作家 伊藤知沙さんの「だんごむしとちょうの ぱあぷる」のご紹介 [本]

虫のお仲間、絵本作家の伊藤知沙さんの新刊「だんごむしとちょうの ぱあぷる」。

子供たちにぜひ読み聞かせてあげたいなぁ!
子供だけでなく大人も思わず引き込まれてほっこり!

だんごむしとちょう、いったいどんなお話しなのか?

伊藤さんの虫目で見た世界と虫たちへの思いがあふれる1冊です。
だんごむしとちょうの ぱあぷる.JPG































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木の幹で虫を探して [季節]

流石に気温が低いと越冬中のチョウやアブたちも全く姿が見られない。
仕方なく以前に「キノカワガ」を見つけた小さな林を覗いてみた。
エゴノキにいたキノカワガがいない!
どこにいったかと幹をぐるりと観察すると、右側90°のあたりの窪みに移動していた。
これはまた、かなり動いたものだ。
キノカワガ0128.JPG



















他の木もつぶさに見て回ったが、あの時いたキノカワガたちはすべて姿が消えていた。
越冬中は動いても数ミリ程度しか移動しないものが多いのだが、暖かい日が数日あったことで飛んだのだろうか?
動きようがないのが、蛹の入った繭。
苔を纏ってカモフラージュした繭は恐らく「シラホシコヤガ」か「キスジコヤガ」のもの。
幼虫も同様に体に苔を纏っていてまず見つからないだろうと思うのだが、寄生バチやハエは見破る目を持っているようだ。
シラホシコヤガ0128.JPG



















コナラの幹にいたのは「ヘラクヌギカメムシ」のメス。
卵越冬で遅くまで成虫は見られるが、越年を見た記憶はない。
お腹はぺしゃんこなのですでに産卵は終えているようで真冬に見られる真っ赤なエビちゃん個体だった。
ヘラクヌギカメムシ0128.JPG



















同属のクヌギカメムシは気門が黒く、ヘラクヌギカメムシとサジクヌギカメムシは黒くない。
申し訳なかったが、落ち葉の上に降りてもらってお腹を確認してみると気門は黒くないのでヘラかサジ。
オスは交尾器で区別できるがメスはわからない。
ここでサジクヌギカメムシは見たことが無く、分布が山地性で局地的との情報もありこの個体をヘラクヌギカメムシとした。
返事があるなら、君の名は?と聞いてみたい!
ヘラクヌギカメムシ0128-1.JPG



















2021年1月28日 東京都 チョウ目コブガ科 キノカワガ、ヤガ科シラホシコヤガorキスジコヤガ、カメムシ目クヌギカメムシ科 ヘラクヌギカメムシ

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