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似て非なる オオクモヘリカメムシとミナミトゲヘリカメムシ [カメムシ目]

冬は成虫越冬しているカメムシの仲間をよく見かける。
重なった葉の裏や樹皮の隙間、家屋の中にも入り込んでいる。
そんなカメムシの中にそっくりさんがいる。
代表的なのはツヤアオカメムシとアオクサカメムシ、ミナミアオカメムシなどだが、ほかにも温暖化の影響で北上しているそっくりさんも。

こちらはよく見られる「オオクモヘリカメムシ」。
hostはネムノキが知られている。
オオクモヘリカメムシ.JPG



















そしてそっくりさんはこの「ミナミトゲヘリカメムシ」だ。
元来南方種でオオクモヘリカメムシと大きさはほとんど同じくらいだが、色が少し褪せ気味なのと胸の棘が鋭くとがるので見分けられる。

hostはシロダモやクスノキなどのクスノキ科と異なるので競合はしないと思われるが、一見そっくりでややこしい。
昨年越冬しているのを見つけてオオクモヘリカメムシと思ったのだが、ミナミトゲと教えていただいて初見だった。
似て非なるもの、その違いを覚えておきたい。
ミナミトゲヘリカメムシ0220-2.JPG



















カメムシ目ヘリカメムシ科 オオクモヘリカメムシ、ミナミトゲヘリカメムシ

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ヘラクヌギカメムシの卵塊 [カメムシ目]

先日歩いていて苔の付いたコナラが目にとまり、キノカワガやコマダラウスバカゲロウの幼虫でもいないかと見ていると幹の割れ目にクヌギカメムシの仲間の卵塊があった。
今シーズン成虫を探していたが、昨年末にコナラで見つけたヘラクヌギカメムシオス1個体のみと寂しい現実。交尾器の形状を確認しヘラに違いなかった。
卵塊も探していてようやく最初の一つだ。
この木もコナラなのでヘラクヌギカメムシの可能性が高いのでお題はヘラクヌギカメムシとした。
成虫も卵塊もこれほどまでに見つからない理由はいったい何なのだろうか?
ヘラクヌギカメムシ0108.JPG



















早春、卵から孵化した小さな幼虫たちは、主食の若葉が芽生えるまでの非常食として母虫が卵の周りにこさえてくれたゼリーを食べて命をつなぐ。
その頃、またこのコナラの卵塊を見に来よう!
クヌギカメムシの仲間.JPG





























2021年1月8日 東京都 カメムシ目クヌギカメムシ科 ヘラクヌギカメムシ

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