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初見 シロフフユエダシャク、ウスバフユシャク [チョウ目]

今日職場のトイレで見つけた今シーズン初見のフユシャク。
発生時期が長く春先まで見られ雑木林を歩くと最もよく見られるフユシャクの「シロフフユエダシャク」。
シロフフユエダシャク0115.JPG



















こちらも長く見られる「ウスバフユシャク」。
かなり前からの常連となっている。
ウスバフユシャク0115.JPG



















これは初見の「ウスモンフユシャク」。
毎シーズンホソウスバフユシャクと共に同定に悩まされるが前翅内縁のRが大きいのでウスモンでいいかなぁ。
これでシロフも含めて9種目のフユシャクとなった。メスを見ていないのがいるのでオスだけのカウント。
ウスモンフユシャク0115.JPG



















フユシャクではないがクサカゲロウの仲間もいた。
体の色が褐色がかっているので越冬型の「ヤマトクサカゲロウ」と思われる。
この仲間も同定が難しいが色変わりしているのはヤマトかな。
ヤマトクサカゲロウ0115.JPG



















2021年1月15日 東京都 チョウ目シャクガ科 シロフフユエダシャク、ウスバフユシャク、ウスモンフユシャク、アミメカゲロウ目クサカゲロウ科 ヤマトクサカゲロウ

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ゴンズイノフクレアブラムシ(キスゲフクレアブラムシ) [カメムシ目]

葉が落ちたゴンズイの枝先を見ているとアブラムシがびっしりとついている。
ただ以前よりかなり数が減っていて、鳥たちに食べられて数を減らしているようだ。
恐らくゴンズイノフクレアブラムシと思われ、夏にカンゾウ類に移動するのでキスゲフクレアブラムシとも呼ばれる。
どちらが正式和名かは調べていないのでわからない。
似た種にミツバウツギフクレアブラムシがいるようで同じくゴンズイにつく。
見分けはお尻から出ている角状管という角のようなものが中央で膨らんでいるのがミツバだそうだがそうは見えないのでゴンズイノフクレとした。
ゴンズイノフクレアブラムシ0114-1.JPG



















見ていると翅のある有翅型がいた。
今の時期有翅型がいるんだなぁと写真を撮ったが確か有翅型はオレンジ色だったような。
ゴンズイノフクレアブラムシ0114-2.JPG



















家で写真を拡大してみると、腹部が枝と合着していた。
はて、これはどういう事?何かに寄生されたのか菌類のしわざ?
体の色が薄いのは死んでいて色褪せたのだろうか。
ゴンズイノフクレアブラムシ0114-3.JPG



















2021年1月14日 東京都 カメムシ目アブラムシ科 ゴンズイノフクレアブラムシ(キスゲフクレアブラムシ)

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近所の神社に虫詣 [季節]

毎年初詣に出かけている近所の神社に越冬している「ウラギンシジミ」がいると連絡をいただき行ってみた。
今年は喪中で昨年のお札やお守りをお返しに訪れていたが、その時は見つからず詳しい場所を教えていただいた。
探し始めてすぐに見つかった。
高さ2mほどのサカキの葉裏。こんな高所でも越冬している事を初めて知るとともに、これを見つけた虫目に感心しきり。
ウラギンシジミ0113.JPG



















他に何かいないか境内あちこちを探して歩いてみた。
さすがに初詣客も少なくてよかった。

灯篭で見つけたミノガの蓑はぶらぶらしていたのでオオミノガかニトベミノガ。
蓑の先に蛹殻が付いているので羽化した後のオスの空繭だ。
ニトベミノガ0113.JPG



















大きく裁断された葉を見るとニトベさんだろうなぁと付け根をよく見るとやはり。
「ニトベミノガ」の特徴の幼虫頭部の脱皮殻が付いていた。
ニトベミノガ0113-1.JPG



















別の灯篭で蛾を見つけたがどこにいるかわかるだろうか?
キノカワガ0113-1.JPG



















翅の色の濃い「キノカワガ」。
ここにこの色なら目立つなぁと思いながらも褐色の地衣類の色とは似ていた。
キノカワガ0113-2.JPG



















写真を撮っていると灯篭の足元にチョウが飛んできて止まった。
テングチョウか?と見てみると「ムラサキツバメ」だ。
翅を開いて日光浴を始めたのでそおっと屈んだが飛び去ってしまった。
鮮やかで美しい紫色が撮りたかったのに残念だった。
ムラサキツバメ0113.JPG



















2021年1月13日 埼玉県 チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ、ムラサキツバメ、ミノガ科 ニトベミノガ、コブガ科 キノカワガ

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似て非なる オオクモヘリカメムシとミナミトゲヘリカメムシ [カメムシ目]

冬は成虫越冬しているカメムシの仲間をよく見かける。
重なった葉の裏や樹皮の隙間、家屋の中にも入り込んでいる。
そんなカメムシの中にそっくりさんがいる。
代表的なのはツヤアオカメムシとアオクサカメムシ、ミナミアオカメムシなどだが、ほかにも温暖化の影響で北上しているそっくりさんも。

こちらはよく見られる「オオクモヘリカメムシ」。
hostはネムノキが知られている。
オオクモヘリカメムシ.JPG



















そしてそっくりさんはこの「ミナミトゲヘリカメムシ」だ。
元来南方種でオオクモヘリカメムシと大きさはほとんど同じくらいだが、色が少し褪せ気味なのと胸の棘が鋭くとがるので見分けられる。

hostはシロダモやクスノキなどのクスノキ科と異なるので競合はしないと思われるが、一見そっくりでややこしい。
昨年越冬しているのを見つけてオオクモヘリカメムシと思ったのだが、ミナミトゲと教えていただいて初見だった。
似て非なるもの、その違いを覚えておきたい。
ミナミトゲヘリカメムシ0220-2.JPG



















カメムシ目ヘリカメムシ科 オオクモヘリカメムシ、ミナミトゲヘリカメムシ

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ヘラクヌギカメムシの卵塊 [カメムシ目]

先日歩いていて苔の付いたコナラが目にとまり、キノカワガやコマダラウスバカゲロウの幼虫でもいないかと見ていると幹の割れ目にクヌギカメムシの仲間の卵塊があった。
今シーズン成虫を探していたが、昨年末にコナラで見つけたヘラクヌギカメムシオス1個体のみと寂しい現実。交尾器の形状を確認しヘラに違いなかった。
卵塊も探していてようやく最初の一つだ。
この木もコナラなのでヘラクヌギカメムシの可能性が高いのでお題はヘラクヌギカメムシとした。
成虫も卵塊もこれほどまでに見つからない理由はいったい何なのだろうか?
ヘラクヌギカメムシ0108.JPG



















早春、卵から孵化した小さな幼虫たちは、主食の若葉が芽生えるまでの非常食として母虫が卵の周りにこさえてくれたゼリーを食べて命をつなぐ。
その頃、またこのコナラの卵塊を見に来よう!
クヌギカメムシの仲間.JPG





























2021年1月8日 東京都 カメムシ目クヌギカメムシ科 ヘラクヌギカメムシ

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どっちが頭だ? ヒゲナガサシガメ幼虫 [カメムシ目]

コロナの感染拡大が止まらず、1都3県に緊急事態宣言が発出された。
自宅は埼玉、職場は都内ということで仕事以外は不要不急の外出は避けている。
明日は健康診断で立川まで行かねばならないが、これは致し方ない。
それよりも前日の午後9時以降は飲み食いはダメということだが、もう8時50分でまだ飯を食べておらず酒を飲んでいる。あと30分しかないが、少し遅れても良いだろう・・・

昨日、あるトイレで今シーズン7種目のフユシャク「シロオビフユシャク」のオスを見つけた。
このトイレは既にLED化されているが、以前よりは少ないものの蛾たちが見られて有蛾たい。
シロオビフユシャク0110.JPG



















冬の観察の楽しみの一つに神経衰弱がある。
エノキの落ち葉ではオオムラサキやゴマダラチョウ。
ヤツデの葉ではこの虫。
いくつものヤツデの葉をめくってきたが、ようやくこの日お目当ての一つが見つかった。
さて、どちらが頭だかわかるだろうか?
ヒゲナガサシガメ0109-1.JPG



















その名は「ヒゲナガサシガメ」の幼虫で、黄色地に赤やオレンジが美しい。
冬季は幼虫でヤツデやアオキなど常緑の葉の裏で見つかる。
一見右側にある黒い2つの点が目だと思いそうだが、これはただの斑で頭は実は左側にある。
冬の葉裏の観察では他にもマエムキダマシと異名をとる虫がいるが、残念ながらまだ出会えていない。
しかしヒゲナガサシガメの幼虫も、まさにマエムキダマシだろう!
ヒゲナガサシガメ0109-2.JPG

















2021年1月9日 東京都 チョウ目シャクガ科 シロオビフユシャク、カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ

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霜柱とキボシカミキリ [季節]

ここ数日最低気温が氷点下となっている。
ひょっとして出来ているんじゃないかなぁと見に行った。
期待通り、ここではなかなか立派な霜柱が出来ていた。
シモバシラ0109.JPG
















霜柱と言えばご本家は高尾山で有名なシソ科のシモバシラと行く植物に出来るのだが、fieldにシモバシラはない。
代わりにキク科の「カシワバハグマ」に出来るのだ。
この場所のカシワバハグマはここ数年ですっかり減ってしまったのが残念だ。
カシワバハグマ0109.JPG



















コナラの幹で「キノカワガ」を見つけた。
今年は見る機会が多く嬉しい!
この個体はなかなかいい色合いだ。
キノカワガ0109.JPG



















クワの枝を見ていると「キボシカミキリ」がいた。
寒さに強く年を越しても見られるものがいるようだが、残念ながらすでに息絶えていた。
ボーベリア菌に侵されて死んだようだった。
生きている時は翅の斑が黄色いのでキボシカミキリだが、死ぬと白く色変わりしてしまう。
シロスジカミキリも同様で死んだ個体から名付けられたのでシロスジなのだ。
キボシカミキリ0109.JPG



















2021年1月9日 キク目キク科 カシワバハグマ、チョウ目コブガ科 キノカワガ、コウチュウ目カミキリムシ科 キボシカミキリ

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今年初めて見るはやにえは ヤゴ [鳥類]

今シーズンいつもの谷戸では縄張りを張るモズの数が少ないように感じる。
はやにえもあまり見つからない。
7日、クワの枝先を舐めるように見ながら見つけた今年初めてのはやにえは、最初カエルかっと思ったがいやいや何だかわからなかった。
はやにえ0107-1.JPG



















角度を変えて見てみるとなるほど、ヤゴだった。
シオカラかオオシオカラあたりだろうか。
長い間雨が降っていないので田んぼや小川もすっかり水が無くなったのだが、ヤゴも良く生き延びてモズもよくそれを見つけたものだ。
この写真を撮っていると、遠くからモズの威嚇するような激しい鳴き声が聞こえてきた。
俺の獲物に手を出すなとでも言っているようだった。

今日、枝先にはヤゴの姿はなかった。モズが食べたのだろうか?
はやにえ0107-2.JPG



















ヤゴのすぐ近くの枝には、今までここではあまり見たことの無いはやにえの姿が。
イナゴの頭と胸だけ。
お腹を食べてからはやにえにしたのだろうか?
何だか、宗教的な儀式のような・・・
はやにえ0107-3.JPG



















2020年12月7日 東京都

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枝先で [季節]

ただ歩いていても何も見つからないので、牛歩でじっくりと探してみた。
コナラの枝先にセミ?
アミガサハゴロモ0107.JPG



















なあんて、セミと同じ仲間の恐らく「アミガサハゴロモ」の亡骸だろう。
ほとんどミイラ状態だが、昆虫は外骨格なので姿がそのまま残るのだ。
アミガサハゴロモ0107-1.JPG



















別のコナラでは何やら毛羽立った枝があった。
ふふ~ん、これはやつのしわざだな!
クダマキモドキ産卵痕0107.JPG



















しわざの主はクダマキモドキの仲間。
サトクダマキモドキがこれを作っている光景がこれ。
口で枝を齧ってそこに卵を産んでいく。
ここにはサトクダマキモドキ、ヤマクダマキモドキがいるのでこのどちらかだ。
サトクダマキモドキ産卵.JPG



















2021年1月7日 東京都 カメムシ目ハゴロモ科 アミガサハゴロモ、バッタ目ツユムシ科 クダマキモドキの仲間

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ちょこまか可愛い ハクセキレイ [鳥類]

このところfieldの駐車場でよく見かける2羽の「ハクセキレイ」。
小走りにちょこまか動き回る姿が可愛い!
1年を通じて見られ夏には繁殖もしていて田んぼ周りで餌を探す姿が見られるが、ここの駐車場もよく利用する餌場の一つだ。
ハクセキレイ0107-1.JPG



















見ていると、時折上空を見上げて猛禽などの敵を警戒している。

左見て。
ハクセキレイ0107-2.JPG



















右見て。

餌を捕ったり周りを警戒したりと色々と忙しいなぁ。
ハクセキレイ0107-3.JPG



















2021年1月7日 スズメ目ハクセキレイ科 ハクセキレイ

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