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イチモンジセセリの幼虫か! [チョウ目]

今日8月7日は暦の上では立秋だったが、東京はこの夏初めての猛暑日を記録した。
暑いと覚悟していたが、東京の職場の午後の気温は32℃で時折吹く南風が心地良く思ったほどの暑さではなかった。加齢で体の温度センサーが壊れているかもしれないが・・・。
梅雨が明けたばかりで残暑厳しく、まだ秋には程遠い。

先日、池の脇に生えたオギ、そうそう先日クロコノマチョウの幼虫がいた近くのオギで葉をくるんだ巣を発見。
おおっ、コチャバネセセリの幼虫の巣とよく似ているが、さて誰のしわざだろう?
イチモンジセセリ0731-1.JPG



















申し訳なかったが開いてみた。
セセリチョウであることには間違いなさそうで、顔の模様で種が識別できるのでお顔を拝見である。
種毎の顔はまるでプロレスラーのマスクのよう、多種多様で面白い!

さて、こんなの出ましたぁ!
って見てもどの種がどんな顔だか覚えていないが、コチャバネでないことはわかった。
そもそもデカイ。
イチモンジセセリ0731-2.JPG



















大きいということでオオチャバネセセリあたりかと調べたが、ちょっと違う。
他にここで見られるセセリチョウの顔を調べたがどうもしっくりこない。
最終的に顔の模様と首の黒線で「イチモンジセセリ」と判断したがどうだろう?
図鑑やnetで検索しても顔の模様はドンピシャ一致はしないが、変異、個体差の範囲なのだろうか。
当初顔を見ればすぐにわかると思ったのだが、甘かったようだ。
ん~、なかなか難しい。
イチモンジセセリ0731-3.JPG



















2020年7月31日 東京都 チョウ目セセリチョウ科 イチモンジセセリ

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ツユムシの幼虫たち すくすくと [バッタ目]

林縁でハゴロモを見ているとすぐ傍らに「アシグロツユムシ]の幼虫がいた。
近付いても俊敏に逃げることが無く、あまり動かないのでなかなか気付かない。
アシグロツユムシ0731-1.JPG



















体の模様は若齢幼虫特有の黒斑がまだあるものの目立つ大きさになってきた。
今月の終わりには成虫が見られるだろう。
アシグロツユムシ0731-2.JPG



















ヌスビトハギの葉上でアシグロ幼虫よりだいぶ大きな「セスジツユムシ」の幼虫を見つけた。
こちらも人がすぐそばを通っても微動だにせずじっとしていたが、触角を閉じて警戒のポーズ。
ツユムシはよほど擬態に自信があるのだろうか・・・。
セスジツユムシ0731-1_1.jpg



















オスの成虫は早ければ今月中旬には姿が見られる。
虫たちの成長を見ていると季節は進んでいるなぁと実感させられた。
セスジツユムシ0731-2.JPG



















2020年7月31日 東京都 バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ、セスジツユムシ

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ハゴロモ3兄弟の従弟 アオバハゴロモ [カメムシ目]

昨日載せたお尻に水滴を付けていた幼虫は「アオバハゴロモ」。
分類上、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、スケバハゴロモはハゴロモ科だが、アオバハゴロモはアオバハゴロモ科と科が異なる。
なのでアオバハゴロモは兄弟ではなく従弟と勝手に呼んでいる。

成虫はこちら。
水色がかった翅にオレンジの縁取りが美しく好きな虫だ。
アオバハゴロモ_2_1.jpg



















バラ、アジサイ、クチナシ、ユキヤナギ、ミカン類、カキ、クワなど色々な植物に付いて汁を吸い、幼虫は蝋物質を植物にも付けるので、3兄弟と共に害虫とされる。
子供の頃は何故かハトと呼んでいたが、ハトポッポ、ハトムシ、ポッポなど地方によって呼び名があるようだ。
ハトに似てる?

学名はGeisha distinctissima
芸者と名が付いているのは、淡い水色の翅とオレンジ色の縁取りが芸者さんをイメージしたからなのだろうか?
確かに個人的には芸者さんの着物のイメージはあるが、この小さな虫を見てそれを連想するところはなかなか非凡な発想だと思う。
目のあたりには幼虫時代の面影が。
アオバハゴロモ_1.jpg



















2020年7月31日 東京都 カメムシ目アオバハゴロモ科 アオバハゴロモ

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ハゴロモ3兄弟+従弟 [カメムシ目]

先日紹介した「ベッコウハゴロモ」が属するハゴロモ科の仲間でよく見られる3種を3兄弟と呼んでいる。
毎年見つけて名前が出てこないのが「アミガサハゴロモ」。
深い抹茶色に前翅外縁の白斑が特徴なのだが、何だっけ何だっけと頭ぐるぐるでも思い出せないのだった。
アミガサハゴロモ0731.JPG



















こちらは翅がシースルーで見たままなので覚えやすい「スケバハゴロモ」。
高度成長期時代、遠い昔のマスプロアンテナの「見えすぎちゃって困るの~」というテレビCMを思い出させてくれる虫だ。
スケバハゴロモ0731_1.jpg



















3兄弟とは科が異なるのだが、3兄弟と共に今の時期よく見られるので従弟。
この日成虫も撮ったのだがいまいちよくなかったので、サルトリイバラの茎で見つけた幼虫を。
体に蝋物質を纏いお尻から今にも落ちそうな水滴、落ちる瞬間を見逃してしまった。
ハゴロモ3兄弟の従弟0731.JPG





























2020年7月31日 カメムシ目ハゴロモ科 アミガサハゴロモ、スケバハゴロモ

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美しさとは裏腹に ベッコウハゴロモ幼虫 [カメムシ目]

林縁のヌスビトハギの茎に白く色々な色に輝く美しい毛が動いていた。
根元の方は黄色がかっているが、途中から赤、青、緑の蛍光色だ。
もぞもぞしていて脚も見えることから虫に違いないが、二つある黒いのは目か。
ベッコウハゴロモ0731-1.JPG



















動き出したので進んでいる方に回ってみたら、おやこちらが頭か。
ということは1枚目はお尻。
ベッコウハゴロモ0731-2.JPG



















何だか良くわからないのでアップで見てみると、困った眼をした面白いアニメ顔の変な虫。
というのが昔初めて見た時の印象だったような。

この虫は大きな分類ではカメムシの仲間の「ベッコウハゴロモ」の幼虫だ。
幼虫、成虫共に植物の汁を吸う。
お尻の毛束は光で様々な色に見えるようで、体を隠すなど敵から身を守るためのものなのだろう。
ベッコウハゴロモ0731-3_1.jpg



















すぐ近くのタラノキに成虫もいた。
茎の白いものは幼虫が出した蝋物質だろう。
ここではクワ、クズ他結構色々な植物で見られる。
よく見るハゴロモの仲間にはベッコウハゴロモを含むハゴロモ3兄弟と従弟と呼んでいる4種がいるが次回以降に。
ベッコウハゴロモ0731-4.JPG



















2020年7月31日 東京都 カメムシ目ハゴロモ科 ベッコウハゴロモ

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ヤハズ、オスクロと言えば [クモ目]

池の脇のオギの葉に「ヤハズハエトリ」のメスがいた。
草地のススキやオギ、湿地のヨシなどのイネ科の葉をすみかとしている腹部が細長い1㎝弱のハエトリグモで好きな種の一つでもある。
メスは淡い褐色の体に腹部に濃い褐色の帯がある。
ヤハズハエトリ0731_1.jpg



















ヤハズハエトリのオスはメスと全く体色や模様が異なり黒地に頭胸部に白い花びらのような模様、腹部に白い矢筈状の模様がある。
以前に撮ったオス。
こんなに違うと知らなければまるで別種と思うだろう。
ヤハズハエトリオス1.JPG



















上のメスがいた場所から少し離れたところに若齢の「クロコノマチョウ」の幼虫たちがいることに数日前から気付いていた。今日もいるかなと見ると2匹が顔を見合わせていた。
クロコノマチョウ0731_1.jpg





























少し根元の方で動くものがあった。
見るとヤハズのメスが何とクロコノマチョウの幼虫を捕食していたのだった。
口元に見える猫耳の顔にやるせなさを感じるも、クモも食べなければ生きていけない厳しい世界に納得せざる得なかった。
帰って写真をよく見ていると姿形はヤハズのメスそっくりだが、腹部の褐色の帯に黒斑が2対ある。
メスにそっくりでこの帯に黒斑があるのは「オスクロハエトリ」という種だそうだ。
すみかもヤハズと同じなのでとても紛らわしい。
オスは黒いが白い矢筈模様が無いので見分けやすそうだ。
だがまだ見たことは無い。
オスクロハエトリ0731_1.jpg





























2020年7月31日 東京都 クモ目ハエトリグモ科 ヤハズハエトリ、オスクロハエトリ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ

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