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続・オニグルミ オオフトメイガ幼虫とアカマキバサシガメ [季節]

種が特定できていないスズメガ幼虫もしくはその成虫がいないか、しつこくオニグルミの周りをグルグル。
残念ながら今日も見つからなかった。

葉を合わせた巣から頭を出して葉を食べているカラフルなイモムシがいた。
おっ、見たことが無いなぁと葉に手を伸ばすとすっと中に引っ込んでしまった。
それではと綴られた葉をはがそうとすると巣から出て糸をはいて地面に落ちた。
アオバセセリの幼虫チックでなかなかビジュアル系。
オオフトメイガ0820-1.JPG



















調べると以外とすぐにわかった「オオフトメイガ」の幼虫。
クリやクヌギ、コナラなどを食べるようだが、オニグルミもOKのよう。
真ん中2枚がつづられていた巣。
オオフトメイガ0820-2.JPG



















別の葉裏で見たことのないマキバサシガメの仲間がいた。
大きさは1㎝ほどのなかなか美しい「アカマキバサシガメ」だった。
アカマキバサシガメ0820.JPG



















マキバサシガメの仲間は、前脚がカマのように発達していてこれで獲物をとらえて汁を吸う。
ここに集まる小さな虫たちには脅威の存在だろう。
先日はヌルデでベニモンマキバサシガメを初見しマキバサシガメの仲間にも奇麗な色のものがいることを知ったところだった。
アカマキバサシガメ0820-1_1.jpg



















こちらは常連のダニを付けた「コイチャコガネ」だが、今年は数がめっきり少ない。
陰になっていて水色の奇麗な目が映らなかったのが残念だ。
コイチャコガネ0820_1.jpg



















2020年8月20日 東京都 チョウ目メイガ科 オオフトメイガ、カメムシ目マキバサシガメ科 アカマキバサシガメ、コウチュウ目コガネムシ科 コイチャコガネ

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クズの葉裏にちっちゃなメダカナガカメムシ [カメムシ目]

今の時期蔓を伸ばしてあちこちに絡まっているクズ。
木質化した茎で切っても切ってもまた生えてきて手ごわい。
そんなクズも虫たちにとっては美味しいレストランなのだろう。
クズで見られる虫を思いつきあげると、マルカメムシ、コフキゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、クズノチビタマムシ、ウラギンシジミにルリでシジミなどがいる。

そんな人気のレストランの葉をひっくり返してみると、ちっちゃなゴミ?のような虫が見つかる。
ゴミと言っては失礼な虫の名前は「メダカナガカメムシ」。
大きさは3mm弱、意外と敏感ですぐにわらわらと逃げていく。
メダカナガカメムシ0813-1.JPG



















目が飛び出ているからメダカ=目高なのだろう。
交尾中のものもいたがひつこく撮っていると交尾を解いて逃げ出した。
あー!ごめんごめん。
メダカナガカメムシ0813-2_1.jpg



















2020年8月13日 東京都 カメムシ目メダカナガカメムシ科 メダカナガカメムシ

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オニグルミを探してみると [自然]

以前バイバラシロシャチホコの若齢幼虫を見つけたオニグルミ、その後時折見てみたがあの幼虫たちの姿を見ることはなかった。
この日、何かいないか探してみると、目に付いたのはお尻にアンテナピン!頭の上には触角のようなものがある幼虫。これらの特徴から「エゾスズメ」と思われる。
コンデジで撮ったので後日一眼でと探したのだが残念見つからなかった。
※Iさんからモンホソバスズメまたはアジアホソバスズメの幼虫ではないかとのご指摘をいただきました。
エゾスズメ0809.JPG



















他には仲良く葉を食べるハバチの幼虫。
ハバチ0813_1.jpg



















こちらでは群れで食事中の「トサカフトメイガ」の若齢たち。
このところヌルデなどでもこの集団が見られるようになった。
ところでオニグルミの葉は触るとべたつくことから食べると甘いのだろうか?
色々な虫たちに人気の木だ。
トサカフトメイガ0813_1.jpg



















出会えて嬉しい虫と言えば翅の模様が美しい「アミメリンガ」だ。
久しぶりの再会だったが、数枚撮ると飛ばれてしまった。
幼虫の食樹はオニグルミなので、またいつか会えるだろう。
アミメリンガ0813.JPG



















2020年8月9,13日 東京都 チョウ目スズメガ科 エゾスズメ、ハチ目ハバチ科 ハバチsp.、チョウ目メイガ科 トサカフトメイガ、コブガ科 アミメリンガ

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エビイロカメムシ ビフォー、アフター [カメムシ目]

ススキの葉をじっくり見ているとカメムシが見つかる。
ススキなどのイネ科に付く「エビイロカメムシ」だ。
fieldにはススキやオギ、ヨシなどがあるが、ススキ以外では見たことが無いような気がする。
カメムシの仲間は幼虫時代と成虫で色や模様が変わる種が多いが、エビイロカメムシは幼虫時代は目を惹く美しさなのに大人になったら普通になってしまうところが実に残念だ。

そんな幼虫時代のビフォー
愛称はエビちゃん。
エビイロカメムシ0815-1_1.jpg



















もう一つ、ビフォー
透き通る肌色の体に散りばめられた赤い斑。
おちょぼ口がとても愛らしい!
この赤い斑はススキの葉の斑に似せていると思われ、名前のエビイロは幼虫の体の色から名付けられたようだ。
エビイロカメムシ0815-2_1.jpg



















こちらがアフター
面影がなくもないが、全く普通のカメムシである。
ちょうど今の時期は幼虫と成虫共に見られるので、是非探してみてはいかがだろうか。
この変化には、RIZAPもびっくりだろう!
エビイロカメムシ0815-3_1.jpg



















2020年8月15日 東京都 カメムシ目カメムシ科 エビイロカメムシ

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夏の木陰のコバルトブルー マルタンヤンマ [トンボ目]

真夏の気温が上がった午後、水辺の木陰は涼をとるには良い場所。
そんな木陰の枝先を見渡すと、暑さをしのぐヤンマたちのぶら下がりが見られるかもしれない。
ヤンマの中でも最も美しいと思うのが「マルタンヤンマ」のオスだ。
マルタンヤンマ_1.jpg



















えんじ色の体に水色の模様、複眼の深いコバルトブルーは見たものの目を惹くに違いない。
木陰には他にもヤブヤンマやネアカヨシヤンマなども見られるが、中でもこのブルーが一番好きだ。
長らく見ていないので、今年はと思うが早くしないと・・・。
マルタンヤンマ-2_1_1.jpg



















このメスは何度も産卵をしたのだろう。
腹部も翅までにも泥が付着していた。
マルタンヤンマ-3_1.jpg



















埼玉県 トンボ目ヤンマ科 マルタンヤンマ

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まるで隠れ身の術 ハラヒシバッタ [バッタ目]

いつものジャヤナギの幹に「ハラヒシバッタ」がいた。
さっと通り過ぎればまず見つけることが出来ないほど樹皮に同化していた。
ハラヒシバッタ0806-1.JPG



















幹に生えた苔の色が体に散りばめられているところが絶妙だ。
ヒシバッタの仲間は種の中でも色や模様の個体変異が大きく、地域によっても多種多様で固有種も多く見られ同定が厄介なバッタだ。
前胸に棘がなく翅も短いこと、似た種にモリヒシバッタがいるが北海道大学出版会のバッタ・コオロギ・キリギリス図鑑で分布が愛知県~岡山県となっているのでハラヒシバッタとしたがどうだろうか?
ハラヒシバッタ0806-2_1.jpg



















自分の体の色や模様と似ている場所にいるのは、本当にそれを知っているのではないかと思ってしまう。
キノカワガなどもそうだがとても不思議だ。
ハラヒシバッタ0806-3_1.jpg



















2020年8月13日 東京都 バッタ目ヒシバッタ科 ハラヒシバッタ

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キラキラ シースルーな ヘクソカズラグンバイ [カメムシ目]

少し前、葉上に極小の金色に輝く虫を見つけた。
撮って調べたところ「ヘクソカズラグンバイ」というヘクソカズラに付くグンバイムシの仲間だった。
体の作りが何だか変に見えるが大きさ3mmほどと小さくてどうなっているのかよくわからなかった。
いた葉はヘクソカズラではなかったが、周りにあるのでたまたまだったのだろう。
そこで今日再び撮りに行った。

ヘクソカズラはあちこちにあるがなかなか見つからず、ようやく葉裏で1個体が見つかった。
翅は金色の縁取りに透明で美しい。
頭とその両脇、胸の部分が膨らんでいるようだが、この部分がどうなっているのか?
レンズの倍率が高いので被写界深度が浅く、翅にピントを合わせると膨らんでいる部分がぼけてしまう。
ヘクソカズラグンバイ0813-1.JPG



















膨らんでいる部分にピントを合わせるとこんな感じ。
ヘクソカズラグンバイ0813-2.JPG



















前から見てみると、こんな風になっていた。
胸の部分も膨らんでいるものが二つ合わさっているようだ。
何でこんな形をしているのか、何か理由があるのだろうが全くわからない。
この虫、もっと大きかったら人気出るだろうなぁ!
ヘクソカズラグンバイ0813-3.JPG



















2020年8月13日 東京都 カメムシ目グンバイムシ科 ヘクソカズラグンバイ

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薄暗い林床に咲く可憐なラン [植物]

里山でランと言えばシュンラン、キンラン、ギンラン、ササバギンラン、サイハイランなどがあるが、林内でひっそりと咲くランはあまり知られていないだろう。
教えていただいて初めて見た「トサノクロムヨウラン」。
トサノクロムヨウラン0802-2_1.jpg





























以前はクロムヨウランとされていたが、神戸大学大学院理学研究科の末次健司特命講師らの研究により近年クロムヨウランは花が開かないことから花が開くのをトサノクロムヨウランとされたようだ。

淡い黄色に唇弁の青紫色が美しい。
トサノクロムヨウラン0802_1.jpg



















さらに珍しいランが咲いているというので見に行ったが、もう咲き終わっていた。
キバナトサノクロムヨウラン0803_1.jpg



















悔しいので翌日再び行ってみるといくつか咲いていた。
花柄と花弁が黄色い「キバナトサノクロムヨウラン」。
唇弁にトサノクロムヨウランのような青紫色は無い。

共に光合成をせず菌類から栄養をもらう菌従属栄養植物で薄暗い林床でも花を咲かせることが出来るのだ。
キバナトサノクロムヨウラン0804_1.jpg



















2020年8月2-4日 東京都 キジカクシ目ラン科 トサノクロムヨウラン、キバナトサノクロムヨウラン

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小さなヤナギの小さな酒場 [自然]

今、谷戸では「ミズタマソウ」が花盛りだ。
花と言ってもとても控えめで小さいが、花の根元の実になる毛の生えた子房と茎の節の赤色など植物体をトータルで見るとなかなか奇麗で毎年眺めて楽しんでいる。
花の後、毛の生えた実を水玉に見立てたようだが、雨の後に見る実はたくさんの毛が水を蓄えてほんとに水玉に見えるのもなかなか興味深い。
ミズタマソウ0731.JPG



















谷戸の奥にある小さなヤナギには毎年いくつもの小さな酒場がオープンする。
小さいので定員は2人か3人で満員。
細い枝の酒場のお客は「クロコノマチョウ」だった。
今年は見る機会が多く、幼虫たちもあちこちのススキやオギで見られる。
クロコノマチョウ0731.JPG



















幹の酒場には立派な角の「ノコギリクワガタ」がご来店。
でもよく見るとお目当ては先客のメスのようでしっかりガードしていた。
ノコギリクワガタ0731.JPG



















ヤナギの隣のヌルデの枝には「カブトムシ」のメスがいた。
ここに酒場は無いので、ヤナギからたまたまヌルデに飛んで来たのだろう。
小さいながらも人気のこの店、これからもちょくちょく顔を出してみよう。
カブトムシ0731_1.jpg



















2020年7月31日 東京都 フトモモ目アカバナ科 ミズタマソウ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ、コガネムシ科 カブトムシ

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オオカマキリ幼虫とナミテントウと [自然]

小川沿いの草の茎にいた「オオカマキリ」の幼虫が何かをカマで捉えていた。
そろそろ終齢に近い大きなカマに小さな黒い獲物だ。
オオカマキリ0731-1_1.jpg





























捕まっていたのはどうやら「ナミテントウ」。
テントウムシを捕食しているシーンは時折見かけるが、こんなに小さなものでも少しは腹の足しになるのだろう。
獲物にありつけない状況では何でも食べなければ、自分の命が危ういということもあるだろう。
オオカマキリ0731-2_1.jpg



















一方のナミテントウは鋭いカマでもつかまり難い丸いツヤツヤの体で危険を察知すると脚の関節から黄色く臭い汁を出し敵から身を守る。
そんな防御の上を行くカマキリは草はらにいる虫たちの中ではてっぺん、さすがカマキリ先生といったところか。
カメムシをむしゃむしゃと食べるカマキリを見ていると、臭いにおいなど感じないのか全く無力だ。
この状況を見て、逃げろ、ナミテントウ!って思ってしまった・・・。
オオカマキリ0731-3.JPG



















2020年7月31日 東京都 カマキリ目 カマキリ科 オオカマキリ、コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ

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