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神社境内のエリザハンミョウ [コウチュウ目]

近所の神社の境内で毎年みられるハンミョウの仲間を探しに行った。
ハンミョウといえばキラキラと美しい体が知られているが、お目当ては地味な「エリザハンミョウ」だ。
大きさは1㎝ほどと小さく色も地味なので探すのに一苦労する。
先ずは低姿勢でゆっくり歩き、飛んだら着地点を確認して忍び足で近寄りファインダーで姿を確認するのだ。
エリザハンミョウ0702-1.JPG



















今年は地面に雑草が結構生えていて見づらいうえそれほど数が多くなく、残念ながら近寄らせてくれる個体はほとんどいなかった。
エリザハンミョウ0702-2.JPG



















さらに小さい「トウキョウヒメハンミョウ」も混じるが大きさで見わけられる。こちらの方がフレンドリーだった。

トウキョウヒメハンミョウはあちこちで見られるが、エリザは知る限りfieldではここだけ。
貴重な生息環境だが、神社なので大きく改変されることが無いと思われ安心だ。
トウキョウヒメハンミョウ0702.JPG



















2020年7月2日 埼玉県 コウチュウ目ハンミョウ科 エリザハンミョウ、トウキョウヒメハンミョウ

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クワの葉で [カメムシ目]

先日今シーズン初めて見つけたクワカミキリがいないかと同じクワの木を探せど見つからない。
どこかにいるのだろうが見落としている。
カミキリは見つからなかったが葉上にいた「コガシラアワフキ」。
小頭、確かに他のアワフキムシに比べて頭が小さい。
顔を見るとセミそっくりだ。
ヨモギなどキク科の植物の汁を吸うようだが、ここにいたのは近くのヨモギから飛んだのか?
コガシラアワフキ0702_1.jpg



















葉裏には「アヤヘリハネナガウンカ」がいた。
そうそう出会える虫ではないので、ラッキー。
あのエロ目で人気のススキの住人アカハネナガウンカと同じ仲間だが、こちらは鋭いまなざしだ。
今年のSSPの写真展に出品した種で、光と角度によって翅が奇麗に輝く。
アヤヘリハネナガウンカ0702_1.jpg



















草地のススキでは「モンシロチョウ」が交尾中だった。
風が強くてピント合わせに難儀した。
いつも見掛けるがじっくり見ると白にレモンイエローが美しい。
モンシロチョウ0702_1.jpg



















2020年7月2日 東京都 カメムシ目コガシラアワフキムシ科 コガシラアワフキ、ハネナガウンカ科アヤヘリハネナガウンカ、チョウ目シロチョウ科 モンシロチョウ 

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ゴキブリを狩るハチ サトセナガアナバチ [ハチ目]

大きなジャヤナギの幹を見ていると、見たことのないハチがいた。
奇麗なメタリックな青色に輝く体に後ろ脚腿節の赤色が美しい。
サトセナガアナバチ0704-1.JPG



















調べるとセナガアナバチ科に属する「サトセナガアナバチ」で、セナガアナバチの仲間はゴキブリを狩り幼虫の餌とする。この種は南方系で以前は静岡県以南に分布していたが、今では都内でも確認されているようだ。自分の体より大きなゴキブリも神経節に弱い麻酔をすることで、触角をくわえて引っ張ると素直に歩いて付いていく、「ゴキブリをゾンビ化して操るハチ」として知られているらしい。
今回コンデジで撮ったが、ぜひ一眼で撮り直したい種だ。
サトセナガアナバチ0704-2_1.jpg



















2020年7月4日 東京都 ハチ目セナガアナバチ科 サトセナガアナバチ

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6月終わりに出会った生き物たち [季節]

fieldで僕が知る1株の「キハギ」。どこかにあるかもしれないがこの株しか知らない。
花が黄色いのではなく木立になることが名の由来だそうだ。
毎年開花を楽しみにしていて今年も花を見ることが出来たが、1週間後見てみると花が多く咲いていた枝が切られていた。案内板にかかっていたのでちょっと気にはなっていたのだが、まさかであった。
誰が何の目的で?
こんなことはやめて欲しいし、残念でならない。
キハギ0628_1.jpg



















林縁の葉の上にアオシャクの仲間を見つけた。
この仲間はたくさんいて識別が面倒だが翅の外縁に白斑の列がないことからたぶん「ヒメウスアオシャク」だろう。
緑がかった水色が美しかった。
ヒメウスアオシャク0620_1.jpg



















雨のお陰であちこちにキノコがにょきにょき出てきているが、そんなキノコを食べていた「センチコガネ」。
糞や死骸などを食べているのはよく見るが、キノコも食べるのかと。
色見は美味しそうだが・・・。
センチコガネ0629_1.jpg



















草地のススキの葉裏で見覚えのあるシルエットが。
産卵中の「シオヤアブ」のメスだ。
白い泡泡の中に卵を産み付けていた。
いつも敏感だが、この時ばかりはどれだけ近寄っても逃げなかった。

きっと迷惑だったろうな。
シオヤアブ0629.JPG



















2020年6月20-29日 東京都 マメ目マメ科 キハギ、チョウ目シャクガ科 ヒメウスアオシャク、コウチュウ目センチコガネ科 センチコガネ、ハエ目ムシヒキアブ科 シオヤアブ

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里山のトンボ ヤマサナエ [トンボ目]

だいぶ前から目撃情報をいただいていたが、なかなか出会えないでいた「ヤマサナエ」。
歩いていて目の前を飛んで林縁の葉上にとまった。
出現期が5-7月なので無理かなぁと半分諦め状態だったのだが、この日ようやくメスを見つけることが出来た。
ヤマサナエ0702-1.JPG



















ここで見られるサナエトンボの仲間ではコオニヤンマに次いで大きい。
平地や丘陵地の河川の中流域で見られ、この谷戸では湧水が流れる小川で発生していると思われる。
ヤマサナエ0702-2_1.jpg



















それほど発生数は多くなく年に数回見られる程度で、昨年は見ることが出来なかった。
ヤマサナエ0702-3.JPG



















以前この谷戸に入る道路上を車で走っていると目の前に何かが絡まりあって落ちてきた。
車を停めて見るとアオスジアゲハを捕まえたヤマサナエだった。
あの俊敏なアオスジアゲハを空中で捕らえるとはと驚いたことを思い出した。
ヤマサナエ_1.jpg



















2020年7月2日 東京都 トンボ目サナエトンボ科 ヤマサナエ

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小さくても母さんそっくり オオトリノフンダマシのメス幼体 [クモ目]

ヤナギにクワガタでもいないかと枝を見ていると、隣のヌルデの小さな葉陰に黒い影が。
マクロレンズを付けたカメラのファインダーを覗いてみると、小さな小さな「オオトリノフンダマシ」だった。
オオトリノフンダマシ0702-1_1.jpg



















大きさは5mmもないが色といい腹部の目玉のような模様といい見た目はメスの成体そっくりで、写真だけ見れば一見区別がつかないのではないだろうか。
まるで生き写し。
近くの別の葉にも同じくらいの大きさのを見つけた。
姉妹か?
オオトリノフンダマシ0702-2_1.jpg



















オスの成体はこれよりもさらに小さかったと思い、今までの写真を見返したが見つからなかった。
撮ったと思っていたけど撮ってなかったのかなぁ・・・。
今年の夏はオスを探そう!
オオトリノフンダマシ0702-3_1.jpg





























2020年2日 東京都 クモ目ナゲナワグモ科 オオトリノフンダマシ

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昆虫酒場にフクラスズメ [チョウ目]

今日は梅雨の晴れ間、久しぶりに一日中晴れた。
fieldを歩いたが、少し蒸し暑さを感じたもののそれほど汗も出ず青空に白い雲がとても心地良かった。
satoyama0702.JPG



















林縁のクヌギ高所に昆虫酒場がオープンしていた。
そこに訪れていたのは2頭の「オオムラサキ」と「カナブン」たちだった。
あまりに高く望遠レンズを持っていなかったので、100mmマクロでは残念ながらこれくらいにしか撮れなかった。
昆虫酒場0702-1.JPG





























林内の酒場はどうだろうかと覗いてみるとこちらにもお客さんが来ていた。
「フクラスズメ」と「カナブン」が複数。
少しの間見ていると、カナブンはフクラスズメが気になるようで執拗に追い回していた。
それでも飛ばず幹を逃げ回りながらまた隙を見て酒場に戻る姿が面白かった。
昆虫酒場0702-2.JPG



















最近羽化したと思われる翅に傷みの無い奇麗なフクラスズメだ。
後翅の水色の帯も美しいが、フラッシュの光に輝く前翅の青色に惹かれる。
以前、翅に銀河を持つ蛾とコメントされていた方がいたが、その通りだと思う。

このところマクロツインストロボの調子が悪く、ETTLで撮影しても発光量が多く撮った写真が白飛びしてしまう。なのでいちいち写真を確認してダメな場合はストロボを取り付け直すかマニュアルで撮影している。
下の写真も白飛びしてかなり補正をしている。
フクラスズメ0702_1.jpg



















2020年7月2日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 オオムラサキ、コウチュウ目コガネムシ科 カナブン、チョウ目ヤガ科 フクラスズメ

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オニグルミノキモンカミキリをじっくりと [コウチュウ目]

オニグルミノキでようやく見つけた「オニグルミノキモンカミキリ」。
野外では敏感で動き回りすぐに飛んでじっくりと見れないので家で観察してみた。
オニグルミノキモンカミキリ0629-1_1.jpg



















一見体全体が黄色いように見えるが、鞘翅は黒の下地に黄色い模様があるようにも見える。
先に書いた、この名前、どこで切るのか?という疑問に、昆虫写真家 尾園さんからキモンカミキリという種がいるのでオニグルミノ・キモンカキリではと教えていただいた。
キモンカミキリはまだ見たことが無いが、名の通り黒字に黄色の紋がありなるほど納得。この種もオニグルミにも付くのでぜひ見てみたい。
オニグルミノキモンカミキリ0629-1_2.jpg



















前から顔を見ると丸い顔に大きな目と赤い大顎が可愛い。
透けるような脚も美しく、やはりなかなかのフォトジェニックだった。
オニグルミノキモンカミキリ0629-2_1.jpg



















2020年6月29日 コウチュウ目カミキリ科 オニグルミノキモンカミキリ

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