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6月未掲載のチョウ目4種 [チョウ目]

6月に入ってゼフィルスの仲間にアンテナを張っていたら、白っぽいシジミチョウが樹上を飛んで湿地の葉に降りた。ウラゴマか大きさからミズイロオナガか?
ファインダーを覗いたら、どうやら「ルリシジミ」のようだった。
ルリシジミだったかと呟いて撮った写真を見ると、はーい!とでも言っていたかのように右手を上げていた。
ルリシジミ0608.JPG



















林内の比較的明るい場所に出ると目の前を飛んだのは、イチモンジチョウか?アサマイチモンジか?
とまったのを見ると「イチモンジチョウ」だった。
アサマには年に1度出会えるかどうか。
イチモンジチョウ0608.JPG



















クリの葉上では「ヨツボシホソバ」のオス。ヨツボシとしたがそっくりのウンナンヨツボシホソバとは外見では識別できず交尾器を見なければ判断できないのでウンナンかもしれない。
ヨツボシホソバ0608.JPG



















隣のオニグルミで、この頃発生のピークだったかあちこちで見られた「ウスキツバメエダシャク」。
こちらもそっくりさんが複数いるが、体や尾状突起の大きさなどからウスキとした。さらに顔の色を見れば間違いなかったが、近付いてどれもみな飛んでしまった。とても敏感だった。
ウスキツバメエダシャク0608.JPG



















2023年6月8日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ルリシジミ、タテハチョウ科 イチモンジチョウ、ヒトリガ科 ヨツボシホソバ、シャクガ科 ウスキツバメエダシャク

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久しぶりにミスジチョウ [チョウ目]

林内の石畳の道を歩いていると、目の前から2頭のチョウが飛びあがった。
1頭はイチモンジチョウだったが、もう1頭はコミスジ似だがイチモンジチョウよりも大きい。
イチモンジチョウの方はひょっとしてアサマイチモンジではと気になりながらも、もう1頭に目がいった。
どうやら道の上に死んでいたムカデに集まっていたようで、大きい方がイチモンジチョウをけん制して降りた。
ミスジチョウ0617-1.JPG



















開いた翅表を見ると、翅が少し傷んでいるがやはり「ミスジチョウ」だった。
ミスジチョウはコミスジに似ているが、大きく前翅表の横の白帯が1本でコミスジは端で2つに分離する。
コミスジの幼虫の食草はフジやクズなどだが、ミスジチョウはカエデ科だ。
それにしてもムカデの死体は乾燥しているようだが、吸える何かがあるのかと不思議に思う。
ミスジチョウ0617-1a.JPG



















丘陵で見られるのはそう多くはなく、東京都のレッドリストではこの地域で準絶滅危惧に指定されている。
後で調べるとアサマイチモンジは絶滅危惧ⅠA類で稀少度が高かった。
もう一頭はアサマイチモンジだったろうか?
ミスジチョウ0617-2.JPG



















2023年6月17日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ミスジチョウ

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クリの花のレストランに メスグロヒョウモン [チョウ目]

独特の香りを放つクリの花のレストランがオープンしていた。
何か来ないかと待っていると、葉上に「ウラナミアカシジミ」がいた。
この日、季節柄ゼフィルスを探していたが全く見つからず、最後に立ち寄ったクリの花でようやく出会った。
アカシジミも高所の花影にいたが、撮れずに飛んでしまった。
白っぽいチョウが飛んでミズイロオナガシジミかと思ったら、残念ルリシジミだった。
ここでお会いした知人が、ハンノキ林でミドリシジミがいたと教えてくれた。
ウラナミアカシジミ0608.JPG



















暫くすると鮮やかなオレンジ色のヒョウモンチョウが花の周りを素早く飛んだ。
メスグロのオスかなぁととまるを待って撮った。
やはり「メスグロヒョウモン」のオスだった。
メスグロヒョウモン0608-1.JPG



















名前の通りメスは黒い翅をしているが、オスは鮮やかオレンジ色。
一時、メスの姿を見つけたが、すぐにいなくなってしまい撮れずじまい。
このチョウは東京都のレッドリストでこの地区では準絶滅危惧種に指定されている希少種だ。
メスグロヒョウモン0608-2.JPG



















2頭のオスが蜜を求めて飛び交っていた。
ミドリヒョウモンも期待したが現れず。
例年に比べると、他のチョウの来客も少ないこの日のレストラン。
メスグロヒョウモン0608-3.JPG



















そんな中、「ナミアゲハ」は今年もやって来ていた。
※ご指摘をいただき「キアゲハ」に訂正します。
レストランの閉店まであと僅か、天候は期待できそうにないけれどどれだけのお客がやって来るだろう?
ナミアゲハ0608.JPG



















2023年6月8日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ウラナミアカシジミ、タテハチョウ科 メスグロヒョウモン、アゲハチョウ科 キアゲハ

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ギシギシヨトウとオオバナミガタエダシャク [チョウ目]

昨日、朝の3職場のガラス戸にとまっていたパット見とても小さくて地味な蛾。
ヤガ科であることはわかるが、さて誰だろう?
ギシギシヨトウ0602-1.JPG



















前翅の一部の抹茶色が美しい!
この抹茶色や白斑などから「ギシギシヨトウ」でいいだろう。
前翅全体が濃い抹茶色の個体もいるようだが、この個体はその色が少ない。
名にギシギシと付くが、幼虫の食草はイネ科のようだ。
ギシギシはタデ科なのでなぜギシギシと名付けられたのだろう?
ギシギシヨトウ0602-2.JPG



















今日、別の職場の灯りに来ていた大きなシャクガ。
高所だったので突っついて降りてきてもらった。

今の時期、この大きさのこの模様は「オオバナミガタエダシャク」か。
撮った写真を精査したらやはりだった。
シャクガの仲間では本当に大きく、飛ぶ姿はなかなか優雅だった!
オオバナミガタエダシャク0603.JPG





























2023年6月2、3日 東京都 チョウ目ヤガ科 ギシギシヨトウ、シャクガ科 オオバナミガタエダシャク

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蛾の同定は難しい・・・ [チョウ目]

5月も終わりで明日から6月とは早いものだ。
今月初め、職場のツタの葉を食べつくして茎にいた毛虫。
このようなビジュアル系で洒落たデザインはマダラガ科の幼虫に多く見られる。
「ルリイロスカシクロバ」の終齢幼虫で、ツタの他にノブドウやヤブガラシなども食べる。
ルリイロスカシクロバ0506.JPG



















名前は成虫の姿からきていると思われ、黒く透けた翅を持ち腹部や頭、胸の一部が鮮やかな瑠璃色だ。
年に1度、3-4月に現れる。
ルリイロスカシクロバ.JPG



















この翌月。トイレにいたシャクガの仲間。
奇麗な灰青色でこの色の種は見たことが無かった。
すぐに名前がわかるかと思ったが似た蛾が多く苦戦してほっておいたのだが、今日調べ直してようやく「ニセオレクギエダシャク」に落ち着いた。翅の色や濃淡は個体変異が多いようだ。
ニセオレクギエダシャク0507.JPG



















2023年5月6、7日 東京都 チョウ目マダラガ科 ルリイロスカシクロバ、シャクガ科 ニセオレクギエダシャク

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今日はアカシジミ [チョウ目]

今日の休みは一眼を持って久しぶりに丘陵のfieldへ。
半月ぶり、いやそれ以上だろうか。
昨日に続いて今の時期としては真夏のような暑さ。
 
コナラかクリだったかの幹にいたのは翅に傷みの無い奇麗な「サトキマダラヒカゲ」。
近くに出ていた樹液がお目当てのようだ。
サトキマダラヒカゲ0518.JPG



















歩いていると薄暗い林縁を小さなオレンジ色のチョウがたどたどしく飛んだ。
少し前から樹冠を飛ぶ姿をチラ見していたが、じっくり見たのは今年初めての「アカシジミ」だった。
アカシジミ0518-1.JPG



















近付いてもう一枚撮ったらすぐに飛ばれてしまった。
アカシジミ0518-2.JPG



















さらに進むとまた下草にオレンジ色。
この色はとても目立つので見つけやすい。
この個体は既に翅がボロボロ、鳥に啄まれたのだろう。
アカシジミ0518-3.JPG



















こちらでも短いササを上ってきたのがいた。
アカシジミ0518-4.JPG



















道脇の葉上にいたのでそっと近づきマクロレンズで。
昨年羽化間もない個体は頭の上に金色の王冠があり、しばらくすると取れてしまうと教えていただいた。
写真を見ると確かに頭の上に金色の毛があった。

このほかにも数個体が見られ、いよいよゼフィルスの季節だなぁと思うのだった。

そうそう、今年始めてホトトギスの囀りを聞いた。
アカシジミ0518-5.JPG



















2023年5月18日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 サトキマダラヒカゲ、シジミチョウ科 アカシジミ

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カラスザンショウにナミアゲハ [チョウ目]

数年前からfieldにカラスザンショウの実生がニョキニョキと生えてきた。
鳥が種を散布したのだろう。
するとナミアゲハが訪れるようになった。

先月初めからいくつものナミアゲハがこの周りを飛び回っていた。
カラスザンショウが芽吹くまではここでは見られなかった光景だ。

4月15日に見ると小さなアゲハの幼虫たちがいた。
数えると全部で6匹、鳥のフン擬態だ。
ナミアゲハ0415.JPG



















4月30日、探してみると終齢の大きな幼虫が2匹。
およそ2週間ほどであんな鳥の糞のような出で立ちからカラフルに大きく育っていた。
ナミアゲハ0430.JPG



















こちらはもう1匹のほう。
6匹いたのが2匹に。
鳥に食べられたのだろうな。
ナミアゲハ0430-1.JPG



















今日見ると幼虫の姿は無く、もう蛹になっているだろうと辺りを探して見たが見つからなかった。
寄生されている痕跡はなかったので、また鳥に食べられたか、病気で死んだか、どこかで蛹になっていればいいのだが・・・
近くで翅が傷んだ成虫の姿があった。
また、鳥フン擬態の小さな幼虫たちの姿が見られるのを期待した!
ナミアゲハ0507.JPG



















2023年4月15日、30日、5月7日、チョウ目アゲハチョウ科 ナミアゲハ

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今時のオオムラサキの幼虫 [チョウ目]

4月25日、低いエノキの葉を見ていて見つけた「オオムラサキ」の幼虫。
幼虫越冬で若葉が芽吹いて樹上に上り、葉を食べて脱皮したのだろう。
いつも見る越冬幼虫より大きく色も緑色に変身していた。
オオムラサキは成虫が見られるのは年1回だが、同じエノキで幼虫越冬するゴマダラチョウやアカボシゴマダラは2回以上で共に既に成虫を確認している。
なのでそれら2種よりゆっくり育っているようだ。
オオムラサキ0425-1.JPG



















すぐ隣では何らかの原因で弱ったからか、元気な状態で襲われたのはかわからないが、クモの餌食になっていた。
丘陵でオオムラサキの越冬幼虫を調査している方から過去と比較して今年は越冬幼虫が多いと聞いた。
この夏が楽しみだ!
オオムラサキ0425-2.JPG



















2023年4月25日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 オオムラサキ

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今年もウスバアゲハ 舞う [チョウ目]

今日職場の脇のハルジオンで見つけた「ウスバアゲハ」。
以前のfieldでは場所を限定して1個体見られるかどうかだったのだが、数年前からある場所でいきなり大量発生してそれが年々生息域を拡大している。

大量発生した場所では、食草のジロボウエンゴサクが株ごと無くなる大打撃で心配だ。
ウスバアゲハ0429-1.JPG



















そんな状況から個人的には人為の放蝶だと思っている。
狭山丘陵の限られた場所で以前から細々と姿が見られていたが、それとは異なる場所でいきなり大発生はちょっと理解できない。
ウスバアゲハ0429-2.JPG



















遠征しなくともこのチョウがfieldで見られるのは嬉しいが、これだけの発生は正直両手を上げて喜べない状況だ。
DNA解析でどこ由来かわかるなら是非と思うが、難しいだろうなぁ。
ウスバアゲハ0429-3.JPG



















2023年4月29日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 ウスバアゲハ

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狭山丘陵でツマグロキチョウ [チョウ目]

数日前、fieldで知人の方とお会いして、今しがたツマグロキチョウを見つけたと写真を見せていただいた。
早速、その場所へ行ってみたがすでに姿は無く、周りを探しているとそれらしきチョウが飛んでいた。
これが全くとまらず暫く追いかけようやくとまったところで見ると間違いなく「ツマグロキチョウ」だった。
今までにも数年に一度程度各所で目撃情報があったが、特に昨年は知っているだけでも3件と多かった。
幼虫の食草はマメ科のカワラケツメイのみと言われ丘陵では見られないためまず見ることが無いチョウだ。
食草の減少で各地で絶滅危惧種に指定されており、東京都では絶滅危惧ⅠA類となっている。
さてこの個体は一体どこから来たのだろう?
ツマグロキチョウ0423.JPG



















2023年4月23日 東京都 チョウ目シロチョウ科 ツマグロキチョウ


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