SSブログ

林縁のエノキの実生で越冬準備 アカボシゴマダラ [チョウ目]

先の小さな谷戸の田んぼ脇の林縁に生えていたエノキの実生。
葉に食べ跡があったので探してみるといた。
「アカボシゴマダラ」の幼虫だ。
アカボシゴマダラ1027-1.JPG



















高さ1mほどのエノキだが枝をいくつも広げていて何匹ついているか探してみると全部で5匹。
こちらではまだ角が細い3令幼虫(たぶん)とその後には脱皮して体は大きく角が太く毛深くなった4令越冬幼虫(たぶん)が並んでいた。葉には糸を吐いて座を作っているのでここがそれぞれの定位置だろう。
1枚目も越冬準備完了かな。
2008年頃から丘陵で姿が見られるようになり、今や特定外来生物に指定されていて出会うと複雑な気持ちに。

ならばエノキの実生を探さなければいいのだが・・・つい。
アカボシゴマダラ1027-2.JPG



















林縁でハッとするような鮮やかな黄色い花、いよいよキク科の「ヤクシソウ」が咲き始めた。
一年の草本の最後を飾る花のイメージ。
この花が咲き終わればまもなく寒い冬の到来だろうなぁ。
ヤクシソウ1027.JPG





























2023年10月27日 埼玉県 チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、キク目キク科 ヤクシソウ

nice!(0) 

田んぼ脇のキアゲハ [チョウ目]

田んぼの畔を歩いていると足元から「キアゲハ」が飛び立って小川沿いにとまった。
今日は風が強く休んでいたのかもしれない。
キアゲハ1020-1.JPG



















右の尾状突起が欠損していたが、翅はとても美しかった。
秋になると田んぼのセリや田んぼ周りのノダケが咲いてキアゲハの幼虫たちがあちこちで見られるので、そこで育って羽化した個体かもしれない。
今日はこのままここで夜を迎えるのだろうか?
キアゲハ1020-2.JPG



















田んぼ横の湿地では「アカバナ」が咲いていた。
左端の「ウナギツカミ」にはハエが。
アカバナ1020.JPG



















小さな赤トンボ、ヒメアカネかとも思ったが腹端が上に反りあがった「マユタテアカネ」のオスだった。
マユタテアカネ1020-1.JPG



















あちこちで見られるのはみなマユタテアカネ。
この種も今や希少種で見られることは、貴重な環境という事。
マユタテアカネ1020-2.JPG



















2023年10月20日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ、フトモモ目アカバナ科 アカバナ、トンボ目トンボ科 マユタテアカネ

nice!(0) 

キタテハの秋型は美しい [チョウ目]

山上の畑脇のコセンダングサに「キタテハ」が訪れていた。
キタテハ1017-1.JPG



















前翅先端や翅縁の突起が大きい秋型のメスだろう。
こちらも秋型で撮った角度で突起が大きく見えない。
キタテハ1017-2.JPG



















朝のうちは数が少なかったが、気温が上がった午後にはあちこちで吸蜜する姿が見られた。
こちらはオス。
秋型は鮮やかなオレンジ色に黒い斑が美しい。
キタテハ1017-3.JPG



















周りに幼虫の食草のカナムグラは見当たらなかったが、草刈りが行われた後だっただからか。
成虫越冬でこれから厳しい冬に耐える試練が待っている。
キタテハ1017-4.JPG



















山の稜線には色付いてきたヤマザクラ。

まだ昼間は暑いが朝晩は寒く、寒暖差が大きいのでこれから一気に紅葉が進むだろうか?
紅葉1017.JPG



















2023年10月17日 埼玉県(丘陵外) チョウ目タテハチョウ科 キタテハ

nice!(0) 

暗い林縁に白いヒトツメカギバ [チョウ目]

林縁でアカネ属のトンボがいた。
ヒメアカネか?と期待したが、残念「マユタテアカネ」のメスだった。
ここではよく見かけるマユタテアカネも東京都レッドデータブック2020では準絶滅危惧に指定された。
ちなみにヒメアカネは一つ上の絶滅危惧Ⅱ類だ。
マユタテアカネ0926.JPG



















薄暗い林縁の葉上で良く目立つ白いものを見つけた。
6~10月に年2回現れる蛾のカギバガの仲間の「ヒトツメカギバ」だ。
カギバガ科は多くが前翅の先端が鉤のような形状になっているが、この種は丸い。
幼虫の食草はミズキで確かにすぐ目の前にミズキがある。
ヒトツメカギバ0926-2.JPG



















白い翅に黄土色に縁どられた目のような模様(眼状紋)があるのが名の由来のようだが、これをどう見て一つ目としたのがが理解できないでいる。この褐色の模様を目と見立てたとすれば、両側の翅にひとつずつ合わせて二つあるのだが・・・
ヒトツメカギバ0926-3.JPG



















2023年9月26日 東京都 トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、チョウ目カギバガ科 ヒトツメカギバ 

nice!(0) 

カキの実レストランとコムラサキ [チョウ目]

fieldのカキの実がいよいよ熟してきて、そろそろ期間限定レストランのオープンだ。
カキノキ0926.JPG



















繁盛している店はないか見回るとチョウたちが集まっていた。
2頭の「アカボシゴマダラ」と「キタテハ」、「コムラサキ」がご来店。
コムラサキ0926-1.JPG



















コムラサキは久しぶりでかなり翅が傷んだメスかな。
時折翅を開いていたのでそれを狙って撮ると数枚少し紫色に輝いたものが撮れたが、何故だかそのシーンのみほとんどが手振れしていて使えない。
コムラサキ0926-2.JPG



















少し粘って角度を変えてようやく1枚。
出現時期は間もなく終わりで今シーズンはこれが最後になるだろうなぁ。
コムラサキ0926-3.JPG



















2023年9月26日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、キタテハ、コムラサキ

nice!(0) 

ヒョウモンチョウ2種 [チョウ目]

1週間ぶりに職場でもあるfieldを歩いていると、田んぼの畔で僕の背よりも高いところに「タカアザミ」が咲いていた。先週の日曜日はまだ蕾だったので、ここ数日で咲いたのだろうか。
今年は昨年より株数が多いので、見ごたえがありそうだ!
タカアザミ0924.JPG



















スズメウリの実も白く熟していた。
カラスウリよりも小さいからスズメ。
食べるとほのかに甘いが、お世辞にも美味しいとは言えないと思うのだが好みの問題だろうか?
スズメウリ0924.JPG



















小山の麓の林縁を歩くと後ろから頭を超えて目の前にとまったチョウがいた。
自分を撮って欲しいと言っているかのよう。
近付いても逃げないので何枚も。
秋によく見かけるヒョウモンチョウの仲間の「ミドリヒョウモン」のメスだった。
ミドリヒョウモン0924-1.JPG



















先日も林縁のコナラの樹皮に産卵している場面を見かけた。
幼虫の食草はスミレ類だが孵化した幼虫は幹を降りてスミレを探して彷徨わなければならない。
不思議な生態だ。
光の加減で翅が緑色に輝くのが名の由来だろう。
ミドリヒョウモン0924-2.JPG



















別の小さな谷戸でカナムグラやマメ科が覆う葉上にとまったものがいた。
明らかにミドリヒョウモンやツマグロヒョウモンとは異なる翅色で、飛ばれぬように慎重に撮った。
オオウラギンスジヒョウモン0924-1.JPG



















この辺りでよく見られるメスグロヒョウモンのオスかと思ったが、撮った写真をよく見ると「オオウラギンスジヒョウモン」のオスだった。
主に山地の林間の草はらなどで見られる森林性だが、秋には低地や丘陵地でも見られる種だ。
メスグロヒョウモンは、東京都のレッドデータブック2020ではこの地域で準絶滅危惧種だが、オオウラギンスジヒョウモンは未指定。ここではメスグロよりレアなのだけれど・・・
オオウラギンスジヒョウモン0924-2.JPG



















2023年9月24日 東京都 キク目キク科 タカアザミ、ウリ目ウリ科 スズメウリ、チョウ目タテハチョウ科 ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン

nice!(1) 

モンキチョウ ハリエンジュの実生に産卵する [チョウ目]

先日、雑木林内のギャップに生えていたハリエンジュの実生に「モンキチョウ」のメスが執拗に固執して周りを飛び交っていた。
これは産卵するのだろうと見ていると、葉にとまって葉上で腹部を曲げた。
モンキチョウ0914-1.JPG



















モンキチョウといえばシロツメクサなどのマメ科が幼虫の食草だが、そういえば木本のハリエンジュもマメ科だった。ハリエンジュに産卵するのを初めて見て図鑑を調べると確かにハリエンジュと書かれていた。
普段見掛ける普通種であっても、まだまだ知らないことがあるなぁと・・・
モンキチョウ0914-2.JPG



















歩いているとあちこちで様々なチョウたちが産卵行動をしていた。
今はそんな季節なのだろう。
今1年で最も多く見られる「ヤマトシジミ」のメスもカタバミに。
ヤマトシジミカタバミ産卵0914-1.JPG



















チョウがいなくなった後見て見ると、小さな卵が。
これだけの数がいて、そのうちのメスが卵を産んでいるならここは今後も安泰だなぁと思うのだった。
ヤマトシジミ0914-2.JPG



















すぐ近くのエノキの実生には「アカボシゴマダラ」の若齢幼虫と卵があった。
卵から孵化したばかりはまだ頭の角のような突起はない。
アカボシゴマダラ0914-1.JPG



















すぐ近くに兄弟だろうか?
脱皮して角がニョキニョキの若い幼虫がいた。
特定外来のアカボシだが、どうすべきかなかなか・・・
アカボシゴマダラ0914-2.JPG



















2023年9月14日 東京都 チョウ目シロチョウ科 モンキチョウ、シジミチョウ科 ヤマトシジミ、タテハチョウ科 アカボシゴマダラ


nice!(0) 

ベニスズメはハイオクがお好き? [チョウ目]

今朝、峠のコンビニに昼飯を買いによって喫煙コーナーで一服していたら地面にスズメガがいた。
ん~、見た覚えがあるが名前が思い出せない。
前翅内縁に一対の丸い紋がある。
クルマスズメ0909-1.JPG



















生きているのか?と思って触って見たら翅を震わした途端紋が消えた。
模様に見えたのは水滴だった。
調べるとクルマスズメで2度目の出会いだった。
幼虫はブドウ科、ユキノシタ科、マタタビ科が食草のようだ。
クルマスズメ0909-2.JPG



















そういえば、先月末にもガソリンスタンドで「ベニスズメ」に出会った。
とまっていた場所は給油機のハイオク表示。
このところのガソリン高騰でレギュラーでも高価なのに、ハイオクとは!
ベニスズメ0823.JPG



















2023年8月23日、9月9日 埼玉県、東京都 チョウ目スズメガ科 クルマスズメ、ベニスズメ

nice!(0) 

どこにとまった? イチジクキンウワバ [チョウ目]

歩いていると目の前右から左に何かが飛んで左の低木にとまった。
さて、何がどこにとまったのだろう?
しばしその場所を眺めてようやく正体が判った。
さてどこにいるかわかるだろうか?
イチジクキンウワバ0821.JPG



















中央少し右下にいた「イチジクキンウワバ」。
枯葉擬態と思えるその隠れ技を見破るには少々時間を費やした。
幼虫の食草はキク科、イラクサ科、マメ科、バラ科など広食性でどこにでも見られそうだ。
イチジクキンウワバ0821-2.JPG



















似た種にミツモンキンウワバがいて、各所判別点からイチジクとした。
この仲間は擬態を見破るのも種の識別もなかなか手ごわい!
イチジクキンウワバ0821-3.JPG



















2023年8月21日 東京都 チョウ目ヤガ科 イチジクキンウワバ

nice!(0) 

スズメガ2種 [チョウ目]

仕事でトイレを見回っていると、女子トイレ入口に大きな蛾がいた。
入口で良かったと思いつつ、さて誰だっけ?
確か・・・「クチバスズメ」、正解だった。
幼虫はブナ科を食べるので、fieldでは比較的よく見る種だ。
蛾の中でもスズメガの仲間は大きいので目立つし存在感がある。
クチバスズメ0724.JPG



















後日、朝出勤しようと玄関を出ると、壁にまたスズメガがいた。
クチバスズメとはまるで異なるシックな出で立ち。
ん~、見た覚えがあるが名前が出てこない。
ブドウスズメ0729-1.JPG



















調べると「ブドウスズメ」だった。
名の通り、ノブドウ、ヤブガラシ、ツタ、エビヅルなどが幼虫の食草で、家は住宅街の一角だがこれらの植物ならどこかで見られる。
まぁ、名前を覚えていなくてもスズメガの仲間がわかれば調べる事はたやすい!
仕事を終えて帰ってきたらいなくなっていた。
ブドウスズメ0729-2.JPG



















2023年7月24、29日 東京都、埼玉県 チョウ目スズメガ科 クチバスズメ、ブドウスズメ

nice!(0)