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名の通り コウモリのようにぶら下がるコウモリガ [チョウ目]

林縁の木の樹皮に何かが付いていた。
近づいてみると、樹皮にぶら下がる「コウモリガ」のメスだった。
お腹の下にあるのは偶然にもハラビロカマキリの卵しょうだ。
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コウモリガはコウモリガ科に属し、8-10月頃に現れる。
似た種に翅に白斑があるキマダラコウモリがいるがこの個体にはないのでコウモリガ。
コウモリガ0925-2_1.jpg



















名の通り、太い脚でぶら下がる姿がコウモリを連想させることから名が付いたようだ。
アップで見てみると、剛毛の生えた4本の足でぶら下がっている。
あと2本はどうなっているのだろう?
この写真だけ見ればいったい何の恐ろしい生きものかと思ってしまう。
コウモリガ0925-3_1.jpg



















コウモリガは夕方に飛び回り、草はらの上にたくさんの卵をまき散らし1回の産卵量は150~300個、総産卵量は2000~3000個とも言われる。
翌年春に孵化して初めは草を食べ、ある程度成長すると樹木に移動し枝や幹の内部を食害する。
果樹なども食害する事から農作物の害虫とされている。
夏、多くの虫たちで賑わう昆虫酒場はこの蛾の幼虫のしわざでもあるのだ。

近くの草の茎に掴まらせてみると、腹端から小さな卵をバラバラと産み落とした。
慌てて撮影したが残念、産み落とされた卵は撮り損なったが腹端の卵は写っていた。
夜の灯りにもやってくるので、コンビニでも居残り組に出会えるかもしれない。
コウモリガ0925-4_1.jpg



















2019年9月25日 東京都 チョウ目コウモリガ科 コウモリガ

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