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四国昆虫巡り 初見の蛾たち [昆虫観察ツアー]

長らくお付き合いいただいたが、最後の四国昆虫巡りは初見の蛾たち。

石鎚山系の山道のあちこちで飛んでいた黒字に白い模様の小さな可愛い蛾。
なかなか止まらず撮るのに苦労したが、シャクガ科の「シロオビクロナミシャク」というそうだ。
幼虫の食草はツルアジサイ、そういえばブナの大木にも絡んでいたような。
シロオビクロナミシャク0823_1.jpg



















初見ではなく関東でも見られる「キンモンガ」。
昼行性で幼虫の食樹はリョウブなので、たくさんある丘陵で見られてもおかしくないが未だお目にかかれないでいる。
キンモンガ0821_1.jpg



















久万高原町のコンビニの灯りに来ていた「ギンモンスズメモドキ」。
図鑑でしか見たことが無く一度は見てみたいと思っていた種だった。
前翅の白い模様が美しくもかっこいい!
ここのコンビニはとにかくたくさん虫が集まっていて、四国でも有名らしかった。
ギンモンスズメモドキ0821_1.jpg



















四万十町のトンボ王国の睡蓮の池にいた「マダラミズメイガ」。
幼虫は睡蓮の葉を食べるそうで、水に溺れないのかと思ってしまうが平気なようだ。
クロスジマダラミズメイガ0823-2_1.jpg



















この時、成虫のいた近くにあった巣から出てきた幼虫。
巣は睡蓮の葉を紡ぎ合わせて作っていた。
新開さんが持っておられた簡易白バックで撮らせていただいた。
クロスジマダラミズメイガ0823-1_1.jpg



















最終日、山道で見つけていただいた「ギンスジカギバ」。
幼虫の食草はウリノキだそうだ。
ウリノキは山間部の谷筋などに生えるようなので山地性なのだろう。
初めにいた木の葉から飛んで着地した地面は、まさしく翅の模様とよく似た場所だった。
ギンスジカギバ0825_1.jpg



















池のほとりの林縁の下草でスカシバガの仲間が多く見られた。
比較的小さくて見たことが無い種なので調べると「シラホシヒメスカシバ」。
シラホシヒメスカシバ0905-1_1.jpg



















「擬態する蛾 スカシバガ」(むし社刊)によると標高約900~1200mの林道などで採集されており以前は珍品だったそうだ。幼生期や食餌植物は不明のよう。
獅子舞のような顔と中肢をピンと持ち上げる姿勢がユニークだった。
シラホシヒメスカシバ0905-2_1.jpg



















空港への途中、Iさんが道後温泉に行ったことが無いとのことで新開さんのご厚意で立ち寄っていただいた。
僕もここに来たのは数十年ぶりで、本館の保存修理のため屋根が掛けられていた。
道後温泉0825_1.jpg



















松山空港では全く勝手がわからず搭乗手続きにあたふたし、さらに往きの羽田では全く引っかからなかった検査で次々とブザーが鳴りポケットのものすべてを出す羽目になってしまった。
地方の方が厳しいのか?
何はともあれたくさんの初見の虫たちを見ることが出来て、滅多にない大変有意義な夏休みであった。
飛行機0825_1.jpg



















2019年8月21-25日 愛媛県松山市 チョウ目シャクガ科 シロオビクロナミシャク、アゲハモドキガ科 キンモンガ、シャチホコガ科 ギンモンスズメモドキ、ツトガ科 マダラミズメイガ、カギバガ科 ギンスジカギバ、スカシバガ科 シラホシヒメスカシバ

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