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湿地にもいたコバネヒメギス [バッタ目]

今年の梅雨は雨が少なく田んぼも水不足の状態が続いていたが、8月始めにはそれも解消されイネも青々と育っていた。
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畔の葉の上で見つけた「コバネヒメギス」。
ヒメギスより乾燥した草地の多いと言われるが、田んぼ脇の湿地にもいるとは思わなかった。
外見はヒメギスと酷似しているが、オスの成虫は名前の通り短い翅に発音器があるので識別しやすい。
見つけた個体は左後脚が欠損しているのが残念。
メスに発音器はないが、体の大きさで成虫と判断できれば翅が短いので同定できるだろう。
幼虫時の識別は難しいだろうなぁ。
コバネヒメギス0803_1.jpg



















2017年8月3日 東京都 バッタ目キリギリス科 コバネヒメギス

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クワにつくからクワカミキリ、そのまま [コウチュウ目]

そろそろ見られるかとクワの木を見るたびに探していた「クワカミキリ」。
この日、少し高い枝で見つけた。
クワカミキリ0803-1.JPG





























地味な色合いだが、形はがっしりとしていてカミキリらしいカミキリだと思う。
クワカミキリ0803-2.JPG



















成虫が食べるのはクワの樹皮、幼虫は木の内部。
今はすっかり減ってしまったが、クワ農家にとってはとんでもなく困った存在だろう。
このカミキリを探すには、そのしわざ、枝に残された食痕があるクワの木を探すのが手っ取り早い。
クワカミキリ0803-3.JPG



















2017年8月3日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 クワカミキリ

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昆虫酒場のチャイロスズメバチ [ハチ目]

昆虫酒場を見回っていると、スズメバチが多く見られるようになってきた。
その中で例年になく多いのが「チャイロスズメバチ」だ。
多くのスズメバチが黄色と黒の装いだが、この種だけは唯一赤と黒。
背中の模様は個体によって異なる。
チャイロスズメバチ0805-1_1.jpg



















少しするともう1頭がやって来た。
出逢ったスズメバチの同じ巣の仲間同士は口移しで栄養交換するそうだ。
これが異なる巣のワーカーだったら戦いになる。
チャイロスズメバチ0805-2_1.jpg



















近くの樹液に頭を突っ込んでいるカナブンに2頭で襲い掛かり酒場を独占したいようだ。
体にまとわりついてあちこちを攻撃しているように見える。
チャイロスズメバチ0805-3_1.jpg



















しかしよく見ると武器の毒針は使っていないようで本気で相手をやっつける気はないようだ。
さすがに2頭に攻められて、カナブンも一目散に逃げて行った。
それぞれの酒場でいろいろなドラマがあり面白い!
チャイロスズメバチ0805-4_1.jpg



















2017年8月3日 東京都 ハチ目スズメバチ科 チャイロスズメバチ

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夏はやっぱりカブトムシ! [コウチュウ目]

数年前、つい飼いはじめたカブトムシが次々と卵を産んで2年間カブトムシスパイラルに陥った。
いやはや抜け出すのに苦労して、カブトムシはもうたくさんと思ったものだ。
が、少し間が開くとやはり夏になると見たくなるのは何なのだろうか?


今年は樹液の出ている木が例年に比べると多く、このところ見てまわると昼にもかかわらずそれぞれにかならず数頭は姿を見掛ける。カブトムシの個体数も今年は多いようだ。
この木でもオス2頭メス1頭がいた。
カブトムシ0803-5_1.jpg



















写真右下の大きく角の立派なオス。
短い角の根元の2つ開いた穴は戦った印。
勝ち戦か負け戦だったか?
カブトムシ0803-1_1.jpg



















メスもなかなかがっしりとしたいい体格をしていた。

カブトムシ0803-3_1.jpg



















別のコナラにも2頭のオス。
この個体も先のオスに引けを取らない立派さ。
スジクワガタがやって来ても動じず、まさに威風堂々である。
カブトムシ0803-2_1.jpg



















同じ木の裏側にももう1頭のオス。
今までのオスと比べても体格は負けていないが、よく見ると大きな角は途中で折れ小さな角も片側が欠けていた。
傷口を見ると蛹や羽化時の傷ではなく、成虫になってから折れたのではないかと思われる。

どちらにしろいったい何があったのか?
話が出来るなら武勇伝を聞いて見たい。
カブトムシ0803-4_1.jpg



















2017年8月3日 東京都 コウチュウ目コガネムシ科 カブトムシ

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ショウリョウバッタは今が旬? [バッタ目]

昨日今日と休み、今日は晴れ間が出る予報だったので久しぶりにfieldに出掛けた。

草地で多く見られたのが「ショウリョウバッタ」。
子供の頃からバッタの中では最も身近な存在で、ネズミ男顔の代表種。
幼虫よりも圧倒的に成虫の方が目についた。
ショウリョウバッタ0803_1.jpg



















歩くとキチキチキチ♪と音を立てて飛ぶのはオス。
メスは緑色型や褐色型などが見られるが、オスは緑色型しか見ないような?
この個体のように緑ベースで脚や背中の筋が褐色のものはいるようだ。
ショウリョウバッタオス0803_1.jpg



















メスはオスに比べて形はほぼ同じだが、数倍の体格差があり子供の頃習った相似形を思い出す。
この配色はなかなかお気に入りだ。
ショウリョウバッタメス0803_1.jpg





























足元から飛び立った緑色型のメス。
よく見るとお尻の先にオスがぶら下がりもがいている。
この体格差では、オスはメスのなすがまま、きゅうりはぱぱ。
一見、ちょっと情けない。
ショウリョウバッタ交尾0803_1.jpg





























帰り際に駐車場の擬木の上に何やら緑色の塊を見つけた。
近寄って見ると、ショウリョウバッタだがどうなっているのか理解するのに少し時間が必要だった。
一頭のメスの上にマウントしていたのは何とオス4頭。

よく見るとどのオスも交尾はしていなかった。
このメス、よほど魅力があるのか?このあたりのオスの密度が高いのか?
メスにとって嬉しいのか?迷惑なのか?
想像もつかないが・・・。
ショウリョウバッタノア0803_1.jpg



















2017年8月3日 東京都 バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタ

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クロアゲハと思ったら・・・ オナガアゲハ? [チョウ目]

誕生月の7月も終わりもう8月、また一つ年をとった。
この年になるともう喜ばしいというより、色々と考えることが多くなってしまった。

7月は忙しく、さらに暑さが堪えてなかなかfieldに出られないでいたが、今月は褌の紐を引き締めたいものだ。

はいてないけど・・・

7月末、ネムノキの花に黒いアゲハがやって来ていた。
てっきりクロアゲハだろうと撮っておいたが、撮った写真を見ているとクロアゲハにしては尾状突起が長いような。
オナガアゲハ0721-1_1.jpg



















オナガアゲハは前翅幅が狭いと記憶していたが、尾状突起の長さからするとオナガアゲハだろうか。
幼虫の主食のコクサギはここではほとんど見られないが、サンショウやイヌザンショウはそこそこある。
普段見る黒いアゲハは圧倒的にクロアゲハだが、時折カラスアゲハも見られることから決めつけずによく観察する目が必要だ。
オナガアゲハ0721-2_1.jpg



















2017年7月21日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 オナガアゲハ