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異国の地で ウスグモスズとアオマツムシは何を語る? [バッタ目]

葉の上にいたのは、コオロギの仲間の「ウスグモスズ」とマツムシの仲間の「アオマツムシ」。
共に幼虫かと思ったが、撮った写真を見るとウスグモスズはメスで既に成虫になっていた。

blog既出のアオマツムシは、明治時代に中国からやって来た外来種。初めて確認されたのは東京赤坂の榎坂とされている。今では高速道路を拠点に各地へ拡散し、日本古来の虫の音を凌駕して独占している感がある。

一方のウスグモスズは1960年代に東京都で確認されており、こちらも1970年渋谷区の標本で新種として記載されたようだ。ただし、原産地は不明でいまだにどこからやって来たのかわからない・・・。
アオマツムシと対照的に鳴かないコオロギとして知られている。

秋の夜長を席巻するアオマツムシと、沈黙のウスグモスズ。
故郷を離れた異国の地でお互い何を思い、同じ葉上で顔を合わせて何かを語っているのだろうか?

この2種が日本にやって来たのは、人の経済活動が大きく関わっている事は間違いない事実だと思う。

ウスグモスズ、アオマツムシ0820_1.jpg



















2017年8月20日 東京都 バッタ目マツムシ科 アオマツムシ、ヒバリモドキ科 ウスグモスズ

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