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初めてのウスバカマキリ [カマキリ目]

昆虫には普通に見られる種と、局地的に生息している種がいる。
カマキリの仲間で後者に当たる種の一つが「ウスバカマキリ」だ。
ここ数年来、近隣の生息地を訪れたが一度も出会えないでいた。

この夏、狭山丘陵の一角でこのカマキリが見つかった。
それを知ってから何度となく足を運んだが、ここでも見つからない。
いよいよカマキリのシーズンも終わりに近づき、昨日と今日の休みに最後のチャンスと探しに行ってきた。

昨日は晴れたが木枯らし一番の影響で強風が吹き、オスを見つけたが証拠写真程度で飛ばれて見失ってしまった。
今日はリベンジで、気温が上がった昼前に行ってみた。
数時間捜し歩いたが相変わらず姿は見られず。
あきらめかけた時、足元の草にカマキリを見つけた。
体型はハラビロカマキリのようだが、特徴である翅の白斑がない。
もしやとじっくり観察すると、前脚の付け根に黒い班が見て取れた。
初めて見るお腹の大きなメスのウスバカマキリだった。
ウスバカマキリ1026-2_1.jpg


















誤って踏みつけていたかもしれない低いチガヤの葉の上に、よく出てきてくれたと感謝である。
これが今年最後のチャンスとばかりに散々付きまとわせていただいた。
彼女にはいい迷惑だっただろうが、カメラ目線で答えてくれた。
ウスバカマキリ1026_1.jpg


















特徴である鎌の付け根の黒い斑、鎌の部分に黄色い班があるのも他のカマキリにはないと思われる。
鎌の先端の赤色もこの種の特徴かもしれない。
今日の出会いは自分にとって今年一二を争うトピックとなった。
ウスバカマキリ1026-1_1.jpg



























2015年10月26日 東京都
カマキリ目カマキリ科 ウスバカマキリ  CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/一部430EXⅡ