SSブログ

キバラヘリカメムシ 鈴なる [カメムシ目]

谷戸では、マユミの実が豊作である。
昨年はほとんど実らなかったが、今年は小さな木から大きな木までたくさんの実が付き、間もなく赤い種が顔を出す。
と書いたが、その実を撮るのを忘れていた。

実が豊作ならば、その実の汁が大好物の「キバラヘリカメムシ」も久しぶりの大豊作。
10月1日に葉の上にいる幼虫の集団を見つけた。
あちこちの葉にまさに鈴なりだった。
キバラヘリカメムシ1015-2_1.jpg


















2週間後に行ってみたら、ほとんどが成虫となっていた。
幼虫は黒と黄色でお洒落なデザインだと思うが、個人的にはシックな大人の装いを下から見るのが好きである。
キバラヘリカメムシ1015_1.jpg


















まだ終齢幼虫も見られ、脱皮後の初々しい新成人もいた。
このカメムシの越冬形態は成虫越冬。
集団で越冬するとも言われているが、ぜひその様子を見てみたいものだ。
キバラヘリカメムシ1015-1_1.jpg


















2015年10月15日 東京都
カメムシ目ヘリカメムシ科 キバラヘリカメムシ  CANON  EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


秋の湿地 [季節]

湿地周りを歩くとその景色はすっかり秋の風景。
ススキの穂がキラキラ輝いて美しい。
湿地1015_1.jpg


















ここはもと草はらだったところに脇を流れる湧水の小川の水を引いて作った湿地ビオトープ。
その際に土を掘り返したお蔭で、埋土種子から「タカアザミ」が発芽し、2mを超える茎の先端に毎年花を咲かせている。
タカアザミ1015_1.jpg



























「ミゾソバ」も金平糖のような花が見ごろ。
一時姿を見せなかった「テングチョウ」があちこちで吸蜜していた。
テングチョウ1015_1.jpg


















湿地脇でめだっていた高さ50cmほどのニガナ、「オオニガナ」。
丘陵奥で絶滅に瀕していたのを、公園管理者が前例のない増殖に苦心を重ねて成功しこの湿地に移植したもの。
ヒョウモンチョウたちには人気の花だが、この時の訪問者は翅の傷んだツマグロヒョウモンのメスだけだった。
オオニガナ1015_1.jpg


















この前日に撮影した「カトリヤンマ」。
いつもいる場所はわかっていたが、じっくり撮ったことがなかったので100mmマクロで挑戦したがさすがに近寄らせてくれず、写真はかなりトリミングしたもの。
この日望遠ズームで再チャレンジに出かけたのだった。
3時間ほど粘り、ようやく姿を現したので体制を整えようといったんカメラを置いたところ、安定が悪く畔を転がり泥の小川へ落ちてしまった。カメラもレンズも泥に埋まり、水が入ったのか勝手にシャッターが切れる始末。
果たして治るのか、いったいいくらかかるのか?
ショックである。
カトリヤンマ1014-1_1_1.jpg



























2015年10月15日 東京都
キク目キク科 タカアザミ
タデ目タデ科 ミゾソバ
チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、ツマグロヒョウモン
トンボ目ヤンマ科 カトリヤンマ

CANON  EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ