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足元からトノサマバッタ [バッタ目]

昨夜、昨年より3日早い木枯らし1号が吹いたそうだ。
確かに窓が音を立て風が強いとは思っていたのだが・・・。

まだ風が収まらぬ中、草はらに行って見ると、足元からコバネイナゴやツユムシ、クサキリにホシササキリなどが飛び出してくる。秋も深まってきたが、まだまだバッタたちは元気なようだ。
そんな中、ぼてっと明らかに重い音の重量級が飛び出した。
ここらで見られる最も大きなバッタの仲間、「トノサマバッタ」だった。トノサマバッタ1025_1.jpg



















重い音の理由は、一匹ではなくオスを背中に乗せたメスだからだった。
こうしてみると、オスとメスの体格差はかなりある。
交尾時、小さいオスが上に乗るのはこの体格差からみても確かに理にかなっているだろう。
オスのほうが大きければメスは大変だ。
トノサマバッタ1025-2_1.jpg


















都会では、トノサマバッタが棲める様な広い草地は少なくなった。
草地といっても背丈の高い草が茂っている場所ではなく、背丈が低く地面が露出している場所が必要のようだ。
ここはトノサマバッタが好む希少な環境。
今日のメスが無事産卵して、来年またこの場所でトノサマバッタに出逢えることを期待したい。トノサマバッタ1025-1_1.jpg



















2015年10月25日 東京都
バッタ目バッタ科 トノサマバッタ    CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/一部内臓ストロボ