ススキ原はバッタ天国 [バッタ目]
昨日訪れたススキ原っぱ。
いくつもの大きな株のススキの穂が風に揺れてキラキラ輝いていた。
中に入るとススキの小路。
ちょっとわくわく、子供たちならきっと大喜びするに違いない。
ちょっとした基地でも作ろうか!
喜ぶのは子供たちだけではない。
ススキ原の住人、バッタたちも。
歩いていると、ススキや周りに生えたコセンダングサなどから華麗に飛び去るのは「ツユムシ」。
丘陵で見られるツユムシは、セスジツユムシ、アシグロツユムシとこのご本家ツユムシがいるが、ススキ原のような草原性を好むのはツユムシだけ。他の2種は林縁を好むのだ。
ススキの根元にいたのは、口が赤いことから血吸いバッタとも呼ばれる「クビキリギス」。
噛まれると首が切れるまで離さないことから名付けられたほどその顎の力は恐ろしい・・・。
と書くと恐ろしすぎるが、噛まれたら間違いなく痛い。
足元から飛ぶのは「クルマバッタモドキ」。
モドキと名が付くが、クルマバッタより断然見る機会が多いのはちょっとかわいそうな命名。
クルマバッタより飛距離を稼いで音を立てて飛ぶのは、バッタの中でも最大級の大きさ、名の通りの「トノサマバッタ」だ。
飛んでしまうとかなり先に着地。
追っかけるのが大変だ。
この日の目的は、バッタではない。
おぉ、見つけたと思いきやお腹の大きな「オオカマキリ」のメスだった。
3時間ほど探し回ったが結局見つけられず。
時期的には遅いなぁと思っていたら、今日職場の同僚が「昨日、ススキ原でオスを見つけましたよ」って。
えぇっ!さすが、だが自分の見る目のなさにがっくりだ。
また、出直そうと思うが、残された時間は多くはないのだ。
2015年10月8日 東京都
イネ目イネ科 ススキ
バッタ目ツユムシ科 ツユムシ
バッタ目キリギリス科 クビキリギス
バッタ目バッタ科 クルマバッタモドキ、トノサマバッタ
カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ
CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM、EOS70D EF100mm F2.8L IS USM