アオマツムシの誘惑腺 [バッタ目]
朝晩肌寒くなり、夜、樹上からのアオマツムシの鳴き声もトーンダウンしてきた感がある。
涼しい昼間でも鳴き声が聞かれるようになった。
この日も、センニンソウの葉上から聞こえてきた。
何枚か撮っていたら、オスの前にメスがいることにようやく気が付いた。
色も葉に似ていて意外とわからないものだ。
どうやらこのメスに向かって一生懸命鳴いているようだ。
メスは両方の触角が短く切れていてちょっと弱々しい。
少しの間鳴きやんでまた熱いラブコールを送っていた。
しかしメスは一向に動く気配なし。
見ているとしばらくして体を反転させ、メスにお尻を向けて鳴き続けていた。
この後、この恋が実ったかどうか、結末を見ることなく立ち去った。
家で写真を整理していて、おや、このしぐさ以前に見た記憶が・・・。
以前、カンタンのオスが背中にある誘惑腺からの誘引物質でメスを誘っているのを思い出した。
アオマツムシもカンタンと同じマツムシ科で調べると誘惑腺がありそうだ。
今度是非確かめてみたい。
以前に見たカンタンのオスの誘惑腺を舐めるメス。
2015年10月14日 東京都
バッタ目マツムシ科 アオマツムシ、カンタン(長野県） CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
