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ブラシのような花 ヒメカンスゲ [季節]

このところfieldを歩いていると、淡黄色のブラシがあちこちで見られる。
スゲの仲間で早春から開花する「ヒメカンスゲ」。
スゲの仲間はどれもよく似ていて開花した後の種子を見なければ種の識別は難しいが、この時期に開花するのは他にはあまりない。
ヒメカンスゲ0305-1.JPG



















ふさふさのブラシのような花は雄花で、その右に見える小さくて貧弱なのが雌花。
ここにはよく似た大きなミヤマカンスゲもあるが、咲くのはもう少し先。
ヒメカンスゲ0305-2.JPG



















里山の赤いマメ、「トキリマメ」の種を見つけた。
赤い鞘が開いて中から2つの黒い種子が。
毎年秋にこの赤い鞘を探しているが、多くはなくなかなか見つからない。
トキリマメ0305.JPG



















クヌギの幹ではあちこちにたくさん産み付けられている「クヌギカメムシ」の卵塊で孵化して間もない小さな幼虫たちがゼリーを吸っていた。
クヌギの芽吹きまではもう少しだな。
クヌギカメムシ0305.JPG



















2023年3月5日 東京都 イネ目カヤツリグサ科 ヒメカンスゲ、マメ目マメ科 トキリマメ、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ

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ビロツリ 現る! [ハエ目]

ああっ、今日は暖かかったなぁ!
相変わらず花粉は飛んでいるようで、薬は飲んでいるが体が痒い。

落ち葉が積もった林内の道を歩いていると、足元でふっ と飛んだ小さな虫。
おっ、ビロツリ!!
ビロツリこと「ビロードツリアブ」だった。
後を追ったが残念、すぐに視界から消えてしまった。
いよいよ早春の始まり始まり~

写真に撮れなかったので、以前に撮ったもの。
ビロードツリアブ1.JPG



















もふもふの体に長い口と脚。
オスは目がくっついていてサングラスをかけている様でいかついが、メスは目が離れていて愛嬌があって可愛い!
写真はメス。
口が長く脚が短いと口がつっかえてうまく蜜が吸えないので長くなったのだろう。
口が長くなるのが先か、脚が先か?
考え出すと夜も眠れない?
ビロードツリアブ2.JPG



















1枚目に映っている黒いのが口だと思っていたら、実はもっともっと伸びるような・・・
ええって、ちょっと衝撃的
ビロードツリアブ3.JPG





























2023年3-4月 東京都 ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ

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スギ花粉とノスリ [季節]

昨日は秩父の山中へ。
都内は20℃を超える暖かさだったようだが、ここは曇りで昼前から北風が吹いて寒いのなんの。
昼前から風がさらに強まり目の前のスギ林から黄色っぽい靄が立ち込めた。
何か燃やしているのだろうかと思ったが、こんな山中で燃やせば山火事になるだろう。
じっと見ていてようやくこれはスギの花粉だと気付いた。
手前の電線が目障りだが、こんな靄が次第に山中に広がって山全体に。
吹く風が全てこちらに向かって吹いたのでたまらない。
数年前に花粉症デビューして鼻水やのどの痛みが多少あるが、ひどいのは体中が痒い事。
通院して薬をもらっているが、すっきりとはおさまらない。
なのでこの日帰ってすぐに風呂に入って花粉を落とした。

症状が酷くはならなくて良かった。
スギ花粉0302.JPG



















こんな花粉を飛ばしているスギのてっぺんにとまった「ノスリ」。
ノスリ0302-1.JPG





























鳥たちに花粉症は無いのだろうか?
颯爽と飛び去って行った。
そうであれば羨ましい・・・こと
今日ガソリンスタンドでは今まで見たことが無い長い洗車待ちの列が出来ていた。
ノスリ0302.JPG



















2023年3月2日 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ノスリ

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春キリガ [チョウ目]

陽射しが暖かく春本番を感じるこの日、足元では「ナナホシテントウ」たちが活動を始めていた。
ナナホシテントウ0226.JPG



















夜間灯りが付いているトイレで見つけた蛾。
ヤガ科で春に現れるキリガの仲間の「ブナキリガ」だった。
幼虫の食樹はバラ科やブナ科など広食性だ。
ブナキリガ0226.JPG



















隣ではよく似た蛾がいた。
こちらも春に現れるキリガの仲間の「ホソバキリガ」。
ホソバは前翅一番外側の亜外横線が翅の外縁近くで折れるが、ブナキリガは真っすぐなので区別できる。
ホソバキリガ0226.JPG



















2023年2月26日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ、チョウ目ヤガ科 ブナキリガ、ホソバキリガ

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センダンの実を食べる鳥たち [鳥類]

fieldではいよいよ草木の実が無くなってきた。
ある場所ではなかなか鳥たちに食べられずあちこちで残っていた赤いマンリョウの実が全く見られなくなった。

たくさん実をつけているセンダンの木にこれまで全く見向きもしなかった「ヒヨドリ」が一斉に集って実を食べていた。
実は果肉がやや干からびた状態で綾のある核果の中に種子が入っている。
恐らく種子は糞として排出され種子散布されるのだろう。
ヒヨドリ0219.JPG




















センダンの実には毒があり人や家畜が食べると死に至ることがあると言われているが、果肉が干からびた頃には毒が軽減されているのだろうか?
そうでなければ小さなヒヨドリなどはひとたまりもないと思われる。
ヒヨドリ0219-1.JPG



















この頃、「ムクドリ」も群れでやって来て実を啄んでいる。

ただ、見ていると食べずに落とすものが多い。
その後、地面に降りて落ちた実を食べているようだった。
実の大きさからして、食べに来るのはヒヨドリとムクドリ以外はまだ見たことが無い。
ムクドリ0219.JPG



















2023年2月18-19日 東京都 スズメ目ヒヨドリ科 ヒヨドリ、ムクドリ科 ムクドリ

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