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ウスギモクセイの実がなっていた [植物]

職場の公園の南門にある「ウスギモクセイ」。
秋にキンモクセイに似た薄黄色の花を咲かせて甘い香りを漂わせる。
何気にみて見ると、んん~。
たわわに凄い数の2㎝ほどの実がなってる!
もう長い間この木の花は見ているが、花の後は見ていなかったからか初めて見て驚いた。
今までもこんなに実をつけていたのだろうか?
ウスギモクセイ0318-1.JPG



















よく見るキンモクセイは雌雄異株で日本にはオス株しかないので実が付かない。
ウスギモクセイも雌雄異株だが日本には両株がありメス株には実がなる。
ということはこの木はメス株だったようだがメス株にはメス花しか咲かないと思っているのだが、近くにオス株があり受粉したのだろうか?それとも両性花。
熟すと紺色になるそうなので、これからも時々見てみたい!
ウスギモクセイ0318-2.JPG



















この日もう一つ驚いたのは、なんとこの時期に「ウワミズザクラ」が蕾を付けていた。
ヤマやソメイヨシノが咲き終わった後の初夏に白いブラシのような花が見られる印象だが、この調子だと今月末には開花しそうな勢いだ!いつ咲くか注目したい。
ウワミズザクラ0318.JPG



















2023年3月18日 東京都 シソ目モクセイ科 ウスギモクセイ、バラ目バラ科 ウワミズザクラ

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ヒゲマダラエダシャクはカッコイイ! [チョウ目]

今日のトイレの灯りの居残り蛾、壁の隅に顔を向けてお尻を上げていたので突っついたらこちらを向いてお尻を下げた。まるで甲冑を着たような「フサヤガ」。
幼虫はウルシ科やブナ科を食べこの辺りにはたくさんあるが、灯り以外ではなかなか見つからないのはこの姿のせいか?
フサヤガ0318.JPG



















昨日の職場の居残り蛾は春蛾の代表選手のような「ハスオビエダシャク」。
前翅のハの字の模様がこの個体は点だが線の個体もいる。
ハスオビエダシャク0317.JPG



















シャクガの中でも大きな「ヒゲマダラエダシャク」もいた。
ストレートな前翅外縁と前後翅後縁の波型、こげ茶、薄茶、黒色など翅模様もシックでカッコイイ!!
触角の軸がまだらなのが名の由来のようだ。
少し前にはエゾヨツメも来ていたそうで見られず残念だった。
ヒゲマダラエダシャク0317.JPG



















2023年3月17-18日 東京都 チョウ目ヤガ科 フサヤガ、シャクガ科 ハスオビエダシャク、ヒゲマダラエダシャク

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春の谷戸を歩くと [季節]

ヒオドシチョウとクジャクチョウに出会ったと谷戸をぐるりと歩いた。
既に「タチヤナギ」は緑色の葉を展開すると同時に黄色い花を咲かせていた。
そろそろ後ろの山のヤマザクラが咲いて緑、黄色、桜色の景色が見られる頃だ。
タチヤナギ0315.JPG





























田んぼの畔で見つけた「ノミノフスマ」の小さな白い花。
ハコベの花をさらに小さくした大きさで、なかなか可愛い好きな花。
近縁にノミノツヅリがありどっちがどっちだっけと悩むのは毎春の事。
ノミノフスマ0315.JPG



















ビオトープの止水の水面ではバクテリアが小宇宙の銀河を作っていた。
この色は本当に美しい。花炭のトチの実もこんな色だったな。
バクテリア0315.JPG



















「ヤマアカガエル」の卵塊もたくさん見られた。手前は一足先に産んだ「ニホンアカガエル」だろう。
今年は一斉に現れて一気に宴と産卵ではなくだらだら、そんな印象だ。
ヤマアカガエル卵塊0315.JPG



















あちこちでチョウのスプリングエフェメラル「ミヤマセセリ」も飛び交っていた。
今日はコツバメの情報もあり早春のチョウたちが出そろう頃となってきた!
ミヤマセセリ0315.JPG



















2023年3月15日 東京都 キントラノオ目ヤナギ科 タチヤナギ、ナデシコ目ナデシコ科 ノミノフスマ、無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ

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狭山丘陵にクジャクチョウ [チョウ目]

昨日、前の記事のヒオドシチョウを撮った後歩いていると、前方でまたオレンジ色のチョウが飛んで小川沿いに降りた。テリトリーに入ったルリタテハを追っていたようだった。
ヒオドシチョウにしては小さかったが小さい個体かと降りた場所を探してみると、翅を閉じたり開いたりしてちらりと見えた赤い色が目に入った。
ヒオドシにしては前翅の色が濃くオレンジというより赤い。
模様に見覚えが!
クジャクチョウ0315-1.JPG



















これ以降翅は開いてくれず閉じた翅裏の模様から、間違いなくここ狭山丘陵では見られない「クジャクチョウ」だった。
クジャクチョウ0315-2.JPG



















暫く見ていると、近付いてきたルリタテハやミヤマセセリ、スジグロシロチョウなどを追って飛び出し、戻って来た時だけ数回翅を開いていた。
そんなタイミングを見計らってようやく撮った翅表。
全体的に翅の傷みがひどく右の前翅は翅脈が露出している状態だ。

クジャクチョウは低山地から山地で見られるタテハチョウの仲間で、東京都では奥多摩の山地などで見られるチョウだ。移動性が強く秋には平地に飛来することもあるという。
秋に山地からやって来たのだろうか?越冬明けにこの翅でここまでくるのはちょっと考えにくいが、強風に乗ってきた可能性も捨てきれない。
WEBで調べて見ると狭山丘陵では1973年と2005年に記録があったが、公表されていない目撃はもっとあるのかもしれない。
過去に見たのは2013年の八ヶ岳が最後で10年ぶりだった。
クジャクチョウ0315-3.JPG



















その前の2010年8月に遠野で撮った奇麗な個体。
クジャクチョウ.JPG



















2023年3月15日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 クジャクチョウ

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越冬ヒオドシチョウ [チョウ目]

今日も晴れて暖かいので、花粉を気にしながらもfieldへ出掛けた。
先週土曜日に歩いた時には気付かなかった「コスミレ」の大きな株にたくさんの花が咲いていた。
その時には花はまだ咲いてなかったが、こんな大きな株があったとは・・・
コスミレ0315.JPG



















前方からオレンジ色のチョウが舞い上がった。
越冬を終えて活動を始めた今年初見の「ヒオドシチョウ」のメスだった。
元の場所に戻ってくるかと思ったが、林縁の切り株にとまった。
ヒオドシチョウ0315-1.JPG



















翅の裏は褐色と焦げ茶色で幹や落ち葉の上では紛れてしまうが、切り株の白いキノコの上なのでわかりやすかった。
ヒオドシチョウ0315-2.JPG



















翅を開くと鮮やかなオレンジ色と後翅の縁の水色の斑がとても美しいチョウだ。
一冬越したとは思えないほど傷みが無く奇麗な翅だった。
この辺りには幼虫の食草のエノキがいくつもあるので、この周辺で産卵するのだろう。
ヒオドシチョウ0315-3.JPG



















2023年3月15日 東京都 キントラノオ目スミレ科 コスミレ、チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ

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カエル玉 その中心にいたのは・・・ [両生類]

春本番の暖かさが続いて、今日東京都では全国で最も早くソメイヨシノの開花が宣言された。
平年より10日早く、統計史上2020,21年と並んで最も早い開花だそうな。

そんな中、昨日の雨で池や湿地ではカエルたちが宴をしているのではないかと行ってみた。
案の定、池に近付くとココッ♪ココッ♪と鳴き声が聞こえてきた。
覗いて見るともうあちこちで「アズマヒキガエル」の宴が繰り広げられていた。
小さな池だが数えると約70匹。濁った皆底や池周りの林縁にもいるだろうから、恐らく100匹、いやそれを超えるかもしれない数が集まっていた。
紐状の卵塊もまだ数は少ないが見られた。
これだけの数がいれば、近いうちに産み付けられる卵塊の数も凄い事になりそうだ。
アズマヒキガエル0314.JPG



















目を惹いたのは水面に浮かぶカエル玉。
カエル玉はメスにオスがしがみ付き、さらにメスを求めて複数のオスたちがしがみ付いていって球状になるもの。オレンジ色や褐色など色の個体差は様々だ。
アズマヒキガエル0314-1.JPG



















カエルは交尾ではなく抱接と言って、メスにオスがしがみ付いてメスの産卵と同時にオスが精子をかける。意中のメスにオスがしがみ付くことを抱接という。
最初にメスにしがみついたオスは我も我もとやって来るオスたちを後ろ脚で蹴とばして応戦するが、数が多いと防ぎきれずに複数のオスが上にしがみ付いてこのような球状になる。
アズマヒキガエル0314-2.JPG



















少しの間見ていると、諦めたのか徐々に上にいたオスたちが離れて球が小さくなっていった。
さてこんなにオスを引き寄せるのはいったいどんなに魅力的なメスなのか見て見たくなった。
少しづつその正体が明らかに・・・・。
んんっ、アズマヒキガエルとはちょっと色合いが違うような?
アズマヒキガエル0314-3.JPG



















最終的に最初にしがみついていたオス以外がいなくなって現れたのは「ウシガエル」だった!
この時期のオスたちは、動くものをメスと思ってしがみ付くのでこういったことはよくある事なのだが、多くのオスたちが求めていたものがこれとはちょっとビックリだった。
オス1匹だけになり軽くなったからか、ウシガエルはオスを連れて一気に潜って姿を消した。
こんなハプニングもありながら、もう少しの間ヒキガエルたちの宴は続きそうだ。
ウシガエル0314.JPG



















2023年3月14日 東京都 無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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続・春蛾 トビモンオオエダシャク [チョウ目]

先日の記事意外に見つけた春に現れる春蛾。
掲載済みだがこの日もサクラの幹で見つけた名前にフユシャクと付かないフユシャクの仲間の「シロトゲエダシャク」。この仲間では大きく見ごたえがある。
シロトゲエダシャク0312.JPG



















このところよく見かける「ウスベニスジナミシャク」。
名にベニと付くが紅色の他にこの緑色のタイプもいて、こちらの方が見る機会は圧倒的に多い。
ウスベニスジナミシャク0312.JPG



















3月に入ってそろそろかとずっと探していたお目当てにようやく出会えた。
トイレの少し高い壁にとまっていたシャクガの中では最大級の「トビモンオオエダシャク」だ。
もちろん幼虫時代も最大級で頭の2本の突起も特徴的。
トビモンオオエダシャク0312-1.JPG



















じっくり見たいので下に降りてもらった。
翅の黒い線と部分的な淡い褐色や紫色はシックな中にも鮮やかさがあるデザインでとても美しい!
トビモンオオエダシャク0312-2.JPG



















手に乗せてお顔を拝見。
頭の白い毛、身体に沿わせたブラシのような触角、つぶらな瞳。
ちょっと羊っぽくも見える。
探していても毎年見られるわけではないので、出会えてラッキーだった!
トビモンオオエダシャク0312-3.JPG



















2023年3月12日 東京都 チョウ目シャクガ科 シロトゲエダシャク、ウスベニスジナミシャク、トビモンオオエダシャク

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春蛾 [チョウ目]

夜中灯りが付いているトイレを久しぶりに訪れた。
あちこちに灯りに来た残り蛾がいた。
ぱっと見、ホソバトガリエダシャクかと思ったがよく見ると「ヒロバトガリエダシャク」のようだ。
ヒロバトガリエダシャク0312.JPG



















こちらは今の時期よく見られるモンキッキこと「モンキキナミシャク」。
翅の地色と黄色の斑がなかなかお洒落だ。
モンキキナミシャク0312.JPG





























ひときわ大きなキリガがいた。
模様からブナキリガに翅の模様が似ていたが、大きさと色合いが違う。
帰って調べると、どうやら「イチゴキリガ」。
晩秋に現れて成虫越冬して春に活動する。
イチゴキリガ0312.JPG



















イチゴキリガに似ているが大きさが小さな「ホソバキリガ」。
亜外縁線(前翅一番外側の線)が翅の縁でクランクするのが特徴で、大きさも似たブナキリガはここが折れずにストレート。
ホソバキリガ0312.JPG





























少し高所にとまっていたシャクガの中では大きな「シロテンエダシャク」。
前翅の白斑が特徴だが、斑の出方や翅の色模様に変異が多い種だ。

今日見た面々は、春に現れる蛾たち、蛾の世界にも春の訪れを感じる。
シロテンエダシャク0312.JPG



















2023年3月12日 東京都 チョウ目シャクガ科 ヒロバトガリエダシャク、モンキキナミシャク、シロテンエダシャク、ヤガ科 イチゴキリガ、ホソバキリガ

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シロトゲエダシャク [チョウ目]

今日も暖かかった。
いよいよあちこちで花が見られるようになってきた。
スミレの一番手の「アオイスミレ」が咲いていた。
淡い紫色と立ち上がった上弁が特徴的。
アオイスミレ0311.JPG



















日当たりの良い林縁では「タチツボスミレ」も。
最もよく見られるスミレの代表種だ。
タチツボスミレ0311.JPG



















トイレの壁で今シーズン初見のフユシャクの仲間、「シロトゲエダシャク」を見つけた。
ここ2年見ていなかったので、嬉しい出会いだった!
フユシャクの中では終盤に現れる種。
そろそろフユシャクの季節も終わりに近い。
シロトゲエダシャク0311.JPG



















2023年3月11日 東京都 キントラノオ目スミレ科 アオイスミレ、タチツボスミレ、チョウ目シャクガ科 シロトゲエダシャク

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ノスリも春! [鳥類]

今日も20℃を超える暖かさ。
山はスギ花粉で霞んでいた。
そろそろスギからヒノキへバトンタッチのようだが、ここ数日の花粉の影響で体中が痒くて仕方がない。
早く終わって欲しいが、この時期は次々と色々な生き物たちが姿を現すいい季節なのでなかなかはがゆい。

空には「ノスリ」のオスとメスが仲良くランデブー。
そう書いて、さすがにもう死語かではないかとちょっと恥ずかしくなった。
ランデブーはフランス語でrendez-vousと表記されるようで、生きもののオスとメスが飛行しながら行う求愛行動の事を指す意味もあるとのこと。まぁ、間違った使い方ではないようだ。
ノスリ0310-1.JPG



















この後、このオスが巣材の枝を運んでいた。
いよいよこのノスリのカップルにも春が来たようだ!
ノスリ0310-2.JPG



















2023年3月10日 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ノスリ

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