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八島ヶ原湿原植物観察 [自然]

横谷峡の翌日は八島ヶ原湿原に向かったが、あいにくの雨。
霧ヶ峰はまさに名の通り真っ白な霧の世界だった。
湿原に着くと霧はかなり晴れていたが、風雨はおさまらず。湿原0830_1.jpg



















この雨ではチョウも飛ばず虫はあきらめムード。
木道を歩いていたら、シシウドの上に大きなイモムシ。
唯一の「キアゲハ」の幼虫だった。
キアゲハ0830_1_1.jpg


















湿原でまず目に入った色は、淡いピンク色の「タチフウロ」。
タチフウロ0830_1.jpg



























さらに大柄で濃いピンクは「アサマフウロ」。
霧ケ峰はアサマフウロの群生地の一つのようだ。
アサマフウロ0830_1.jpg


















薄紫は「マツムシソウ」。
マツムシが鳴くころに咲く、実が巡礼の時に持つ松虫鉦に似ているからなどの説があるようだ。
マツムシソウ0830_1.jpg


















湿地を眺めるとあちこちに白いものが見える。
ワタスゲ?ではなくイワショウブというらしい。
八島ヶ原湿原0830-2_1.jpg


















黄色い花は秋の七草のひとつ「オミナエシ」。オミナエシ0830_1.jpg



















すっと伸びた紫色の花は「ヤナギラン」。
葉がヤナギ、花がランに似ているからこの名が付いたそうだが、ラン科ではなくアカバナ科。
葉や茎が赤く色付いているものを見るとなるほど、アカバナのようだ。
ヤナギラン0830_1.jpg


















アザミも見られたがアザミに似た花、「タムラソウ」も群生していた。
晴れていればチョウをはじめたくさんの虫たちを見ることが出来ただろうに、残念。
また、改めて訪れたい場所の一つだ。
八島ヶ原湿原0830_1.jpg


















2015年8月30日 長野県諏訪郡     RICOH WG-4


蓼科横谷峡植物観察 [自然]

先週末、長野県蓼科横谷峡と八島ケ原湿原に植物観察に行ってきた。
一行の目的は植物観察であるが、虫もいればもちろん見るつもりだった。

横谷峡は奥蓼科温泉郷にあり渋川に沿っていくつかの滝がある。
これは霧降の滝だったかな?
霧降りの滝0829_1.jpg


















足元からバッタが飛んだ。
イナゴの仲間かとよく見るとどうもフキバッタのようだが翅が長い。
フキバッタは翅が小さく飛べないため生息域が限られ、地域ごとに種の分化が進んでいるのが特徴なのだが。
帰って調べると「ハネナガフキバッタ」という種のようだ。
翅の長いフキバッタがいるのを初めて知った。
ハネナガフキバッタ0829_1.jpg


















道端の草には「ヒナバッタ」。ヒナバッタも各地の高山帯などで種が分化している。
ヒナバッタ0829_1.jpg


















アザミの葉上には「ハンミョウ」。
遊歩道を歩いたが見つかったのはこの1頭だけだった。
ハンミョウ0829_1.jpg


















やがて注連縄をかけられた大きな岩があらわた。岩の上にはノキシノブが陽を浴びて輝いていた。
こんな神々しい光景の中を、白と黒の縞々の小さな蚊のような虫がまるで無重力の中を移動するがごとくいくつも飛んでいた。
捕まえてみると小さな翅をもったガガンボのようだった。
残念ながら写真に収めることはできなかったが、調べるとエサキヒメコシボソガガンボ。
次回は是非飛んでいる姿を撮りたいものだ。
ノキシノブ0829_1.jpg


















岩の周辺には「オツネントンボ」が集団で見られた。
オツネントンボ0829_1.jpg


















遊歩道脇の切り立った崖のあちこちに大きなキイロスズメバチの巣。
崖の庇を利用してうまく作るものだ。
ほとんどが以前に作られたものだが、中には製作中のものもあった。
キイロスズメバチ0829_1.jpg


















このあたりにはたくさん咲いていたキク科の「オタカラコウ」。
沢沿いなどに生えるそうだが背丈が1m以上、葉も30cmほどあり園芸種かと思ってしまった。
オタカラコウ0829_1.jpg


















サトイモ科の葉にいたのは「ビロードスズメ」の幼虫たち。
よく見ると奥に1周り大きな茶色の個体もいた。
黄色に黒目がかわいい。
ビロードスズメ0829_1.jpg















この日の散策を終え帰りがけに、「アキアカネ」発見。
間もなく避暑を終え成熟して山を降りるだろう。
数年来、農薬や稲作の時期の変化などの影響で数が激減していると問題になっている。
さて今年はどのくらいの数が地元の里山の空を舞うのだろう。
アキアカネ0829_1.jpg


















2015年8月29日 長野県茅野市              CANON EOS70D SIGMA 17-70mmDC MACRO