にこちゃん大王は赤い実がお好き? [カメムシ目]
仕事中、コブシの木の前を通った。
名の通りこぶしのような実が熟して裂開し、中から赤い種子が露出していた。
その種子にかぶりついているものがいた。
真ん丸に褐色のラメ、白い模様は「アカスジキンカメムシ」の幼虫。
成虫になればカメムシの仲間の中でも、トップクラスの美しさだ。
あたりの枝を見回すと、あちこちの葉にその姿が見られた。
お腹の模様が、離れた目に大きく笑った口、そんな顔に見えるだろうか?
この顔を見ていると、何かほっとする。そんな顔があちこちに!
こちらの葉では、数匹が一緒に身を寄せ合っていた。
越冬前までこうして集まって過ごし、寒い冬にはちりぢりになって落ち葉の下。
冬も落ち葉の下で集まればあったかいと思うのだが、そこは虫、人とは感覚が違うのだろう。
赤い実のヤマボウシでもよく見られると聞いたので、今度見に行ってみたい。
同じように実を吸う姿が見られるだろうか?
2015年9月19日 東京都
カメムシ目カメムシ科 アカスジキンカメムシ CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM