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ヨツボシトンボ 現る [トンボ目]

いつも通っている谷戸の湿地に「ヨツボシトンボ」がいるようだとの話を聞き行ってみた。
天気の良く気温の高かったこの日、湿地ではクロスジギンヤンマやシオヤトンボ、青く色づいたハラビロトンボ、未熟なショウジョウトンボなどが飛び交っていた。
その中でガマの先端にとまっているシオヤトンボのメス風な色の見慣れぬ個体を見つけた。ヨツボシトンボ0515-4_1.jpg




























岸から離れたところを飛んでいてなかなか近くで見られなかったが、少し待っているとたまにこちらにやって来た。
翅の結節部に褐色の斑があることから、「ヨツボシトンボ」だ。
後ろ翅のオレンジ色の模様も特徴的で、翅のデザインがなかなかかっこいい!
ヨツボシトンボ0515_1.jpg


















ヨツボシトンボ0515-1_1.jpg


















活性の高い時間帯だからだろうか、少しとまってはすぐに飛んでまた戻って忙しい。
撮った写真を見ると胸が意外と毛深かった。
ヨツボシトンボ0515-2_1.jpg



























観察を始めて以来ここや周辺の谷戸でヨツボシトンボは確認していないが、この日4頭ほどを確認した。。
シオカラやシオヤトンボのメスと似ているが、今まで見間違えていたとは思えず今年急に発生したようだ。
東京都レッドリストで北多摩で絶滅危惧ⅠB類、西多摩で絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
今後の動向に注目したい。
ヨツボシトンボ0515-3_1.jpg


















2015年5月15日 東京都
トンボ目トンボ科 ヨツボシトンボ    EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
 


ヒメヤママユの幼虫 [チョウ目]

例年ヤママユガの仲間の蛹殻がよく見つかる谷戸を歩いた。
幼虫いないかなぁと見ていたら見つかった。
クスサンかと思ったが、「ヒメヤママユ」の幼虫だった。ヒメヤママユ0514_1.jpg



















幼虫を見たのは初めて。
食樹はサクラ、ガマズミ、クヌギ、ウツギなど広食性、いたのはコバノガマズミだろう。
無事蛹になれるか、今後も定点観察してみよう!
ヒメヤママユ0514-2_1.jpg


















成虫は、秋コンビニの灯火でよく見られる。
※当初掲載したのはクスサンでした。Sさんご指摘ありがとうございました。
ヒメヤママユ_1_1.jpg















2015年5月14日 2013年11月08日 東京都
チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ
CANON EOS7D SIGMA17-70mm 


アケビコノハの幼虫

今年初めてアケビコノハの幼虫を見つけた。
スタンダードな黒いタイプに交じって褐色のものも。
全体が褐色はよく見かけるが、この個体はピンク色がきれいだった。
この色といい透明感は素晴らしい!
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2015年5月13日 東京都
チョウ目ヤガ科 アケビコノハ CANON EOS7D SIGMA17-70mm


初夏の田んぼは [季節]

先日、ホソミイトトンボを見に行った田んぼは初夏の様相。
水辺は陽の光を浴びて緑が輝いていた。
水辺0508_1_1.jpg


















水面に出た藻の上に「キアシナガバチ」が飛んできた。
ハチたちは越冬した女王が巣作りに励んでいる。
このハチも女王蜂、巣材集めなのだろうか。
キアシナガバチ0508_1.jpg


















水面に浮いている目玉があった。
おぉっ!トウキョウダルマガエルか?
と思ったらまだ小さな「ウシガエル」だった。
暖かい陽射しを浴びて何とも気持ちよさそうだ。
ウシガエル0508_1.jpg



























畔に咲いたハルジオンにはこちらも目玉模様の「ヒメウラナミジャノメ」。
あまりの普通種なので、普段は撮らないが・・・。
ヒメウラナミジャノメ0508.JPG


















すぐ脇には「キツネアザミ」。
アザミのように見えるが分類上アザミ属ではないことから騙された=キツネで名が付いたようだ。
淡いピンク色が美しい花だ。
キツネアザミ0508_1.jpg



























2015年5月8日 埼玉県
ハチ目スズメバチ科 キアシナガバチ
無尾目アカガエル科 ウシガエル
チョウ目タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ
キク目キク科 キツネアザミ

EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ

第36回日本自然科学写真協会SSP展「自然を楽しむ科学の目2015-2016」開催のご案内 [告知]

日本自然科学写真協会の「SSP展」の東京展が、いよいよ今週15日(金)から21日(木)まで六本木の東京ミッドタウンにある富士フィルムフォトサロンで開催され、様々な分野のプロ、アマチュア写真家の素晴らしい写真が展示されます。

私も選考いただき、今年も何とか出展することができました。
今年は昆虫ではなくクモ!
過去にblogで紹介しましたが、別カットの写真を展示します。

東京と大阪は全写真を展示、それ以外の各地は展示スペースの関係で各出展者で選別するので私の写真が必ず展示されるとは限りませんが、見ごたえのある作品ばかりです。

東京を皮切りに下記の日程で全国の会場で開催されますので是非足を運んでいただければ幸いです。
私は15日(金)16:00~19:00、20日(木)13:00~19:00に受付を担当しています。

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蛹になったアカボシゴマダラ [チョウ目]

園路脇のエノキの幼木でアカボシゴマダラの終齢幼虫を見つけたのが、4月29日だった。
この木は春先からずっとチェックしていたのだが、こんなに大きくなるまで見つけられなかった。
体に鮮やかな黄緑色と、角の淡い水色が本当に美しい。
アカボシゴマダラ0429_1.jpg



























この日以降そろそろ蛹になっただろうとちょくちょく見ていたが、仕事中で時間がかけられず見つけられないでいた。
鳥にでも食べられてしまったかと思ったが、久しぶりに休みでじっくり探してみると、ようやく膝ほどの低い枝の葉の裏で見つかった。
園路側からは葉の裏に隠れて全く見えなかった。

ここ数日、真っ白な春型が見られるようになってきた。
さて、いつ羽化するだろうか?

My Fieldで見られるアカボシゴマダラ大陸亜種(名義タイプ亜種)は、環境省がこの度策定した「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」の中で、総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)の重点対策外来種に指定されている(旧要注意外来生物)。
選定理由は生態系被害が大きいものとして、対策優先度の要件は生態系に係る潜在的な影響・被害が特に甚大とされている。
アカボシゴマダラ0508_1.jpg


















2015年4月29日、5月8日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ              EOS70D EF100mm F2.8L IS USM  











せっせと巣材集め ツバメ [鳥類]

イトトンボが回ってくるまで手持無沙汰にしていると、脇の畔に頻繁にツバメがやってきていた。
トンボも気になるが結構近い距離のツバメも気になる。
ツバメ0508_1.jpg


















巣材に使う土を集めているようだ。
ここのツバメたちは案外人に慣れているようで、畔近くでじっとしていると気にせずやって来る。
ツバメ0508-1_1.jpg


















くちばしにわらのような枯草を咥えてきて、さらに泥をかき集めている。
泥土と枯草を合わせて巣材とするようだ。
ツバメ0508-2_1.jpg


















なるほど、ツバメの巣は昔ながらの日本家屋の土壁、ツバメは左官職人といったところだろうか。
ツバメ0508-3_1.jpg


















2015年5月8日 埼玉県
スズメ目ツバメ科 ツバメ         EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ

止まらない ホソミイトトンボ [トンボ目]

ゴールデンワークウィークが終わり、ようやく昨日から休みをいただいた。
今年のゴールデンウィークは連日晴れ間が広がり、休みを取られた方々は良い休日を過ごされたに違いない。

今日は行ったことのない丘陵の谷戸に行ってみた。
お目当ては今まで出会ったことのないイトトンボ。
場所を特定していなかったが、ここかなとしゃがんで様子を見ていると いた!
既にピークは過ぎていたようで数は少なく1ペアとオス2頭ほど。
とにかく敏感で近づくとすぐに逃げてしまう。
ホソミイトトンボ0508-3_1.jpg


















朝のうちはとにかく飛び回って止まってくれない。
単独のオスはメスを探しているのだろうか、巡回しているようだ。
1時間ほどたってようやく近くに来たカップルが枯草にとまって産卵し始めた。
しかし100mmマクロレンズの焦点距離では飛んでしまって近づけない。
仕方がないので中望遠レンズに切り替えた。
ホソミイトトンボ0508_1.jpg


















初めて見る「ホソミイトトンボ」。
普段通っている谷戸では見ることが出来ず、埼玉県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されていて近年記録がないとされる種である。
「日本のトンボ図鑑」によると成虫で越冬し年2化、夏型は小型で緑色が強いそうだ。
ホソミイトトンボ0508-2_1.jpg


















ただここもそんなに数が多くないと現地で出逢った方からうかがった。
今見られるのは越冬型で、丘陵で越冬するのは他にオツネン、ホソミオツネンがいる。

昼前になるとどこからともなく数が増えてきたが、それでも2ペア単独オスが3~4頭ほどか。
ホソミイトトンボ0508-1_1.jpg


















やはり警戒心が強く、最後まで近くでじっくり撮影することはできなかった。
今度は是非Bestなシーズンに訪れてみたい!
ホソミイトトンボ0508-4_1.jpg


















2015年5月8日 埼玉県
トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ
  EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


ミノウスバ 糸を吐く [チョウ目]

昨年マユミの枝先に産みつけられたミノウスバの卵をずっと観察してきた。
春、母虫の尻の毛を塗りつけられたたくさんの卵から幼虫たちが孵化して、マユミの葉っぱを集団で食べつくす。
これが庭先のマユミの木だったらえらいことだろう。
そんな幼虫たちもこの時期すっかり大きくなって、葉を糸で綴って巣を作っている。ミノウスバ0429_1.jpg



















一つの葉に複数いるものも。
そろそろこの葉の中で蛹になるのだろうか?
ならばこの幼虫たちは、一緒に蛹?
もう少し、観察を続けてみよう。
ミノウスバ0429-1_1.jpg


















2015年4月29日 東京都
チョウ目マダラガ科 ミノウスバ     EOS70D EF100mm F2.8L IS USM  













水辺の周りにはヘビ! [爬虫類]

湿地周りを歩いていると、目の前に1.5mほどの「アオダイショウ」がいた。
こちらに気付いてスーッと林縁へ。
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ふと見ると5mほど離れたところにも同じくらいの大きさがもう一匹。
ヘビの交尾を一度見てみたいと思っていたのだが、残念、それぞれ反対の方向へ逃げて行ってしまった。
気付かれる前に気付くか、交尾途中に出会うしかなさそうだ。
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水辺には何と「ニホンマムシ」の幼蛇の死骸が横たわっていた。
丸い模様が特徴だ
草刈りの翌日だったので、おそらく草刈り機に巻き込まれたと思われ、頭と尾が切れてつぶれていた。
この公園で目撃例は時折聞くが、生きたニホンマムシに出会ったのは、8年ほどの間に一度もない。
ニホンマムシ0429_1.jpg


















折角なのでひっくり返してみると、お腹は黒かった。
マムシは腹黒いのだった!
生きている時に会いたかった・・・。
ニホンマムシ0429-1_1.jpg


















2015年4月29日 東京都
有鱗目ナミヘビ科 アオダイショウ
有鱗目クサリヘビ科 ニホンマムシ

EOS70D EF100mm F2.8L IS USM  EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ