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ゼフィルスの集まる株 [チョウ目]

先日、数年前に伐採されたコナラの株のある林を歩いていると、切り株から萌芽した枝にたくさんのアカシジミやウラナミアカシジミが集まっていた。
多い株では、両種合わせて十数頭が葉上や葉裏に見られた。アカシジミ0526-0_1.jpg




























この時はじっくり観察することが出来なかったので、今日また行ってみた。
以前ほどは数が見られなかったが、それでも両種がまとまっていた。
葉上で休む「アカシジミ」。
アカシジミ0526.JPG


















ウラナミアカシジミのほうが多いように思われた。
ウラナミアカシジミ0526_1.jpg


















さて、このチョウたちはなぜここに集まっているのか?
集まっている株とほとんど見られない株がある。
この違いは何なのか?

当初は、若い葉に産卵するために集まっているのかと思っていたが、この違いを考えるとどうやらそうとは言えないようだ。
じっとしているものもいるが、葉の上を忙しく歩き回っているものが多くいた。

見ていてわかったことは、アブラムシの存在だった。
チョウたちが多い木には、枝にたくさんのアブラムシが見られる。
種はわからないが、このアブラムシが葉上に落とす甘露を求めてやってきていると思われる。
アブラムシ0526_1.jpg


















アブラムシの集団がいるすぐ下の葉上に集まり、葉の上にストローを伸ばして歩き回っている。
上記アブラムシ集団のすぐ下の葉上にいた「ウラナミアカシジミ」。
ウラナミアカシジミ0526-1_1.jpg


















別の株だが、葉の上のアブラムシの落とした甘露をなめる「アカシジミ」。
アリもやって来ていたが、近づくアリを翅を使って追いやっていた。
確かに、アブラムシがついている株には見られるが、ついていない株にはいない。
今ここに集まっている理由はおそらくこのためと思われる。

ゼフィルスの仲間は若い木を好むと言われる。
果たして萌芽更新したこれらの株の枝を好んで産卵するのだろうか?
アカシジミ0526-1_1.jpg


















2015年5月26日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 アカシジミ、ウラナミアカシジミ
EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM/MT-24X、EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内部ストロボ