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エノキの枝先や根元で [季節]

谷戸の入り口にある枝張りのいいエノキ。
エノキは大きく目立つことから昔から街道沿いの一里塚に植えられて利用されてきた。
虫たちにとっても人気の木でたくさんの虫が食樹とし、鳥たちも実を食べに集まってくる。

葉を落としたエノキの枝先を観察してみると2mほどの枝先に「オオカマキリ」の卵鞘があった。
この谷戸では今年はかなり高所で見られる。一時、降雪が多い冬は高い場所に産むと言われたが、降雪量と高さに関連性はないとの事だ。他にハラビロカマキリの卵鞘が2つ。
オオカマキリ0110.jpg






















近くには「イラガ」の繭もあった。
てっぺんに丸い穴が開いているので無事に成虫が羽化した繭だ。
白地に褐色の模様があるものやないものもある。
この模様は一つとして同じものはない事からコレクションにしても面白い。
イラガ0110.jpg






















高所には「ウスタビガ」の繭殻が全部で4つあった。写真を撮り忘れたので昨年末に撮ったものを。
この繭はかなり色が褪せているので昨年より前のものだろう。
ウスタビガ0110.JPG





























木の根元の落ち葉を少しめくって見ると、すぐ出てきたのは越冬中の「ツヤアオカメムシ」。
葉っぱめくりの常連で、常緑樹の葉の隙間や枝に付いた枯葉の中などでもよく見つかる。
ツヤアオカメムシ0110.jpg






















こちらも越冬する姿をよく見掛ける「チャバネアオカメムシ」。
カメムシ2種は少し触角や脚を動かす程度で、すぐに落ち葉の布団の中に戻しておいた。
オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫を期待したが残念ながら見つからなかった。
チャバネアオカメムシ0110.jpg






















2024年1月10日 東京都 カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、チョウ目イラガ科 イラガ、ヤママユガ科 ウスタビガ、カメムシ目カメムシ科 ツヤアオカメムシ、チャバネアオカメムシ

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色様々 越冬コミミズク幼虫たち [カメムシ目]

今日は午前中立川市で健康診断だった。
電車で行くか車で行くかちょっと考えたが、電車の方が乗り換え2回で30分ほど多くかかるので車にした。
このところ、体のあちこちが痛んできているので結果が心配だが、何かあれば受け入れざるを得ないだろう。

帰りにfieldに立ち寄った。
晴れて陽射しはあるが、北風が吹いて体感はかなり寒かった。
この冬探しているが、まだ見つけることが出来ていない「コミミズク」の越冬幼虫をコナラの枝で探した。
コミミズクはカメムシの仲間で、コナラやクヌギなどの枝先で見つかり木の汁を吸って生活しているのだ。

伐採された切り株から萌芽した若い枝先を見ていくとすぐに見つかった。
褐色ベースでところどころ緑色が混じる個体だ。
枝の模様、色とよく似ている。
コミミズク幼虫0110-1.jpg






















近くの枝では、体が赤褐色の個体がいた。
こちらは冬芽の色にそっくりだ。
コミミズク幼虫0110-2.jpg






















最後に見つけたのは黄緑色の個体。
今の時期はちょっと目立ってしまうが、芽吹く春先には有効だろう。
それまで無事でいられればいいのだが・・・。

今日の写真はOMシステムのOM-D EM-1 MarkⅢとED60 f2.8で撮影した。
今までずっとCANONで、初めてOMのミラーレスを使ったがボディーもレンズも軽くて小さく持ち運びが楽で、被写界海深度が深い事、さらに手振れ補正が強力で今までと比べて手振れする写真が極めて少なかった。
今回はすべてフラッシュ無しで絞り優先f8で撮影したが、CANONだとマニュアルでf13、フラッシュ使用で撮っていた。ISOはautoで1250だったが補正無しでも粗さは全く気にならない。
今後は、プロキャプチャーモードや深度合成も試してみたい!コミミズク幼虫0110-3 (2).jpg























2024年1月10日 東京都 カメムシ目ミミズク科 コミミズク

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カラスのモビング [鳥類]

空を飛翔する猛禽類を見ていると、時折カラスたちがまとわりついてくる。
この日旋回していた「ノスリ」に一羽のハシブトカラスが近づいてきた。
ノスリvsカラス1214-1.JPG



















ノスリより一回り以上小さいだろう。
大きなものにも果敢に攻める。
この時は、ノスリが距離を保ちながら飛び続けてカラスは離れていった。
ノスリvsカラス1214-2.JPG



















その後、ハイタカ属とハシブトガラスが絡んでいた。
かなり遠く双眼鏡では種が特定できなかったが、撮った写真を見ると「ハイタカ」だった。
ハイタカvsカラス1214-1.JPG



















間もなくカラスがハイタカに接近して攻撃したが、ハイタカが余裕でかわした。
ハイタカvsカラス1214-2.JPG



















この後、カラスは去っていった。
この行動にどんな意図があったのだろう?
ハイタカvsカラス1214-3.JPG



















昨年春、「クマタカ」が複数のハシブトガラスに追われているシーンを目にした。
体がカラスより大きなクマタカだが、さすがにこれだけの数のカラスを相手では逃げるしかないだろう。
この後無事、逃げ切った。この個体は若鳥のように思われた。


モビングとは野鳥が強者に対して弱者が単独や群れで付きまとって追い払う行動で、擬攻撃と呼ばれる。
捕食動物に対して攻撃を諦めさせる、追い払う、若い個体に危険な捕食動物を教える効果があるとも言われている。(平塚博物館、(公財)山階鳥類研究所)

人間界では職場で嫌がらせによりターゲットを排除する行為を指すという。
鳥類のモビングは返り討ちに会い命を落とす小鳥は稀で目的を全うすることが多いのではないだろうか。
一方の人間界のモビングは陰湿で精神的に苦痛を受けあってはならないことだと思う。
身近にそういったケースを見た事がないが、そんなことがあるなら鳥に見習えと思う!
クマタカ0306.JPG



















2023年 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ノスリ、ハイタカ、クマタカ

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今シーズン初見のフユシャク [チョウ目]

出勤途中に峠のコンビニに寄った。
何かいないか探していると壁に目立つ模様の蛾がとまっていた。
おおっ、これは「サザナミフユシャク」のオスでは。
今まで見られる場所が局所的で、ここで見たのは初めてだった。
壁に付いた翅に似た模様の横にとまっているのがなかなか憎らしい!
サザナミフユシャクナミ0105.JPG




















夜中中灯りが付いたトイレの壁にはこちらも今シーズン初見の「シロオビフユシャク」のオスがいた。
スマートでシンプルな模様が地味にお洒落なフユシャクだ。
シロオビフユシャク0105.JPG




















トイレの床にひっくり返っていた蛾がいた。
死んでいるのかと手を差し伸べたら登って来たので壁にとまらせた。
シロオビかと思ったが小さくて色も濃い。
たぶん「クロバネフユシャク」のオス。
この2種はよく似ているが、名の通りクロバネの方が翅の地色が濃く小さい。
識別点がいくつかあるが微妙で結構難しい。

クロバネフユシャク0105.JPG




















近くにとまらせて比較するとこんな感じ。
フユシャク0105.JPG




















2024年1月5日 埼玉県、東京都 チョウ目シャクガ科 サザナミフユナミシャク、シロオビフユシャク、クロバネフユシャク

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今シーズン初見 ナミスジフユナミシャク [チョウ目]

谷戸の市道を歩きながらガードレールでフユシャクを探してみた。
年末、夜仕事帰りに通ると目の前をフユシャクたちが飛び交う姿が見られていた。
見つかったのは今シーズン初見の「ナミスジフユナミシャク」のオス。
今シーズン6種目、概ね想定内の出現だ。
ナミスジフユナミシャク0103.JPG



















既出のウスバフユシャクが交尾していた。
ウスバフユシャク0103-1.JPG



















メス単体では同定が難しいが、こうして交尾しているとオスを確認することで種が明白で有難い!
ウスバフユシャク0103-2.JPG



















2024年 1月3日 東京都 チョウ目シャクガ科 ナミスジフユナミシャク、ウスバフユシャク

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キラッ! ツマグロヒョウモンの蛹

昨日、サクラの木でフユシャクを探していると少し離れたサクラの幹でキラッ!といくつか並んで光るものがあった。
ツマグロヒョウモン0103-1.JPG



















何だろう?と近づくと、「ツマグロヒョウモン」の蛹だった。
この輝きを何度もチャレンジしたが、写真で再現することは出来なかった。
高さは約2m、ここは野外卓のある広場で恐らく周りにあったスミレの仲間で育って蛹化場所を探してこの場所にたどり着いたと思われた。
ツマグロヒョウモン0103-2.JPG



















蛹の色は幹と同化していて、頭部から胸にかけて並んだ銀色の突起の輝きが無ければまず見つけられなかっただろう。この輝く突起は鳥などから身を守る術とも言われているが、人から見ると光る事で目立ってしまうがそれが逆に功を奏すのだろうか。
それにしてもこんな輝く突起を身にまとう進化はどうやって起こったのかと本当に不思議だ。

ついつい写真のクレジットの年号を2023年としてしまったが、2024年の間違いである。
年初によくある事。
ツマグロヒョウモン0103-3.JPG



















2024年1月4日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン

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年初めの虫探し [季節]

年が明けて今日まで休みなので、午後から少しfieldを歩いた。
曇りだったが風もなく思ったより寒さは感じなかった。
とはいえ陽射しが無いので越冬チョウなどの姿は見られなかった。
谷戸周りの木柵を見て歩いていると、小さなシャクトリムシが小枝のようにピンと体を伸ばしていた。
冬の寒さの中、こんな状態で寒さを凌げるのだろうかと不思議に思った。
シャクトリムシ0103.JPG



















コナラの幹では「ヘラクヌギカメムシ」と思われる卵塊があった。
コナラに産卵するクヌギカメムシはヘラとサジがいるが、サジは山地性で局所的と言われておりこの辺りでは見たことが無いのでヘラとした。
ヘラクヌギカメムシ卵塊0103.JPG



















クヌギの幹では目立つ真っ黒な塊があった。
ヨコヅナサシガメ0103-1.JPG





























集団越冬している「ヨコヅナサシガメ」の幼虫たちだ。
黒い体に白や赤の模様があるが、たくさんの幼虫が固まっていると何がどうなっているのか一見よくわからない。
ヨコヅナサシガメ0103-2.JPG



















近くのコナラには糸で覆われた「ジョロウグモ」の卵塊もあった。
これらはみな冬の時期に見られる常連たち。
今日は常連の一種のキノカワガが見つからなかったのが残念だった。
ジョロウグモ卵塊0103.JPG



















2024年1月3日 東京都 チョウ目シャクガ科sp.、カメムシ目クヌギカメムシ科 ヘラクヌギカメムシ、サシガメ科ヨコヅナサシガメ、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ

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今年初見の虫 キノカワガ [チョウ目]

今日午後から近所の神社に初詣。
以前は新年の時報が鳴って出掛けていたが、昨年から三が日の昼に詣でている。
今年は後厄なのでその旨お願いをして、厄除けと交通安全のお守りを買った。

参道の灯篭を探しているといた!
今年初見の虫、「キノカワガ」。
キノカワガ0102-1.JPG



















毎年冬にここの神社の灯篭や木の幹で見つかる。
myfieldの雑木林で一本一本気を探すよりは効率が良いと思う。
スマホで撮ったので画質は悪いが致し方なし。

元旦から大きな能登地震が発生し、石川県特に能登地方では大きな被害が出ている。
以前、仕事で良く訪れた地域の変わり果てた映像を見て、被災し亡くなる方が最小限に、出来るだけ早く復興できるようにとお祈りをしたところだったが、家に帰って夕方羽田空港でJALの航空機と海上保安庁の航空機が衝突してJALの航空機が燃え上がっているとニュースが報じていた。あの状況の中乗務員と乗客は無事避難したとの事でホッと胸をなでおろした。
2024年天災、人災で始まったが、今後大きな災害が無い事を祈らずにはいられない。
キノカワガ0102-2.JPG



















2024年1月2日 埼玉県 チョウ目コブガ科 キノカワガ

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あけましておめでとうございます [季節]

あけましておめでとうございます

今年は昨年以上に虫を撮る機会を作りたいと思います


2024年賀状blog.JPG




















2024年1月1日

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