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カラスのモビング [鳥類]

空を飛翔する猛禽類を見ていると、時折カラスたちがまとわりついてくる。
この日旋回していた「ノスリ」に一羽のハシブトカラスが近づいてきた。
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ノスリより一回り以上小さいだろう。
大きなものにも果敢に攻める。
この時は、ノスリが距離を保ちながら飛び続けてカラスは離れていった。
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その後、ハイタカ属とハシブトガラスが絡んでいた。
かなり遠く双眼鏡では種が特定できなかったが、撮った写真を見ると「ハイタカ」だった。
ハイタカvsカラス1214-1.JPG



















間もなくカラスがハイタカに接近して攻撃したが、ハイタカが余裕でかわした。
ハイタカvsカラス1214-2.JPG



















この後、カラスは去っていった。
この行動にどんな意図があったのだろう?
ハイタカvsカラス1214-3.JPG



















昨年春、「クマタカ」が複数のハシブトガラスに追われているシーンを目にした。
体がカラスより大きなクマタカだが、さすがにこれだけの数のカラスを相手では逃げるしかないだろう。
この後無事、逃げ切った。この個体は若鳥のように思われた。


モビングとは野鳥が強者に対して弱者が単独や群れで付きまとって追い払う行動で、擬攻撃と呼ばれる。
捕食動物に対して攻撃を諦めさせる、追い払う、若い個体に危険な捕食動物を教える効果があるとも言われている。(平塚博物館、(公財)山階鳥類研究所)

人間界では職場で嫌がらせによりターゲットを排除する行為を指すという。
鳥類のモビングは返り討ちに会い命を落とす小鳥は稀で目的を全うすることが多いのではないだろうか。
一方の人間界のモビングは陰湿で精神的に苦痛を受けあってはならないことだと思う。
身近にそういったケースを見た事がないが、そんなことがあるなら鳥に見習えと思う!
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2023年 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ノスリ、ハイタカ、クマタカ

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