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アラカシの葉の隙間に 越冬カメムシたち [カメムシ目]

今月4日、アラカシの葉をじっくり見ていると、虫食いのある葉が重なっていた。
ん~、これは何かいるのでは・・・。
アラカシ0204_1.jpg



















とめくってみたら、ドンピシャ!
そこにいたのは越冬中の「ミナミトゲヘリカメムシオオクモヘリカメムシ」だった。
なるほど、こんなところで冬を越していたのだな。
隙間はあるが雨は当たらずだ。
オオクモヘリカメムシ0204_1.jpg



















今日同じところを通ったのでまだいるかと葉をめくってみると、やはりまだいた。
もぞもぞと動き出したので、邪魔しちゃいかんと葉を戻した。
さて、ここにいつまでいるだろうか?
オオクモヘリカメムシ0208_1.jpg





























ミナミトゲヘリカメムシオオクモヘリカメムシのいたアラカシには重なっている葉がいくつかあり、めくっていくと出てきたのは「ツヤアオカメムシ」だった。
このアラカシはカメムシたちに人気のようだ!
以前、見つけた枯葉で越冬していたウバタマムシは残念ながら先日姿を消していた。
※新開孝さんから種名を教えていただき訂正しました。ありがとうございました。
ツヤアオカメムシ0208_1.jpg



















2020年2月4日、8日 東京都 カメムシ目ヘリカメムシ科 ミナミトゲヘリカメムシオオモヘリカメムシ、カメムシ科 ツヤアオカメムシ

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芋虫のミイラ [季節]

今年に入ってからいくつかの谷戸で「ダイサギ」が餌をとっている姿が見られるようになった。
1羽があちこちに出没しているように思っているのだが、定かではない。
ダイサギ0201_1.jpg



















近くのコナラの枝で「コゲラ」が何かを執拗につついていた。
ファインダーをのぞくとつついているのはどうやらハラビロカマキリの卵鞘のよう。
卵鞘は意外と固いのだが、鳥たちのくちばしをもってすれば崩して中の卵を食べることはたやすいことなのだろう。
コゲラ0201_1.jpg



















コナラの低い枝先で見つけたのは、ガの幼虫のミイラ。
何かの理由でここで死んでその体がミイラ化したのだろう。
頭部は中身が無くなっていて、そのうちに落ちて体だけが残ると思われる。
以前、この残った体だけのものが良く見つかり一体何なのかと調べたことがあった。
この状態であればすぐにわかっただろうに。
いもむし0201_1.jpg



















2020年2月1日 東京都 ペリカン目サギ科 ダイサギ、キツツキ目キツツキ科 コゲラ

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カマキリタマゴカツオブシムシ その後 [コウチュウ目]

1月8日に紹介した外来種のムネアカハラビロカマキリの卵鞘から見つかった「カマキリタマゴカツオブシムシ」と思われる蛹だが、いよいよ色付いてきた。
大きさは約4㎜。
カマキリタマゴカツオブシムシ0205_1.jpg



















カツオブシムシにも数種いるようなので、羽化した成虫で同定ができるかもしれない。

ムネアカの卵鞘は国内で産み付けられたものなので、在来のカツオブシムシであることは間違いないと思われる。
中国からやってきたムネアカハラビロカマキリにも在来の脅威がいるということであれば、無敵ではないということ。

2008年頃、丘陵に生息域を拡大してきた外来のアカボシゴマダラの蛹からヒメバチの仲間が寄生し羽化してきたことを考えてもあり得る話ではある。
カマキリタマゴカツオブシムシ0205-1_1.jpg



















2020年2月5日 東京都 コウチュウ目 カツオブシ科 カマキリタマゴカツオブシムシ?

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トイレの蛾 [チョウ目]

毎年見回るトイレがある。
1年を通じていろいろな種が見られたが、昨年春ごろからすっかり見られなくなってしまった。
夜間に灯りがついていないのかと思っていたが、日が暮れると点灯しているようだ。
点灯する時間が変わったのだろうか?
この日もわずか2種類2個体だけ。
壁の色とよく似た「カシワキボシキリガ」。
さっと見回って何もいないと思ったのだが、もう一度見て回って見つけた。
僕を欺くとは!
カシワキボシキリガ0201_1.jpg



















こちらも2度目で見つけた「シロフフユエダシャク」。
老眼鏡をかけないで見たのがまずかったか。
今雑木林を歩くと飛び立つ白い蛾はこの種の可能性が高い。
後翅の白っぽいのが目立つようだ。
シロフフユエダシャく0201_1.jpg



















2020年2月1日 東京都 チョウ目ヤガ科 カシワキボシキリガ、シャクガ科 シロフフユエダシャク

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チャミノガ オスの脱出痕 [チョウ目]

フユシャクを探して木々を見ていたら、何やら幹から突出しているものが目に入った。
何だろうと近寄ってみると、「チャミノガ」の蓑のよう。
チャミノガ0201-1_1.jpg



















蓑の先端から出ているのはチャミノガのオスの蛹殻だ。
ミノムシのメスは一生を蓑の中で過ごす。
一方のオスは写真のように蛹が羽化前に蓑の中から移動して蓑から出て羽化するようだ。
チャミノガ0201-2_1.jpg



















羽化の場面をぜひ見たい。
蛹が繭の外に移動して羽化するまでに時間があるならそれが羽化の前兆として観察できるが、繭の外に出てすぐに羽化するのならなかなか難しいだろうなぁ。
チャミノガ0201-3_1.jpg



















2020年2月1日 埼玉県 チョウ目ミノガ科 チャミノガ

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久しぶりのミッキー! ミツボシキリガ [チョウ目]

朝の職場の扉を見ると、おおっ!と声が出た。
大きさは小さいながらも翅の模様がミッキーだ。
久しぶりに見たミッキーこと「ミツボシキリガ」。
ミツボシキリガ0203_1.jpg



















翅に傷みのないきれいな個体だったのでお持ち帰り。
家でじっくり撮らせてもらった。
ミツボシキリガ0202-2_1.jpg



















幼虫の植樹はエノキで、ここにはあちこちにある。
エノキはオオムラサキをはじめ、ゴマダラチョウやテングチョウ、アカボシゴマダラにほかの多くの蛾や甲虫、ハチなども集まる人気のゆりかごだ。
それにしてもこのミッキーの模様と色は、美しく素晴らしい自然のデザインだ!
ミツボシキリガ0202-1_1.jpg



















2020年2月2-3日 東京都 チョウ目ヤガ科 ミツボシキリガ

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早い! ヤマアカガエル産卵 [両生類]

この冬は本当に暖かく、暖冬の冬には大雪が降るとも言われている。
今のところは大丈夫だが、さて2月どうだろうか・・・。

谷戸の入り口では「ソシンロウバイ」が満開見頃となりあたりに甘い香りを漂わせていた。
今日は寒さのせいか訪れている虫が見られず、1匹常連のツマグロキンバエがいたが近づくと残念、逃げられてしまった。
ソシンロウバイ0201-1_1.jpg



















1月末の暖かさと雨で、もしやと例年早くアカガエルが産卵する谷戸に行ってみた。
やはり、「ヤマアカガエル」の卵塊が見つかった。
先月末気になっていたのだが、都合があり現場を訪れることができなかった。
28日に雨が降り翌日とても暖かくなったので、恐らく28-29日あたりで産卵したのではないかと思われる。
今日は気温が低く、残念ながらカエルたちの姿を見ることはできなかった。
ヤマアカガエル0201-1_1.jpg




















今までの初認日は09年1月31日、10年2月16日、11年2月18日、12年2月16日、13年2月12日、15年2月20日、16年2月2日、17年2月22日、18年3月1日、19年2月21日だった。
この10年で最も早く、やはりこの冬はかなりの暖冬であることはアカガエルの産卵からもうかがい知ることができる。
ヤマアカガエル0201-2_1_1.jpg



















2020年2月1日 埼玉県、東京都 クスノキ目ロウバイ科 ソシンロウバイ、無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル

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