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紫色の鞘に青い種 ノササゲ [植物]

fieldで鞘を付けるマメ科は色々な種がある。
大豆の原種のツルマメや小豆の原種のヤブツルアズキなどもあるが、中でも好きなのがこの「ノササゲ」。
理由は鞘と種の色。
ツルマメやヤブツルアズキは熟した鞘は茶色でよじれて種を飛ばしてしまう。
一方ノササゲの鮮やかな紫色の鞘は今の時期褐色の林縁によく映える。

さらには中から顔をのぞかせた種もまるでブルーベリーのような青。
この絶妙な天然色の組み合わせが素晴らしい!
ノササゲ1130_1.jpg



















2018年11月30日 東京都 マメ目マメ科 ノササゲ

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ここ数日で確認した初冬の蛾たち [チョウ目]

今年はクロスジフユエダシャクが大量発生でついそちらに目がいきがちだが、職場やトイレの夜の灯りには例年たがわぬメンバーが集まっている。
今最も多く見られるのが、一見クロスジフユエダシャクのような「ナカオビアキナミシャク」。
フユシャクの定義の一つにメスは翅が小さいか退化して無いということだが、この種のメスには飛ぶことが出来る翅がある。従ってフユシャクではないのだ。
ナカオビアキナミシャク1203_1.jpg



















ナカオビより大型の「カバエダシャク」もこの時期の常連だ。
トイレの灯りにやって来ていたのだが、2日程は全く動かずこのままの状態でいた。
カバエダシャク1203_1.jpg






















職場の窓ガラスに来ていた「ハンノキリガ」。
地味だがシックでこれからの季節にピッタリの色合いとデザインが絶妙で美しい!
ハンノキリガ1204_1.jpg



















日が落ちた真っ暗なガラス戸にとまっていた蛾。
ストロボを焚いて撮って見ると鮮やかな緑色が浮かび上がった。
ここでは初見の「アオバハガタヨトウ」。
幼虫の食草はバラ科やブナ科なので周りにはたくさんある。
個体によってはもっと緑色が濃い個体もいるようだ。
コンデジにディフーザーを付けていないのでマイナス補正で撮影したが、やはり思うようには写せない。

さぁ、これから冬が深まるごとに灯りに集まる蛾たちの種が替わっていく。
次は何に出会えるか、楽しみだ!
アオバハガタヨトウ1130_1.jpg



















2018年11月30日~12月4日 東京都 チョウ目シャクガ科 ナカオビアキナミシャク、カバエダシャク、ヤガ科 ハンノキリガ、アオバハガタヨトウ

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雑木林は黄葉ピーク、ウラギンシジミにクワコ [季節]

いよいよ黄葉も見頃のピークになってきた感がある。
早くに色付いたクヌギは散り始めた。
茅葺屋根の民家もすっかり鮮やかな色に包まれている。
庭のイロハモミジの赤がアクセントだ。
里山1130-1_1.jpg



















黄葉が少し遅れている青空バックの谷戸の景色もいよいよ。
里山1130-3_1.jpg



















林内を歩けば赤いリョウブに黄色のアオハダが美しかった。
同じ木の葉でも異なる色、違う木の葉との色の競演も見所だ。
リョウブ1201_1.jpg



















上ばかり見ていてもと足元に目線を写せば、黄葉したクズの葉に「ウラギンシジミ」のメスが日光浴中だった。
翅の斑がオレンジ色のオスを見掛ける機会は多いが、淡いblueのメスは個人的には出会う機会が少ないのでラッキーだ。成虫越冬なのでこれから越冬場所をさがさねばね!
ウラギンシジミ1201_1.jpg



















そろそろかと気にしていたらようやく12月2日に出会えた「クワコ」のオス(たぶん)。
朝、職場のガラスの桟にいたのを見つけた。
昨年は11月27日にこの場所で見つけたので、今年は少し遅い登場だがまぁ誤差範囲か。

それにしても皆、毎年時期を合わせて現れるのにはスゴイの一言だ!


長年使っていたRICOHのコンデジで撮った写真が時折破損する不具合が出だした。
そろそろ買い替え時だろうなぁ。
と言っても先立つものが無いので、当面複数枚撮って凌ぐしかなさそう・・・。
クワコ1202_1.jpg



















2018年11月30日-12月2日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ、チョウ目カイコガ科 クワコ

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オオスズメバチ オスバチ巣の前で待ち伏せる! [ハチ目]

先月中旬に存在を初めて知った「オオスズメバチ」の巣。
林内の粗朶柵の下に造られていて、よく近くを歩いていたのだが全く気付かなかった。
その日、目の前を無数のオオスズメバチが飛び交っていて、元をたどっていくと十数メートル離れた粗朶柵の下に巣を見つけたのだった。
飛んでいたのは全てオスバチで新女王が旅立つ時を狙っていたようだ。
オスバチは触角が12節(メスは11節)あり見た目に長く感じ、腹部もメスと比べて大きいのが特徴だ。

あれから半月、そろそろ終わったかと見てみると、まだ数頭のオスが巣の入り口(写真左上の枝の下)を監視していた。
オオスズメバチ1201-1_1.jpg



















過去に見た最も遅くまで活動していた巣は12月の10日位だったので、それに次ぐ長さだ。
少しの間見ていたが、ワーカーの出入りや新女王が出ていくのは見られなかった。
果たしてまだこの巣が活動中なのか?新女王が旅立つのかは判らなかったが、オスバチの数も極端に減っているので間もなく終焉を迎えるだろう。
撮ったオスバチの写真を見ると、腹部にスズメバチに寄生するスズメバチネジレバネの頭が覗いているように見える。
この個体をgetして確認すればよかった思ったが、後の祭り 残念だった。
オオスズメバチ1201-2_1.jpg



















2018年12月1日 東京都 ハチ目スズメバチ科 オオスズメバチ

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天使の輪ぁ!アマチャヅル  [植物]

アマチャヅルは巻きひげで絡むツル性の植物で、葉は特徴のある鳥足状複葉。
似ている葉にヤブガラシがあるが、それよりも色や質感も薄いので慣れれば見分けられる。
夏に小さく星形の可憐な花を付けるが、その後の黒く熟する実がいい。
黒い実は色々あるが、実の中央から少し下に白い輪っかがあるのが目印で可愛い!
この天使の輪を持つ黒い実を見付けると、ちょっと小躍りしてしまう!!
アマチャヅル1127_1.jpg






















2018年11月27日 東京都 スミレ目ウリ科 アマチャヅル

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