根も葉もない寄生植物 アメリカネナシカズラ [植物]
数年前にササを刈った法面の緑色の草の上に何だか黄色い網のような物がかかっていた。
この黄色のあみあみ、見覚えがあった。
およそ10年前に埼玉の前職場で見て以来、狭山丘陵では個人的に初めての「アメリカネナシカズラ」だ。
この植物、北アメリカ原産の寄生植物で、発芽時には根があるが寄生する相手を見つけ絡み付くと根は枯れて寄主から栄養分を横取りする。
同じような在来の寄生植物にネナシカズラがあるが、こちらは毎年普通に見られる。
何故ここに今まで見られなかったこの植物が発生したのか?
この黄色のあみあみ、見覚えがあった。
およそ10年前に埼玉の前職場で見て以来、狭山丘陵では個人的に初めての「アメリカネナシカズラ」だ。
この植物、北アメリカ原産の寄生植物で、発芽時には根があるが寄生する相手を見つけ絡み付くと根は枯れて寄主から栄養分を横取りする。
同じような在来の寄生植物にネナシカズラがあるが、こちらは毎年普通に見られる。
何故ここに今まで見られなかったこの植物が発生したのか?
一緒にいた植物に詳しいボランティアの方が、恐らくここを業者が草刈りした時に他でも使用していた刈払機に付いていた種子が落ちたのではないかと。
なるほどである。
近くで見ると直径3mmほどの白い花が固まって咲いていた。
花だけ見ていると綺麗なのだが、結実して種が落ちるとまたここで増えていく。
後日、ボランティアの方が結実前に駆除していただけるとの事で一安心。
来年も注視しなければである。
2018年10月17日 東京都 ナス目ヒルガオ科 アメリカネナシカズラ
なるほどである。
近くで見ると直径3mmほどの白い花が固まって咲いていた。
花だけ見ていると綺麗なのだが、結実して種が落ちるとまたここで増えていく。
後日、ボランティアの方が結実前に駆除していただけるとの事で一安心。
来年も注視しなければである。
2018年10月17日 東京都 ナス目ヒルガオ科 アメリカネナシカズラ
ようやく リスアカネ [トンボ目]
田んぼや田んぼ周りの草地や湿地にはおびただしい数の「アキアカネ」が群れ飛んでいる。
例年以上に今年は多いように感じる。
小川沿いで見つけた「マユタテアカネ」のオスもお尻が真っ赤に色付いていた。
こちらはいつもよりは少ないかな。
今年は「リスアカネ」がまだ未確認で探していた。
毎年見かける湿地で空を見上げると、翅の端に斑があるトンボが飛んでいた。
おぉっ!リスか?
林縁の高い葉に止まったところを見てみると、残念ながら「コノシメトンボ」だった。
コノシメトンボもノシメトンボも今年は少ない。
その後、てんとう虫さんにお会いしてリスアカネならあそこにいるよと教えていただいた。
あそこはこのところ足を運んでいたのだが見逃していたようだ。
早速行って探すとようやく木柵上でオスを見つけた。
周囲も念入りに見てみたが、この日はこの1個体のみ。
まぁ、見られただけでも嬉しい。
今年はヒメアカネもまだ未見、幻のマイコアカネは9年前にここで見たのが最後でその後は探すも出会えていない。
各谷戸の湿地は近年の未曾有の台風やゲリラ豪雨などで土砂崩れや上流からの土砂が堆積し陸地化が進んでいる。
そういった環境の変化がトンボたちに大きな影響を与えていると思われ心配だ。
2018年10月17日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ、マユタテアカネ、コノシメトンボ、リスアカネ
例年以上に今年は多いように感じる。
小川沿いで見つけた「マユタテアカネ」のオスもお尻が真っ赤に色付いていた。
こちらはいつもよりは少ないかな。
今年は「リスアカネ」がまだ未確認で探していた。
毎年見かける湿地で空を見上げると、翅の端に斑があるトンボが飛んでいた。
おぉっ!リスか?
林縁の高い葉に止まったところを見てみると、残念ながら「コノシメトンボ」だった。
コノシメトンボもノシメトンボも今年は少ない。
その後、てんとう虫さんにお会いしてリスアカネならあそこにいるよと教えていただいた。
あそこはこのところ足を運んでいたのだが見逃していたようだ。
早速行って探すとようやく木柵上でオスを見つけた。
周囲も念入りに見てみたが、この日はこの1個体のみ。
まぁ、見られただけでも嬉しい。
今年はヒメアカネもまだ未見、幻のマイコアカネは9年前にここで見たのが最後でその後は探すも出会えていない。
各谷戸の湿地は近年の未曾有の台風やゲリラ豪雨などで土砂崩れや上流からの土砂が堆積し陸地化が進んでいる。
そういった環境の変化がトンボたちに大きな影響を与えていると思われ心配だ。
2018年10月17日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ、マユタテアカネ、コノシメトンボ、リスアカネ
ケバエの仲間の幼虫とそれを食う?幼虫 [ハエ目]
道の上に褐色の塊を見つけた。
この時期に見られるものといえばケバエの仲間の幼虫だ。
褐色の毛虫が集団で現れ蠢いて、たいそう気持ち悪い。
普段は落ち葉などの下で腐植質を食べているようだが、秋になると何故か道に出てくる。
多い年には歩く先々にいて踏まないように歩くのに気を遣う。
ケバエはハエ目ケバエ科の昆虫で、成虫は春から初夏にかけてオスは集団で草はらの上などで長い後脚を垂らして飛んでいる。ハグロケバエやメスアカケバエなど数種が見られる。
久しぶりなのでじっくり見てみると、ケバエの幼虫とは異なる黒く艶のある幼虫が数匹いた。
いったい何者で何をしているのか?
そんな中、1匹が大きな顎でケバエの幼虫を咥えていた。
食べているのだろうか?
調べたところオサムシの仲間の幼虫ではないか。
このあたりで見られるのはアオオサムシ、クロカタビロオサムシ、エゾカタビロオサムシなどだが、見られる数から考えるとアオかクロカタビロあたりか?
この幼虫、もう少し調べてみよう。
2018年10月15日東京都 ケバエ目ケバエ科 ケバエ sp.、コウチュウ目オサムシ科 オサムシ sp.
この時期に見られるものといえばケバエの仲間の幼虫だ。
褐色の毛虫が集団で現れ蠢いて、たいそう気持ち悪い。
普段は落ち葉などの下で腐植質を食べているようだが、秋になると何故か道に出てくる。
多い年には歩く先々にいて踏まないように歩くのに気を遣う。
ケバエはハエ目ケバエ科の昆虫で、成虫は春から初夏にかけてオスは集団で草はらの上などで長い後脚を垂らして飛んでいる。ハグロケバエやメスアカケバエなど数種が見られる。
久しぶりなのでじっくり見てみると、ケバエの幼虫とは異なる黒く艶のある幼虫が数匹いた。
いったい何者で何をしているのか?
そんな中、1匹が大きな顎でケバエの幼虫を咥えていた。
食べているのだろうか?
調べたところオサムシの仲間の幼虫ではないか。
このあたりで見られるのはアオオサムシ、クロカタビロオサムシ、エゾカタビロオサムシなどだが、見られる数から考えるとアオかクロカタビロあたりか?
この幼虫、もう少し調べてみよう。
2018年10月15日東京都 ケバエ目ケバエ科 ケバエ sp.、コウチュウ目オサムシ科 オサムシ sp.
ちょっとオソマツ、キツネノタイマツ [菌類]
砂利の敷かれた園路脇の草地ににょっきりと出ていたのはキノコの「キツネノタイマツ」。
スポンジのような柄にオレンジ色の傘が見られる。
この仲間には他にキツネノエフデ、キツネノロウソクがあり以前にも赤いキツネシリーズとして紹介させていただいた。
今回のものは発生して時間が経っているようで柄には穴が開き、傘のグレバもなくなっている。
松明としたら燃え終った状態か、ちょっとオソマツなタイマツ。
是非、燃え盛っている状態に出逢いたいものだ。
2018年10月15日 東京都 スッポンタケ目スッポンタケ科 キツネノタイマツ
スポンジのような柄にオレンジ色の傘が見られる。
この仲間には他にキツネノエフデ、キツネノロウソクがあり以前にも赤いキツネシリーズとして紹介させていただいた。
今回のものは発生して時間が経っているようで柄には穴が開き、傘のグレバもなくなっている。
松明としたら燃え終った状態か、ちょっとオソマツなタイマツ。
是非、燃え盛っている状態に出逢いたいものだ。
2018年10月15日 東京都 スッポンタケ目スッポンタケ科 キツネノタイマツ
獲物を襲う アギトアリ [ハチ目]
歩いていると足元に大きなイモムシが横たわり、3頭のアリがまとわりついていた。
アリの姿には見覚えが。
「アギトアリ」だった。
以前この近くに初めて見たコロニーがあったが、その後女王アリが拡散して生息域を拡大している。
アギトアリは本来九州以南に生息し石や倒木の下に営巣し、名にも付けられたアギト=顎が特徴。
アリの姿には見覚えが。
「アギトアリ」だった。
以前この近くに初めて見たコロニーがあったが、その後女王アリが拡散して生息域を拡大している。
アギトアリは本来九州以南に生息し石や倒木の下に営巣し、名にも付けられたアギト=顎が特徴。
沖縄島と沖永良部島には別種のオキナワアギトアリがいる。
何故、南方系のアリが狭山丘陵にいるのか不思議だ。
見ていると大きな顎を180°に開いて威嚇しているのだろうか?
顎で獲物を掴んだり、腹部を曲げて針を刺していると思われる仕草も確認できた。
時間が無くこの大きな獲物をどうしたのか見届けることが出来なかったが、アギトアリが獲物を襲うシーンを見られたのはラッキーだった。
2018年10月15日 東京都 ハチ目アリ科 アギトアリ
何故、南方系のアリが狭山丘陵にいるのか不思議だ。
見ていると大きな顎を180°に開いて威嚇しているのだろうか?
顎で獲物を掴んだり、腹部を曲げて針を刺していると思われる仕草も確認できた。
時間が無くこの大きな獲物をどうしたのか見届けることが出来なかったが、アギトアリが獲物を襲うシーンを見られたのはラッキーだった。
2018年10月15日 東京都 ハチ目アリ科 アギトアリ
サンコタケ サンコとは? [菌類]
まだまだ元気 オニヤンマ [トンボ目]
田んぼの畔ではミゾソバが満開。
ハラナガツチバチの仲間やテングチョウなどが訪れていた。
田んぼをパトロールしていたのは「オニヤンマ」のオス。
何回かやって来て目の前の杭にとまってくれた。
マクロで撮ろうとそっと近づいたが、残念さっと飛び去ってしまった。
翅はぼろぼろだったがそう感じさせない飛びっぷりだった。
少し歩くとまた目の前をかすめてオギの葉にとまった。
ん~、撮って欲しいのか。
先の個体に比べると左の先が少し欠けていただけできれいな翅。
色んな角度で撮らせてくれたが、やはりマクロの距離は無理だった。
今日は午後から肌寒くなったが、もう少しの間オニヤンマたちの姿も見られるかなぁ。
2018年10月10日 東京都 ナデシコ目タデ科 ミゾソバ、トンボ目オニヤンマ科 オニヤンマ
ハラナガツチバチの仲間やテングチョウなどが訪れていた。
田んぼをパトロールしていたのは「オニヤンマ」のオス。
何回かやって来て目の前の杭にとまってくれた。
マクロで撮ろうとそっと近づいたが、残念さっと飛び去ってしまった。
翅はぼろぼろだったがそう感じさせない飛びっぷりだった。
少し歩くとまた目の前をかすめてオギの葉にとまった。
ん~、撮って欲しいのか。
先の個体に比べると左の先が少し欠けていただけできれいな翅。
色んな角度で撮らせてくれたが、やはりマクロの距離は無理だった。
今日は午後から肌寒くなったが、もう少しの間オニヤンマたちの姿も見られるかなぁ。
2018年10月10日 東京都 ナデシコ目タデ科 ミゾソバ、トンボ目オニヤンマ科 オニヤンマ
ニホンアカガエル そろそろ [両生類]
台風後の雑木林は風で吹き飛ばされた葉や枝が散乱していた。
今回の台風チャーミーこと24号は風台風と言われていたが、まさにその通りだった。
全然チャーミーじゃない!
歩いていると足元からピョンと何かが飛んだ。
おおっ!
見ると大きな大人の「ニホンアカガエル」だった。
春先、産卵の頃には水辺でカエル合戦、初夏には陸に上がった小さなカエルたちが多く見られたが、その後すっかりご無沙汰だった。
さて、君は何歳か?
でっぷりしたお腹はちょっとメタボ!
別の場所でもまた遭遇。
この日は3か所で3個体、皆なかなかの健康体。
これなら寒い冬も乗り越えられるだろう。
アカガエルたちもそろそろ冬越しの準備を始める季節。
2018年10月9日 東京都 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル
今回の台風チャーミーこと24号は風台風と言われていたが、まさにその通りだった。
全然チャーミーじゃない!
歩いていると足元からピョンと何かが飛んだ。
おおっ!
見ると大きな大人の「ニホンアカガエル」だった。
春先、産卵の頃には水辺でカエル合戦、初夏には陸に上がった小さなカエルたちが多く見られたが、その後すっかりご無沙汰だった。
さて、君は何歳か?
でっぷりしたお腹はちょっとメタボ!
別の場所でもまた遭遇。
この日は3か所で3個体、皆なかなかの健康体。
これなら寒い冬も乗り越えられるだろう。
アカガエルたちもそろそろ冬越しの準備を始める季節。
2018年10月9日 東京都 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル
オレンジ色が美しい キタテハ [チョウ目]
この日出会ったガは難しい・・・ [チョウ目]
ヒメコウゾの葉裏からのシルエットはきっと「ホタルガ」かな。
表翅の白い線の部分が透けているような。
歩いていると道の真ん中でおやっキノコと思ったがスズメガの幼虫だった。
調べるとどうやら「エビガラスズメ」の幼虫のよう。
湾曲した尾角が同定の決め手だがどうだろうか?
蛹化の為に場所を探して歩いていたのかもしれないが、誰かに踏まれたか腹端から何か出ているようで頭近くにも体液だろうか濡れている。
丸まった状態で突くと一瞬体を伸ばすが直ぐに丸まってしまう。
カラムシの葉上には「キシタアツバ」の仲間の幼虫がいた。
カラムシを食草とするこの仲間には、キシタアツバ、クロキシタアツバ、タイワンキシタアツバがいる。
成虫になれば同定しやすいが、幼虫では難しそうだ。
表翅の白い線の部分が透けているような。
歩いていると道の真ん中でおやっキノコと思ったがスズメガの幼虫だった。
調べるとどうやら「エビガラスズメ」の幼虫のよう。
湾曲した尾角が同定の決め手だがどうだろうか?
蛹化の為に場所を探して歩いていたのかもしれないが、誰かに踏まれたか腹端から何か出ているようで頭近くにも体液だろうか濡れている。
丸まった状態で突くと一瞬体を伸ばすが直ぐに丸まってしまう。
カラムシの葉上には「キシタアツバ」の仲間の幼虫がいた。
カラムシを食草とするこの仲間には、キシタアツバ、クロキシタアツバ、タイワンキシタアツバがいる。
成虫になれば同定しやすいが、幼虫では難しそうだ。