SSブログ

水面のブルー ホソミイトトンボ [トンボ目]

ゴマダラチョウの幼虫がいた谷戸の池を見ていると、鮮やかなブルーの小さなイトトンボを見つけた。
青いイトトンボ、このあたりで見られるとすれば、ホソミオツネントンボかホソミイトトンボだ。
小さいのですぐに見失ってしまう。

池の脇にじっくり座って観察していると、近くに飛んで来た。

その姿をじっくり確認すると「ホソミイトトンボ」だった。
ここでは個人的に初確認だ。
ホソミイトトンボ0503.JPG



















ホソミイトトンボは成虫越冬で越冬中は雑木林に移動して体色が褐色だが、春に水域に戻ってきてオスメス共に青色に変わる。成虫越冬する越冬型と初夏に羽化する夏型がいる。夏型は緑色みが強いようだが見たことが無い。
狭山丘陵でも生息数は少なく、見られる場所も限られていると思う。
埼玉県ではレッドデータリストで絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。
ホソミイトトンボ0503-2.JPG





























個体数が多い場所では集団で交尾、産卵するシーンが見られるようだが、ここでしばらく観察していたがこの個体以外見つけることは出来なかった。
自然界におけるブルーは様々だが、ホソミイトトンボのこの色も春から初夏にかけての新緑の中でハッとする美しい希少な自然色だ。
ホソミイトトンボ0503-1.JPG



















2017年5月3日 埼玉県
トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ

ゴマダラチョウ幼虫 その後 [チョウ目]

4月30日に見つけた、大きなエノキの木の根元のゴマダラチョウの終令幼虫が気になって見に行った。
幹を登って枝先で蛹化しているなら見つからないなと思って現場を訪れてみると、何とほとんど変わらぬ場所で蛹化していた。
ゴマダラチョウ0503-1_1.jpg



















まぁ、あの状態でさらに枝先まで登ることはないかなぁと思っていたので想定内だったが、そもそもこんな根元にいたことが不思議だ。
何はともあれ蛹になれたので、無事に羽化して欲しいものだ。
このゴマダラチョウ、オオムラサキ、アカボシゴマダラの3種の中では、年によってはオオムラサキより出会う機会が少ないことも多い。
今年の夏は、どれくらい見ることが出来るだろうか?
この蛹の状態を時々見に来よう!
ゴマダラチョウ0503-2_1.jpg



















2017年5月3日 埼玉県
チョウ目タテハチョウ科 ゴマダラチョウ  
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ

何でこんなところに?ゴマダラチョウ幼虫 [チョウ目]

湿地脇に大きなエノキがある。
エノキはたくさんの虫が集まる人気の木。
いつも通るときには何かいないかと目を配る。

この日も上から下へと目線を下していくと、木の根元の蛍光黄緑が目にとまった。
丸々太ったゴマダラチョウの幼虫。
一瞬、前蛹かと思ったがタテハチョウの仲間は垂蛹で頭を下にしてぶら下がって蛹になるのでこの状態を見るとそうでもなさそうだ。
すぐに前蛹になってもおかしくないような体形で、どうして幹の根元にいるのだろうか?
風で落ちてしまったのか?
若葉の出た枝先ならこの体色も紛れて目立たないが、幹にいるとその存在が敵にも丸見えだ。

さて、気になるので明日にでも見に行ってみよう。
元気なら幹を登って既にここにはいないはずである。
ゴマダラチョウ0430_1.jpg



















2017年4月30日 埼玉県
チョウ目タテハチョウ科 ゴマダラチョウ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X

シオヤトンボがキラキラ [トンボ目]

湿地脇を歩くと足元から翅が美しく輝くトンボたちが飛び立った。
飛び立ったあたりを探してみると、抜け殻があった。
これを見ただけでは何トンボかわからない。
シオヤトンボ0430-1_1.jpg





























飛び立った先にいたのは「シオヤトンボ」。
翅のキラキラの輝きはきっと一番きれいな時かな。
この抜け殻はシオヤトンボのものだった。
シオヤトンボ0430-2_1.jpg



















ギシギシの葉の上にもキラキラが。
スゲの上で見られる「スゲハムシ」。
たまたまスゲへの移動中なのだろう。
スゲハムシ0430_1.jpg



















2017年4月30日 東京都
トンボ目トンボ科 シオヤトンボ
コウチュウ目ハムシ科 スゲハムシ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ