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冬場の渇水にもかかわらず発生してくれた アジアイトトンボ [トンボ目]

そろそろアジアイトトンボが見られてもよいのだが、探せどまだ見つからないでいた。
昨年、一昨年と4月26日には初認していたのだが、昨年の大雨で湿地に流れ込む水路が土砂で埋もれ、半年近く渇水が続いてトンボたちの生存を心配していた。
多く発生していた下流の2つの湿地には地下から水が湧き出ているようで、僅かながら水域が確保されていた。

3月にようやく水路の土砂が取り除かれ、湿地に水が流れ込んだがこのところまた干上がっていた。
僅かにしみ出した上流の水路脇でたくさんの新芽が顔を出していた。
生まれたばかりの淡い色を見ると、とても安らぎほっとする。
湿地の芽生え0503_1.jpg



















湿地周りの草むらを歩くと、少し大きくなった「ヒメギス」たちが足元から飛び出す。
なかなか敏感で、近寄らせてくれない。
ヒメギス0503_1.jpg



















「セボシジョウカイ」が強風を避けて草むらの中に避難?していた。
風が無ければ草むらの中の小宇宙をじっくり探索していたのだが残念。
セボシジョウカイ0503_1.jpg



















もう帰ろうかと思った矢先、ようやく1頭の「アジアイトトンボ」が目の前を横切った。
まだ未成熟なメスのようだ。
およそ1週間遅れの確認だが、ほっと一息。
今年は数は見込めないかもしれないが、何とか種を存続してほしいものだ。
毎年多く見られる希少種のキイトトンボはどうだろうか?
アジアイトトンボ0503_1.jpg



















2017年5月3日 東京都
バッタ目キリギリス科 ヒメギス
コウチュウ目ジョウカイボン科 セボシジョウカイ
トンボ目イトトンボ科 アジアイトトンボ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ