春の谷戸
せっかく休みの昨日今日、雨・・・・。
今日は午後雨がやみ晴れ間がのぞいたのでちょっと出かけた。
が、すぐに雲が太陽を覆い再び曇り空に。
それでもここ数日では温かい。
林縁では「タラノキ」が数本芽吹いていた。
てんぷらにすればうまいが、ここで採ることはご法度。
今のところ、そのようなふとときな輩はいないようだ。
小川沿い、「ミズキ」もカリフラワーな蕾を上向きに付けていた。
花が咲けば初夏だ。
「ムラサキケマン」も見ごろをむかえていた。
それぞれがあちこち向いてなんて奔放なと思うも、お尻は皆同じところなのに妙に一体感を感じる。
田んぼの畔では、「ハルジオン」が開花。
この花はチョウをはじめハチ、アブ、コガネムシなどたくさんの虫たちの蜜源だ。
地面に張りついているのは「ヘビイチゴ」。
やはり黄色い花は目に付くなぁ!
田んぼの中にはタネツケバナや「タガラシ」。
一見、花はキツネノボタンに似ているが、ようく見ると葉や実が違うので見慣れれば識別しやすいだろうか。
今日は、日差しがなかったこともあり、虫たちにはほとんど出会えなかった。
また次の機会に!
2015年4月11日 東京都
セリ目ウコギ科 タラノキ
ミズキ目ミズキ科 ミズキ
キンポウゲ目ケシ科 ムラサキケマン
キク目キク科 ハルジオン
バラ目バラ科 ヘビイチゴ
キンポウゲ目キンポウゲ科 タガラシ CANON EOS70D EF-S 10-22mm USM、EF100mm F2.8L IS USM
ドジョッコ [魚類]
と懐かしい唱歌を思い出す。
この時期、田んぼや湿地に近づくと何かが水中でけむをまく。
その場で少しじっとしていると姿を現すどじょっこ、「ドジョウ」だ。
冬場にはほとんど見かけないのだが、温かくなると現れるようだ。
かなり敏感で、こちらが少し動くと姿をくらましてしまう。
何もしないのにそんなに逃げなくてもと思ってしまうのだが、これも生き抜くため。
それは彼らを狙うものたちがいるからだ。
そんな場面に出会った。
田んぼに降り立った「ダイサギ」。
何かを探している。
そのうち捕まえたのはドジョウだった。
こうなるからさっと逃げるのね。
このダイサギも、僕が近づくとさっと飛んで逃げて行った。
これが自然界で生きる厳しさなんだなぁ!
2015年3月30日 埼玉県
コイ目ドジョウ科 ドジョウ
コウノトリ目サギ科 ダイサギ CANON EOS50D EF-70-200mm 2.8 IS USM
ヒオドシチョウ キタテハに好かれる [チョウ目]
昨年は「ヒオドシチョウ」の当たり年とも言われるほどたくさんの越冬個体が見られ、あちこちのエノキで幼虫が孵化していた。
しかし鳥たちの猛襲にあって食い尽くされどうなることかと思ったが、今春も丘陵を歩いているとよくヒオドシチョウに出逢う。
田んぼの脇で見かけたヒオドシチョウ。
おゃ、傍らに二回りほど小さなチョウが寄り添っていた。
翅の模様から「キタテハ」。
見ていると嫌がって飛び立つヒオドシの後を追い、また体を寄せることを繰り返している。
よっぽど気に入ったのだろう。
こちらも近づいてカメラを向けていると、危険を感じたのかそれぞれ別の場所にとまっていったん休止。
ホッとしたと思われるヒオドシチョウ。
しかしこうしていてもキタテハの気持ちは燃えていた。
しばらくするとまたヒオドシをひつこく追い続け、とうとう林の中へ逃げられてしまった。
呆然とするキタテハ。
残念だがこれは実らぬ恋・・・・。
でも虫といえどもこの情熱は見習うべきか!
春だなぁ!
2015年3月30日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、キタテハ CANON EOS50D EF-70-200mm 2.8 IS USM