テングチョウ 産卵する [チョウ目]
春の使者 カタクリ [植物]
今が見ごろだ。
白いカタクリが咲いているというので見に行ってきた。
撮る時には気付かなかったが、クモの糸が張られている。
このところ雑木林を歩くと、クモの糸が顔に掛かるようになってきた。
白いカタクリ、ここには2株あった。
真っ白い花弁に黄色い葯。
おぉ!ここにもと思ったが、どうやら花弁の紫が薄いもののようだ。
花弁にほんのりかかった紫、褐色の葯。
白花の黄色い葯が、時間が経つと褐色に変わるのだろうか?
そうではないように思うのだが・・・。
2015年3月30日 東京都
ユリ目ユリ科 カタクリ CANON EOS50D EF-70-200mm 2.8 IS USM
春の使者 コツバメ 2015 [チョウ目]
昨日も今日も23℃を超えて5月の陽気となった。
こんなに温かいと家でじっとしていられず、fieldへ出掛けた。
この時期、出逢いたいのはSpring ephemeral、春の妖精たち。
虫の妖精、花の妖精。
虫の妖精 「コツバメ」。
いつもの谷戸のいつもの場所で。
ここに来れば逢える。
そんなことが、もう何年続いているだろうか。
しかしこの場所の個体数は多くはない。
毎年ピークであろう時期に来ても、5頭も見られない。
そこに今日は網を持った者がいた。
聞くとチョウをはじめいろいろなものを採っているという。
ここで網を振られ続ければ、おそらく近いうちに見られなくなるに違いない。
話をして網をたたんでいただいた。
いつまでもここで妖精たちに出逢えることを望んでいる。
春の妖精、今年もありがとう!
2015年3月30日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 コツバメ CANON EOS50D EF70-200mm 2.8 L IS USM
ウバユリの葉を食うもの [コウチュウ目]
今日は天気予報通り、まさに春本番!
暖かかった。
ただ春眠を貪ったおかげで、午後から出かけると風が強かった。
久しぶりにウバユり群落の谷戸に行ってみた。
あちこちでシュンランが見ごろ。
かもめが飛んでいるようなその姿にほっこり。
ウバユりも艶やかな新葉を展開しているが、ところどころに虫食いが。
さていったい何が食っているのだろうか?
しばらく見ていると、赤い葉虫が現れた。
むむっ!
こいつか?
開いた穴のところにやってきて食べ始めた。
犯人は「カタクリハムシ」だった。
ユリ科のヤマユリ、ウバユり、ホトトギスなどを食べるらしい。
名前にカタクリと付くが、カタクリにいるのは見たことがない。
カタクリの葉に食痕があるのも見たことがないが、名前についているのだからきっと食べるのだろう。
ようやく虫が見られるようになってきたこの時期、目に付くハムシといえばこの種とコガタルリハムシくらいだろうか。
赤と青だ。
どちらも近づくとそそくさと逃げて隠れたり落ちたりと敏感でゆっくり撮らせてくれない。
ウバユりの食痕は、大きく切り取られた部分もありこのハムシだけが食べているとは思えない。
ヨトウガのような仲間も、食べているのかもしれない。
あちこちのウバユりの株の根元からこんなものが出ていた。
ウバユりの葉はこんな風に展開するのかと思ったが、よく見ると茎に鱗片がありシダだと分かった。
何とも紛らわしい・・・!
2015年3月27日 東京都
クサスギカズラ目ラン科 シュンラン
ユリ目ユリ科 ウバユり
コウチュウ目ハムシ科 カタクリハムシ EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
ヒキガエル♂ ♀を待つ [両生類]
Fieldでは、20日前後にアズマヒキガエルたちがカエル合戦を繰り広げていたようだ。
今年はその様子を見ることが出来なかった。
今日、丘陵北側の谷戸に行ってみると、水が張られた田んぼにヒキガエルたちがいた。
まだ卵塊もあまり見られない。これからか?
4匹が集まっていたがすべて♂。
ココッ♪ココッ♪と鳴いて♀を呼ぶが、真昼間だからかメスは一向にやってこない。
「おい兄貴!かわい子ちゃんたち全然こないよぉ。」
「待ちくたびれた~、俺もう行くわ!」
ってなかんじか。
北側の別の谷戸では、すでにたくさんの卵塊が産み付けられていた。
先の田んぼでも間もなくなのかもしれない。
2015年3月25日 埼玉県
無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
早春の夜の雑木林 [チョウ目]
フユシャクを探しに夜回りに雑木林へ出かけてみた。
このところ暖かいので、寒さが堪えることがないのは有難い。
真っ暗な闇の中を灯りを頼りに歩いていると、林床からガサガサと大きな音がした。
これほどの大きな音を立てるのは、きっとタヌキに違いない。
さすがにちょっとびっくりするなぁ。
出逢いたいフユシャクはなかなか見つからないが、春に現れるキリガの仲間が多く見られた。
名前の通り翅が少し赤みがかった「アカバキリガ」。
黒い模様が特徴的。
この種も最近よく見かける「シロヘリキリガ」。
ポピュラーな春キリガ「カバキリガ」。
こちらもよく見られる「ブナキリガ」。
名前にスモモとつくがバラ科、ブナ科など広食性の「スモモキリガ」。
赤っぽい翅に黒点、「カシワオビキリガ」だろうか。
死んだふりをするとまるで折れた枝のように見える「キバラモクメキリガ」。
こちらは成虫越冬だと思われる。
樹液にはたくさんのキリガたちが集まっている。
黒っぽい翅は「ハンノキリガ」。
これも成虫越冬のようだ。
3月の夜、まだ寒い雑木林で春キリガたちが樹液を求めた熱いバトルを繰り広げていた。
3月13-15日 東京都
チョウ目ヤガ科 アカバキリガ、シロヘリキリガ、カバキリガ、ブナキリガ、スモモキリガ、カシワオビキリガ、キバラモクベキリガ、ハンノキリガ
EOS70D EF100mm F2.8L IS USM内臓ストロボ
春の総天然色 [チョウ目]
湿地の畔にきれいな黄色、黄緑、ピンク、赤に染まった葉っぱが目についた。
スイバだ。
おっ、いるかなと葉っぱの根元を覗いてみるといたいた「ベニシジミ」の幼虫。
奥だとよく見えないので、表にちょっとお出ましいただいた。
スイバの葉っぱに擬態したこの体色は自分で意図しているわけではないだろうが、進化の過程で敵から逃れるために獲得したもの。個体によっては黄緑のもの、ピンクの濃いものもいる。
葉とともにまさに春の総天然色だ!
さてこの草鞋型、どちらが頭でどちらが尻か?
どうやら少し丸みを帯びたほうが頭で尖ったほうがお尻のよう。
少したって動き出したらちらりと愛らしい顔を見せてくれた。
大きさからみて終齢の幼虫だろう。
チョウとなって空を舞うのももう少しだ!
2015年3月14日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ベニシジミ EOS70D EF100mm F2.8L IS USM内臓ストロボ/430EXⅡ
早春の草はらのフユシャク [チョウ目]
フユシャクといえばほとんどの種が雑木林に棲み夜行性なのだが、草はらで昼に活動するものもいる。
オスは立派な櫛状の触角を持つ「フチグロフユエダシャク」である。
晴れた日の11~14時ごろまでオスは草はらの上を飛びメスを探す。
今日は朝から晴れていたので、チャンスとばかりに見に行ってきた。
現場に着きあたりを見回すも飛んでいる個体はほとんどなし。
偶然出会ったK君と探していたところ、Mさんともお会いし探しやすい場所を教えていただいた。
飛んではいたが相変わらずなかなかとまってくれない。
ようやくとまったので、数枚撮るとすぐに飛び立ってしまった。
K君が見つけた個体はかなりの時間モデルとなってくれた。
羽化してそんなに経っていないのかどちらも翅に傷みのないきれいな個体だった。
広い草はらの中でメスだけを探すのは至難の業なので、メス探しはオスに任せるのが早道だ。
飛んでいるオスの行方を目で追っていたが、メスのもとにたどり着くところは確認できず、残念ながら今日はメス発見には至らなかった。
まだもう少し見られそうなので、またあらためて訪れたいと思う。
狭山丘陵にもいないかと数年来探しているが、まだ見つかっていない・・・。
2015年3月13日 埼玉県
チョウ目シャクガ科 フチグロトゲエダシャク
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM/MT-24X
似ていて紛らわしい! [チョウ目]
写真の整理をしていて、同定に迷うガが結構多くて大変だ。
今年初見だった「ホソバトガリエダシャク」。
毛深いので一見ヤガ科のシャチホコガの仲間ではと思ってしまうが、実はシャクガ科なのだ。
今の時期見られるトビモンオオエダシャクなどもそうである。
見た目でおおむね科の見当をつけて種を特定していくので、最初に間違えば多くの時間を費やしてしまう。
さらに似た種が多いのも悩みの種である。
以前に同じ時期に撮って不明種フォルダに入れていたのに似ているものがあったと思いだしてチェックしたところ、別種の「ヒロバトガリエダシャク」だった。
確かに同定ポイントである外横線・内横線の色や外横線の折れる深さ、前翅の先のとがり具合などが違っているがよく似ている。似た種がいることに気付かなければ誤同定してしまっただろう。
ガに限らず他の虫でも似たものがいないかをチェックすることを忘れてはならないと改めて思うのだった。
2015年3月 東京都
チョウ目シャクガ科 ホソバトガリエダシャク、ヒロバトガリエダシャク
RICOH WG-4、EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
寒さをしのぐ虫たち [季節]
今日は、ここ数日の暖かさとは打って変わって真冬に逆戻り。
日差しもなく空気はピンと冷たく張りつめていた。
久しぶりに参加した観察会。
集合したログハウスの壁にいた「キアシナガバチ」の越冬女王。
外は寒くても中は暖かいから。
それにしてもやはりでかい!
皆が冬芽の解説を聞いている中、エノキの枝先の枯葉が気になり覗いてみるとクサカゲロウがいた。
成虫で越冬するクサカゲロウの中で体色が褐色に変わり、背中に筋があるのは「ヤマトクサカゲロウ」、だろう。
この仲間もたくさんいて、同定には顔の模様や翅の形状などが必須。
小さいので面倒くさくていつもスルーする種である。
ログハウスの南側に落ちていた板をひっくり返すとたくさんのダンゴムシに交じって甲虫たちが群れていた。
ゴミムシダマシの仲間かと帰って調べると、「スジコガシラゴミムシダマシ」かな。
子供の頃、よく見かけたこの仲間にスナゴミムシダマシがいる。
この手の虫を見るといつもこの種を思い出すのだ。
シーズンにスジコガシラゴミムシダマシを見かけることは今までなかったが、どこかに潜んでいるのだろう。
この寒さもあともう少しの辛抱だ!
2015年3月07日 東京都
ハチ目スズメバチ科 キアシナガバチ
アミメカゲロウ目クサカゲロウ科 ヤマトクサカゲロウ
コウチュウ目ゴミムシダマシ科 スジコガシラゴミムシダマシ RICOH WG-4