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カエルたちを狙うもの [自然]

湿地ではアカガエルたちの卵塊が見られるようになってきたが、数が増えるのはまだまだこれからだろう。
そんな産卵のために集まってくるアカガエルたちやその卵を狙うものがいる。ニホンアカガエル0225_1.jpg



















湿地のほとりの杉のてっぺんにとまっているのは「ダイサギ」。
このところ湿地に舞い降りている姿をよく見かける。
カエルや卵を食べているのだろう。
ダイサギ0225_1.jpg



























何時ものモズのテリトリーでは、早速ヤマアカガエルのはやにえが!
見つけた時にはすでにミイラ状態だったが、はやにえにされた直後を見た方からは数倍の大きさがあったとのこと。
モズさん、ここまでになる前に食べたほうが美味しかったと思うのだが・・・。

アカガエルが増えることで、これを食べにヘビや鳥、タヌキなどたくさんの生き物たちが集まってきて大きな生態系が築かれる。
アカガエルが多いということは、そこに豊かな生態系が築かれているということなのだ。
モズのはやにえ0225_1.jpg


















2015年2月25日 東京都
無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル卵塊
コウノトリ目サギ科 ダイサギ
無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル        EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM


小川の川面の帯模様の正体は? [トビムシ目]

今日は曇り空だったが、時折陽が差し比較的温かかった。
梢では複数のシジュウカラたちが囀り、春を感じさせてくれた。
園路沿いの小川を見ていると、水面に何やら帯模様が見られた。
変な液体でも流されたか?
ムラサキトビムシの仲間0225_1.jpg


















近づいて見ると紫色をしている。
ん~ますます怪しい!
なぁんて、今の時期よく見られる自然現象なのだ。
この紫色の正体は?
グロ系が苦手な方は、この先はちょっと・・・・。
ムラサキトビムシの仲間0225-1_1.jpg


















紫色の帯の正体は小さな生きものたちの集まり。
昆虫に近い原始的なトビムシ目に属するムラサキトビムシの仲間だ。
5mmにも満たない大きさで、この生き物が数千、数万匹でこの帯を作っている。
本来は雑木林の林床で菌類や落葉などの腐食物を食べ生態系の底辺を支えている。
お腹に跳躍器を持ち飛ぶように跳ねるのでこの名がある。
時折、大量発生したものが水に流されるのだろうか、川面に浮かんでいるのが見られる。
ムラサキトビムシの仲間0225-2_1.jpg


















2015年2月25日 東京都
トビムシ目ムラサキトビムシ科 ムラサキトビムシの仲間      
EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM

今宵 宴が始まった! [両生類]

今日は久しぶりに温かさを感じた。
暖かな雨もぱらつき、おぉ!いよいよかと日が落ちて湿地に行ってみた。
湿地の池に近づくにつれて、何やら賑やか。
思った通り、アカガエルたちの宴が始まっていた。

湿地の脇に立つと警戒して鳴き止んでしまう。
懐中電灯で照らしても、草陰や泥の下に潜っているのだろう、姿が見えない。

仕方なく雑木林の斜面で雑木林から湿地にやって来るカエルたちを探した。
斜面にいるカエルたちは、顎の下の白色が灯りに反射して見つけやすい。
最初に見つけたのは「ヤマアカガエル」のオス。ヤマアカガエル0223_1.jpg



















こちらにはヤマアカガエルのメスがいた。
オスに比べて体が赤く腕も太くとにかくでかい。
肝っ玉母さん「京塚雅子」のようだ。
ヤマアカガエル0223-1_1.jpg


















「ニホンアカガエル」のオスもいた。
ヤマアカに比べて鼻先が尖っている。
ここでは両者が混在しているのだ。
よくぞ相手を間違えないものだ。
ニホンアカガエル0223_1.jpg


















日が落ちて時間が経つごとに、さらにラブコールの声は大きくなってきた。
雑音が多いが、その雰囲気を!



再び湿地を見まわると、ヤマアカガエルのオスが両側の鳴嚢を膨らませて鳴いていた。
宴も盛りになると意外と近づいても鳴きやまないようだ。
ヤマアカガエル0223-5_1.jpg


















ヤマアカガエルにはこの鳴嚢があり声を大きく反響させられるが、ニホンアカガエルにはないので鳴き声は小さくキョキョキョキョ♪と鳴くが、ヤマアカの声にかき消されてしまうのではないだろうか。
ヤマアカガエル0223-4_1.jpg


















今日水の中で見つかるのはオスばかりで、期待していた産卵中を撮影することはできなかった。
新しく産んだ卵塊も数個。
ようやく見つけたカップルはこれとあと1つのみだった。
今晩以降、ますます湿地はカエルたちの熱気で賑わうことだろう!
ヤマアカガエル0223-3_1.jpg


















2015年2月23日 東京都
無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル、ニホンアカガエル

EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ


アカガエル産卵する! [両生類]

ここ数日雪の予報が出ていたが、降雪は回避されたもののまだまだ寒い日が続いている。
そろそろアカガエルの産卵が行われる時期。
過去卵塊を見つけたのが、2009年1月31日、2010年2月16日、2011年2月18日、2012年2月16日、2013年2月12日。
もちろん毎日見ているわけではないので、見つけたものが日が経っていたり、これより早くに産んでいることもあるのだ。

今年は、狭山丘陵の東方の池で16日に少し前に産んだと思われる2卵塊を確認したが、my fieldでは未見だった。
昨日、産んでるよという情報があり今日見に行ってきた。

探すとすぐに一つが水深の浅い岸近くで見つかった。
アカガエル0220-1.JPG


















ごみ一つないとてもきれいな卵塊だ。
一昨日夜から昨日の朝にかけて産んだ可能性が高い。
アカガエル0220-2.JPG


















ここにはヤマアカガエルとニホンアカガエルが混生しているが、卵を包んでいるゼリー質の透明度が高く塊がゆるそうなのでヤマアカガエルだろうか。
アップで見ると卵がすでに4つに分割している。
光を受けてとてもきれいな卵塊だった。

今日も午後から風が強くなり、まだ寒い。
いつも見て回る他の谷戸の湿地も確認したが、東京都側、埼玉側ともに見つからなかった。
たくさんのアカガエルたちがここに集まって賑やかな声が谷戸に響き渡るのはあともう少し、温かい雨のあとだろう。
早ければ日曜日、来週以降になるだろうか?
アカガエル0220-4.JPG


















2015年2月20日 東京都
アカガエル科 ヤマアカガエル
 CANON EOS70D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM、EF100mm F2.8L IS USM


フユシャクもいよいよ最終章 [チョウ目]

昨日暖かかったかと思えば、今日は午後から強い北風で震え上がってしまった。
寒いのは根っから苦手なのだが耐えるしかない・・・。

2月に入って2種のフユシャクを確認した。
寒さに弱いので、今年も夜回りはなかなかできないでいる。
したがって、昼間の探索がメインだ。

翅の黒い点と外横線が翅の先端部でくの字に曲がっているのが特徴の「クロテンフユシャク」。
仕事帰り雑木林の道で車のヘッドライトにたくさんのガたちが映し出されるのだが、今この種が多いのではないのだろうか。
クロテンフユシャク0208.jpg




















今日見つけたのは「ヒロバフユエダシャク」。
シロフフユエダシャクと一見似ているが、名前の通り翅が幅広で外横線が前翅外縁に斜めに入ることで見分けている。
ヒロバフユエダシャク0213.JPG




















まぁ、見慣れれば見分けはたやすいのだろう。
そろそろホソウスバフユシャクも確認されている。
いよいよ、フユシャクも最終章か。
シロフフユエダシャク0127_1.JPG


















2015年2月 東京都
チョウ目シャクガ科 クロテンフユシャク、ヒロバフユエダシャク、シロフフユエダシャク
RICOH WG-4 / EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X

湿地はそろそろ賑わい?

そろそろアカガエルたちの恋の歌が聞かれるはずなのだが、今年はまだ寒い日が続いている。
今日は暖かくなるとの予報で湿地に出向いてみたが、一部に氷が張っていて一つの卵塊も見られなかった。
まだ水温も低そうだ。
北狭山谷0211_1.jpg




















例年いち早く卵塊が見られる湿地もまだ日陰には雪が残っている状況で今日のような暖かい日が少し続かないとだめだなぁ!
五小裏0211_1.jpg




















他の湿地も見て回ったが、やはり同じ。

あたりに甘い香りが漂う先には「ソシンロウバイ」。
良い香りに誘われてやって来るのは、ハエやアブたち。
まだ寒すぎるのだろうか、チョウが来たのを見たことがない。
最もよく見られる「ツマグロキンバエ」。
ツマグロキンバエ0211_1.jpg


















ホバリングしながらやって来るのは「ホソヒラタアブ」。
お腹のラインが美しい!

間もなく暖かい南風が吹き気温が上がって雨が降った翌日、アカガエルたちの宴がきっと・・・。
待ち遠しい!
ホソヒラタアブ0211_1.jpg


















2015年2月11日 東京都、埼玉県
ハエ目クロバエ科 ツマグロキンバエ
ハエ目ハナアブ科 ホソヒラタアブ        
RICOH WG-4 / EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM