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ダム湖の手すりにツノアオカメムシ [カメムシ目]

朝、ダム湖の展望通路から湖を眺めていたら、手すりの上に美しい景色に黄昏るかのようにカメムシがいた。
朝なので黄昏ているのではなく、ヨシ、今日も一日がんばるぞ!という意気込みだったか?
ツノアオカメムシ0926-1.JPG



















fieldで見られるアオクチブトカメムシかと思ったが、両側に付き出した角の形がちょっと違うような・・・。
よく似ているが初めて見る山地性の「ツノアオカメムシ」だった。
ツノアオカメムシ0926-2.JPG



















正面から見ると少しくすんだ黄緑色だが、光の当たり具合で鮮やかな濃い緑色に輝いた。
大型でとても美しカメムシだ。
ツノアオカメムシ0926-3.JPG



















2022年9月26日 埼玉県(丘陵外) カメムシ目カメムシ科 ツノアオカメムシ

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ススキの葉裏のオレンジ色と緑色 [カメムシ目]

久しぶりに行った職場周りのススキはいつもの観察ポイント。
今日仕事前に見つけたのはショウリョウバッタモドキとツチイナゴ幼虫にオオカマキリ、ススキに絡んだヘクソカズラにはホシホウジャクの若齢幼虫。写真を撮ろうとしたのだが、タイミング悪く雨が降り出して耐水使用でないカメラとレンズなので退散。

夕方再び探したが、みなどこにいったのか時間もなく見つけらなかった。
そんな中、葉裏から小さな翅がチラリと見えた。
葉裏を覗くといたいた!
アカハネナガウンカ0909-1.JPG



















鮮やかなオレンジ色の体にエロ目で知られる「アカハネナガウンカ」。
もうちょっとエロ目に映ってくれたらよかったのだが残念!
アカハネナガウンカ0909-2.JPG



















すぐ近くの葉裏には緑色の体の「タテスジグンバイウンカ」がいた。
黒いつぶらな瞳がいつ見ても愛らしい!
今の時期、ススキの葉裏は要チェックだ!!
タテスジグンバイウンカ0909.JPG





























2022年9月9日 東京都 カメムシ目ハネナガウンカ科 アカハネナガウンカ、グンバイウンカ科 タテスジグンバイウンカ

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イネ科のカメムシ クモヘリ、ヒゲナガ [カメムシ目]

今日は休みだが、昼過ぎまでに家事を済ませて家でまったり。
一時晴れ間が出たが、ほとんど曇り空だった。相変わらず蒸し暑い・・・。

小さな谷戸の田んぼにちょこっと出掛けてみた。
田んぼ脇の林縁のねこじゃらしことエノコログサの穂にいた「クモヘリカメムシ」。
クモヘリカメムシ0824-1.JPG



















淡い緑色のスリムな体に細長い脚、触角の黄色いまだらの斑が印象的な大きさ2㎝弱のカメムシだ。
田んぼでは稲の穂が膨らんでそこにも姿があった。
クモヘリカメムシは斑点米被害をもたらす稲の害虫で、農家にとってはやっかいな虫のようだ。
クモヘリカメムシ0824-2.JPG



















こちらのエノコログサでは太い前脚が目立つ大きさ1cm弱の「ヒゲナガカメムシ」がいた。
似た種にクロスジヒゲナガカメムシがいてちょっとややこしい!
田んぼではたくさんのハネナガイナゴが見られた。
その田んぼの虫たちは次回に。
ヒゲナガカメムシ0824.JPG



















2022年8月24日 埼玉県 カメムシ目 ヘリカメムシ科 クモヘリカメムシ、ナガカメムシ科 ヒゲナガカメムシ

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ツクツクボウシ? ボウシツクツク? [カメムシ目]

ツクツクボウシの声があちこちで多く聞かれるようになってきた。
ツクツクボウシ0816.JPG



















鳴き声は名の通りツクツク ボウシ♪なのか、ボウシ ツクツク♪なのか。
じっくり聞いてみた。
すると鳴き始めはジュクジュクジュク・・・、続いてボウシツクツク♪だった。
なので鳴き声が名前になるならこのセミはボウシツクツクということになる!
ツクツクボウシ0816-1.JPG



















夏空はあとどれくらい見られるだろうか?
夏空0816.JPG





























2022年8月16日 埼玉県(丘陵外) カメムシ目セミ科 ツクツクボウシ

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ニイニイゼミが賑やか [カメムシ目]

ようやくセミの鳴き声が聞かれるようになり夏を感じさせてくれている。
ミンミンゼミやアブラゼミの声が聞こえるがまだ数は少ないようだ。
最も多いのは「ニイニイゼミ」。
ニー、チー♪とまさに「岩に染み入る」と芭蕉の句に読まれる鳴き声だ。
鳴いている時は少し翅を開いてお腹を曲げている。
ニイニイゼミ0718.JPG



















こちらも鳴いているオス。
鳴くのはすべてオスでメスは鳴かない。
ニイニイゼミ0718-3.JPG



















体や翅の模様は樹皮とよく似ていて、鳴き声を頼りに探してもどこにいるのかなかなか見つからない。
最近は老眼だけでなく遠くのものも見えなくなってきて衰えを感じている。
ニイニイゼミ0718-1.JPG



















この日は頭や胸、翅脈がオレンジ色の個体が多く見られ、サクラの樹皮などにとまっていると幹のオレンジ色と紛れ保護色となっている。オレンジ色の部分が褐色や緑色のものもいるので探してみるのも面白い。
ニイニイゼミ0718-2.JPG



















2022年7月18日 埼玉県 カメムシ目セミ科 ニイニイゼミ

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ヨコヅナサシガメ 獲物を奪う [カメムシ目]

サクラの幹に「ヨコヅナサシガメ」がいた。
何をしているのだろうかと眼鏡をかけて見ると、ナナホシテントウを襲っているようだ。
しかしナナホシテントウの背中にはクモの糸がかかっていて、ヨコヅナサシガメは口吻を刺すところを探していた。
ん~?
ヨコヅナサシガメ0520-1.JPG



















するとそこへ小さなクモが現れた。
ここで理解した。
クモが捕らえた獲物をサシガメが横取りしようとしているのだった。
テントウムシが出した黄色い液がまだ新鮮な事から、クモに捕らえられてさほど時間は経っていないようだ。
クモは必死に獲物を取り返そうとするが、いかんせんこの体格差はどうにもならず去っていった。
ヨコヅナサシガメ0520-2.JPG



















少ししてどうなったかと見ると、獲物もサシガメも見当たらない。
さんざん探してかなり上の幹で体液を吸っているサシガメを発見。
邪魔の入らない場所でじっくり食事をしたかったのだろう。
ヨコヅナサシガメ0520-3.JPG



















足元にはスゲの仲間の「ヒゴクサ」が咲いていた。
ヒゴクサそっくりで、雌花(下3つ)に柄の無いエナシヒゴクサの方が可愛くて好きなのだが・・・
スゲは実で同定するので、それらが無い時期はどこの誰だかわからずただの草になってしまうのだ。
ヒゴクサ0520.JPG





























2022年5月20日 埼玉県(丘陵外) カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ、コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ、イネ目カヤツリグサ科 ヒゴクサ

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マツモムシにアメンボ [カメムシ目]

湿地でトンボを探していると、越冬を終え茶色から青色に色変わりした「ホソミイトトンボ」を見つけた。
ピーク時にはいくつもが水面を巡回しあちこちで連結や交尾が見られたが、この日はこの1個体のみだった。
それも遠い・・・
ホソミイトトンボ0504.JPG



















じっと水面を見つめていると、背泳ぎの「マツモムシ」がいた。
マツモムシも成虫越冬だそうだ。
陽を浴びてその体は銅金色に青や緑を散りばめ、まるで小さな精密マシーンのよう。
マツモムシ0504.JPG



















近くにはアメンボの仲間も。
はて、何アメンボなのだろう?
アメンボsp.0504.JPG



















近くの溜池には一見してそうだとわかる「オオアメンボ」がスイ~ スイ~♪
脚の長さが半端ない!
オオアメンボも成虫越冬で、厳しい冬を乗り越え春に水辺にやって来る。
越冬中かここに来てからか、右後ろ脚をなくしていた。
それでも巧みに水の上を滑るように移動する姿は、何とも頼もしかった!
オオアメンボ0504.JPG




















2022年5月4日 東京都 トンボ目トンボ科 ホソミイトトンボ、カメムシ目マツモムシ科 マツモムシ、アメンボ科 アメンボ 亜科sp.、オオアメンボ

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コミミズク成虫 [カメムシ目]

冬の間、越冬中の「コミミズク」の幼虫をいくつか見つけて春の脱皮直前の姿や後の新成虫を楽しみにしていたのだが、残念ながら全ていなくなっていた。
鳥に食べられたのだろうか?

今月の10日、枝に何かいないか探していたら成虫がいた。
成虫は探しても見る機会が少ないのでラッキーだった。
ヘラのような特徴的な頭部、その付け根にある小さな目がなかなか可愛い!
コミミズク0410-1.JPG



















翅にある白い帯も印象深い。
コミミズク0410-2.JPG



















この日は今年初見の「ヒメウラナミジャノメ」も見かけた。
シーズンになるとたくさん見られる普通種でも、初見は嬉しいものだ。
ヒメウラナミジャノメ0410.JPG



















2022年4月10日 カメムシ目ミミズク科 コミミズク、チョウ目タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ

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クヌギカメムシ 孵化する [カメムシ目]

いやぁ、今日は南風も吹いて暖かく昼間はジャケットを脱いでフリースで過ごせた。
まさに春の陽気だった!

昨日も今日ほどではなかったが春の陽気でモンキチョウも飛んだ。
フッチーも気にして探した見つからなかった。

高い梢で群れでいたのは「カワラヒワ」たち。
時折、ビーン♪とオスの囀りが聞こえてきた。
お腹が緑かかっているのがオスで、まさにMr.ビーンだ!
カワラヒワ0225.JPG



















エナガは巣材集めに忙しそう。
クモの糸を巣に使うのだろうと後を追ったが残念ながら見失ってしまった。
今日もクモの糸を咥えたのを見つけたが、見ていると枝先に引っ掛けてそのまま行ってしまった。
折角集めたのに、不思議・・・・
エナガ0225.JPG



















定点観察しているクヌギの幹の「クヌギカメムシ」の卵塊はどうだろう?
北側の幹に集中しているがまだのよう。
1つだけ南側に産んでいたのがひょっとしてと見ると、卵を覆ったゼリーとは異なる黄緑色が。
クヌギカメムシ0225-1.JPG






















陽が当たって暖かかったからか、こちらの卵だけが既に孵化していた。
小さな幼虫たちがゼリーに頭を突っ込んでいる様子が愛らしく微笑ましい!
これには子供たちが新芽を消化できるよう母虫が残してくれた共生細菌が入っているのだ。
クヌギの新芽が芽生えるまでこれで食いつながなければならない。
頑張れ!子供たち
クヌギカメムシ0225-2.JPG






















2022年2月25日 東京都 スズメ目アトリ科 カワラヒワ、エナガ科 エナガ、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ

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お尻に目? クロスジホソサジヨコバイの幼虫 [カメムシ目]

今日は天気は良いものの北風が強くて寒いのなんの。
少しfieldを歩いたが、被写体やカメラが風で揺れて撮るのに難儀した。
水を引いた田んぼでアカガエルの卵塊を探したが、まだここでは産んでいなかった。
例年、遅いのでもう少し先だろう。
田んぼ0224.JPG



















紅梅はだいぶ前から咲いていたが、ようやく白梅も見頃となっていた。
このウメの木には毎シーズンモズのはやにえが多く見られるのだが、今シーズンはその数は少なかった。
ウメ0224.JPG



















ヤツデの葉を何枚かめくっていると見つかったのは、「クロスジホソサジヨコバイ」の幼虫だった。
黄色い半透明の体がとても美しい!
右側が頭だが左側のお尻の先端に1対の黒い斑があり、これが一見目に腹部の両側にある毛が脚にも見える。
敵にお尻を頭だと思わせて食らいつく瞬間にさっと逃げる戦略なのだろう。
成虫は翅の先端にやはり1対の黒斑がありマエムキダマシの異名を持つ。

週末から暖かくなる予報でとても待ち遠しい!!
クロスジホソサジヨコバイ0224.JPG



















2022年2月24日 東京都 カメムシ目ヨコバイ科 クロスジホソサジヨコバイ

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