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コミミズク幼虫がなる木 その後 [カメムシ目]

先月紹介したコミミズク幼虫がなる木を見に行った。
20匹程の幼虫たちがいたのだが、この日いくら探しても見つからずようやく1匹が見つかっただけだった。
あれほどいた幼虫たちはいったいどこへ行ったのか?
また日を改めて探してみたい!
コミミズク0216.JPG



















幼虫のなる木の枝1本1本舐めるように探していて、枝の付け根で見つけたのが越冬中の「リンゴコブガ」の幼虫だった。
糸で綴った小さな巣に頭を突っ込んで、積み上げた頭の脱皮殻が巣からはみ出ていた。
脱皮殻を数えると全部で6個あるから7令、図鑑には7個が終令とあるが小さいのでまだまだ令を重ねそうだ。
リンゴコブガ0216.JPG



















帰って別の角度から撮った写真を見ていると、隣にもう1匹いるのに気付いた。
リンゴコブガの幼虫は越冬中しか見たことが無いので、是非越冬後も見てみたく今後コミミズクと共に定点観察していきたい!
リンゴコブガ0216-1.JPG



















すぐ近くでは紅梅の花が見頃となり、近付くとたくさんの羽音が聞こえてきた。
アブの仲間たちが花に集まっているのだろうと思ったが、中に「ニホンミツバチ」の姿があった。
ウメとニホンミツバチ0216.JPG



















「ゴンズイ」の冬芽が何とも可愛い!
ゴンズイ0216.JPG



















2022年2月16日 東京都 カメムシ目ミミズク科 コミミズク、チョウ目コブガ科 リンゴコブガ、ハチ目ミツバチ科 ニホンミツバチ、クロッソマ目ミツバウツギ科 ゴンズイ

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ヤニサシガメ幼虫の集団越冬 [カメムシ目]

今年初出勤の日、公園のクロマツの樹名板がいがんでいたので直したついでにひっくり返してみた。
マツなのでひょっとしてと思っていたら、ドンピシャ!
マツに付くサシガメの仲間の「ヤニサシガメ」の幼虫が集団越冬していた。
それも大量に!!
これだけの数を見たのは初めてかもしれない。
ヤニサシガメ0107.JPG



















2022年1月7日 カメムシ目サシガメ科 ヤニサシガメ

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コミミズク幼虫がなる木 [カメムシ目]

昨日、健康診断で久しぶりに街へ。
普段家と職場、途中のスーパーやコンビニしか行かないので新鮮だが、オミクロン株の拡大でビビりモード。
途中、家電量販店をちょっと覗いただけで帰ってきた。
今日東京では一気に3000人を超える感染になりびっくりだ。

午後から風が強いとの予報で午前中にfieldへ向かい谷戸を一回り。
この冬、見ていなかったコナラの実生の枝先を丹念に見ていると、褐色型の「コミミズク」の幼虫が見つかった。
コミミズク0113-1.JPG



















緑色型がいないかと他の枝を探していると、二股に分かれた枝の根元に3頭も!
褐色と少し緑が入った褐色、そして緑色だ。

今まで成虫を見たのはそれほど多くは無いが、皆褐色で緑色のものは見たことが無い。
幼虫時代緑色でも成虫になると褐色になるのだろうか?
緑色型の成虫はいないのだろうか?
コミミズク0113-2.JPG



















何やら長いのがいるなとよく見ると、2頭がくっついていた。
後にいるものの頭の先が前の個体のお尻の下に隠れて何とか目が出ている状態だった。
見えているからいいのか?
別に仲がいいわけではないのだろうな。
コミミズク0113-3.JPG



















このすぐ上に目をやると、さらに2頭もいた。
一体いくついるのかと探すと、この実生で20頭ほどが見つかった。
こんなにたくさんいるとは・・・。
まさに、コミミズク幼虫のなる木だった!
コミミズク0113-4.JPG



















2022年1月13日 東京都 カメムシ目ミミズク科 コミミズク

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ミヤマカメムシの一種 [カメムシ目]

昨年末にクヌギの木でクヌギカメムシの卵塊を探していたら、何やら小さな虫がでこぼこの幹の上を歩いていた。
越冬場所を探しているようだった。
ファインダー越しで見ると小さなカメムシだが、よく見えなかったのでとりあえずコンデジで撮っておいた。
帰って調べると今まで出会ったことが無い「ミヤマカメムシ」の一種のようだ。
名の通り山地性のカメムシだが、低地や丘陵地ではそっくりさんがいるらしいので一種とした。
名前を調べる際におおっこれだ!と思っても、似た種がいないかの確認はおろそかにできないものだ。
ミヤマカメムシの一種.JPG

















2021年12月7日 東京都 カメムシ目カメムシ科 ミヤマカメムシの一種

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ヤツデの葉裏で クロスジホソサジヨコバイ [カメムシ目]

ヤツデの葉をめくっていてようやく見つけた大きさ5mmほどの「クロスジホソサジヨコバイ」という舌を噛みそうな長い名前のヨコバイ。
前出のヒゲナガサシガメの幼虫はよく見られたがこの虫がなかなか見つからなかった。
クロスジホソサジヨコバイ1224-1.JPG



















大きな黒い眼に黒い脚、赤い口がちょこっと見える。
なぁんて、実はこちらはお尻で目や脚に見える黒いのは翅の模様、赤いのはお尻の先っぽ。
別名マエムキダマシと呼ばれている虫だ。
クロスジホソサジヨコバイ1224-2.JPG



















下側が本当の頭。
大きな目に黄色い脚、その形はいかにもヨコバイである。
背中の黒い筋、頭の形状が匙のようなのが名の由来のよう。

外敵がお尻を頭だと思い狙ってきても比較的逃げられる確率が高いという事だろう。
そんなにうまくいくのだろうか?とちょっと疑問にも思うのだが・・・。
クロスジホソサジヨコバイ1224-3.JPG



















虫の少ない季節、ヤツデの葉をめくってこの虫を探すのも楽しみの一つだ。
クロスジホソサジヨコバイ1224-4.JPG



















2021年12月24日 東京都 カメムシ目ヨコバイ科 クロスジホソサジヨコバイ

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ヤツデの葉裏に ヒゲナガサシガメの幼虫 [カメムシ目]

寒さが増していよいよ普通に歩いていては虫が見つからなくなった。
こんな時はヤツデ詣で。
道沿いのヤツデの葉を片っ端からひっくり返して覗いてみる。
ヤツデの葉の神経衰弱だ。
見つかったのは常連の「ヒゲナガサシガメ」の幼虫。
ヒゲナガサシガメ1219.JPG



















すぐ近くのヤツデでは触角を除いた体の大きさが5mmほどの小さな幼虫がいた。
とにかく小さい。
このヤツデでは他にもっと大きな3個体が見つかり、この冬は例年に比べて見つかる数が多いようだ。
幼虫での越冬期はヤツデの葉裏で見られるが、成虫を見るのは稀。
冬以外ヤツデの葉裏をチェックしていないからだろうか?
ヒゲナガサシガメ1220.JPG



















12月7日に見つけたアカマツの樹名板裏の「カメノコテントウ」はいなくなっていた。
はて、自ら移動したのだろうか?
すぐ近くのオニグルミの木の樹名板が無くなっていた。
探すと木の根元に落ちていた。
外力が加わらないと落ちないので、きっと誰かがめくって落としたに違いない。
樹名板の裏を見るのはいいが、万一外れたら元に戻すか自分で出来なければ公園の管理所に届けて欲しいものだ。
拾って裏をめくるとなんとカメノコテントウが。
アカマツの樹名板裏にいた個体と背中の模様を精査したら別個体だった。
そこでは寒いだろうと、元の位置に付け直しておいた。
無事冬を越せるといいな。
カメノコテントウ1220.JPG



















2021年12月19,20,21日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ、コウチュウ目テントウムシ科 カメノコテントウ

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クヌギカメムシ産卵する [カメムシ目]

昨日クヌギカメムシの卵塊のあったクヌギを見ると、アリが作ったアーケードの下でクヌギカメムシのメスが産卵中だった。
よく見る卵塊は緑色だが、産み付けられたばかりのものは赤色だった。
時間が経って色が変わるのだろう。
今日見たら、母虫はおらず卵塊もこの写真に写っているほど。
今年、卵塊の数は結構あるが、みなその大きさは小さいように思われた。
クヌギカメムシ1213.JPG



















2021年12月14日 東京都 カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ

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冬の定番 コナラの枝にコミミズクの幼虫 [カメムシ目]

一昨日から休みで1日目は家事をしてその後は家でぐったり、2日目は空を見上げるバイトで久しぶりのハイタカを、そして今日はカメラ3台、フルサイズ・APS-C・ミラーレスをもってfieldへ。

コナラは見事に黄金色に輝いていたが、早くに黄葉していたクヌギは落葉し先週美しかったアカシデ、アオハダ、ヤマコウバシは葉が縮れたり落ちてしまっていた。
さて、いつが見頃と言えばいいか?
見る人の思い次第なのだろう・・・。
黄葉1203-1.JPG



















陽射しが暖かく、ネルシャツにフリースでちょうどよい気候だった。
黄葉1203-2.JPG



















葉が色付いたコナラの枝先をいくつも見て回り、ようやく林縁のこのコナラの目の高さの細い枝先で見つけた。コナラ1203.JPG




















例年見るより小さく色が濃い「コミミズク」の幼虫だ。
毎年この時期姿が見られて楽しみにしていたコナラの実生が切られてしまったのであちこち探しまくりようやく。
コミミズク1203-1.JPG



















枝と体の色が異なることで目に付いた。
コミミズク1203-2.JPG



















すぐ近くの枝にもう1つ、大きさや色もほぼ同じなので兄弟だろうか?
来年春まで継続観察しよう!
コミミズク1203-3.JPG



















すぐ脇のコナラの幹で小さなとっくりがあった。
大きさは直径1cmほどととても小さい。
どんなハチが作ったのか?ハチではないのだろうか?
とっくり1203.JPG



















2021年12月3日 東京都 カメムシ目ヨコバイ科 コミミズク

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木柵にヒゲナガサシガメ [カメムシ目]

フユシャクのメスでもいないかと見ながら歩いていた木柵に、セルロイドのおもちゃのような場に似つかぬものがいた。
毎冬、ヤツデの葉裏の観察対象「ヒゲナガサシガメ」の幼虫だ。
カメムシの仲間で名の通り長い触角が特徴だ。
ヒゲナガサシガメ1129-1.JPG



















半透明の黄色い体に散りばめられた赤い模様がアクセント。
虫を見慣れた方ならどちらが頭かわかるだろう。
下が頭なのだが、上のお尻に一対の目のような模様がありこの種もマエムキダマシなのだろうか。
ご本家マエムキダマシはやはり冬の観察対象のクロスジホソサジヨコバイというヨコバイの仲間。
ヒゲナガサシガメ1129-2.JPG



















このところ朝夕の冷え込みも一段と厳しくなり、fieldで見られる虫たちも冬の常連たち。
いよいよ冬シーズンの始まりだ。
ヒゲナガサシガメ1129-3.JPG



















2021年11月29日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ

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小川にシマアメンボ [カメムシ目]

クヌギやコナラはまだ黄葉には早いが、ウワミズザクラは鮮やかな色に染まっていた。
ウワミズザクラ1103.JPG



















林縁では「ヤマノイモ」も黄葉して目を引く。
丘陵もいよいよ秋本番だ。
ヤマノイモ1103.JPG



















流れの緩やかな小川に波紋が立っていた。
何かいるなと覗いてみると、小さな「シマアメンボ」だった。
体の大きさは5mmほど。
シマアメンボ1103-1.JPG



















忙しく動き回るので撮るのに一苦労。
名前の通り体の縞が美しい!

アメンボには翅のない無翅型と翅のある有翅型がいる種がある。
このシマアメンボもそうなのだが、まだ有翅型は見たことが無い。
ここにもいるのか探してみよう!
シマアメンボ1103-2.JPG



















2021年 東京都 バラ目バラ科 ウワミズザクラ、ヤマノイモ目ヤマノイモ科 ヤマノイモ、カメムシ目アメンボ科 シマアメンボ

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