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もふもふと犬顔

田んぼ脇の小さな広場は上の池から地下にしみ込んだ水分で湿地のようになっていて、この時期ムラサキサギゴケやミツバツチグリのお花畑。
湿地のお花畑0426.jpg



















ジーッと見ていると、もふもふの「ビロウドツリアブ」が蜜を求めて羽音を立てて飛び回っていた。
ビロウドツリアブ0426-1.JPG



















アブの仲間で今の時期しか見られないスプリングエフェメラル、姿が見られるのはあと僅かだろう。
毛が抜けたのか体の黒っぽい地肌がよく見えた!
ビロウドツリアブ0426-2.JPG





























林縁では葉を展開したムラサキシキブにまるでUFO?
ちょっと異質な「イチモンジカメノコハムシ」。
成虫越冬らしいが越冬している姿は見たことが無い。
一体どんなところで冬を越しているのだろう?
イチモンジカメノコハムシ0426.JPG



















小川沿いの葉の上に犬顔がいた。
ずっと前、初めて見た時から犬の顔に似ているなぁとなんとなく思ってから、それ以来ずーっと犬顔と呼んでいる。
ジョウカイボン0426-1.JPG



















「ジョウカイボン」は甲虫の仲間で前翅が柔らかく分類上はホタルに近い種だ。
こんな可愛らしい顔をしているが、肉食で大きな顎を持っている。
ジョウカイボンの仲間は種が非常に多いが、それらを記載した図鑑が無く種の同定が難しい。

探さなくても歩くと虫たちの姿が見つかるいい季節になってきた!
ジョウカイボン0426-2.JPG



















2024年4月25日 東京都 ハエ目ツリアブ科 ビロウドツリアブ、コウチュウ目ハムシ科 イチモンジカメノコハムシ、ジョウカイボン科 ジョウカイボン

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はて?この蛾は?

強風の中吹き降りの雨が降ったり、晴れても風が強かったりと荒れた天候が多く、今年の早春は暖かく穏やかな日が少ないなぁと感じている。

いち早く子育てを始める「モズ」たちのカップルがあちこちで見られるようになった。
秋から冬の間はオスメスそれぞれが縄張りを張っているが、早春になるといつのまにかなわばりの中にオスメスがいる。鳥たちの中でもエナガと共に営巣が早い。
この日もここはオスの縄張りだったが、メスが枝先から獲物を探していた。
モズ0303-1.JPG



















やっぱりモズコはモズオより顔つきが優しいなぁ!
モズ0303-2.JPG



















職場の玄関にいたシャクガ。
ん~、見たことがあるのだが思い出せない。
netで調べても見当たらず。
何だったかと思っていたら、FBの知人の投稿でようやくわかった「トギレフユエダシャク」のオス。
そもそもトギレフユエダシャクはfieldで見る機会が少なく、自分の探し方もあるのだろうが恐らく局地的なのではないだろうか。
なので調べる対象から外れていた。
今シーズン13種目のフユシャクだがもう終盤で、翅の大きなトギレのメスを見てみたいのだが・・・
トギレフユエダシャク0311.JPG



















2024年3月3、11日 スズメ目モズ科 モズ、チョウ目シャクガ科 トギレフユエダシャク

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カンヒザクラとヘイシチザクラ

秋ごろ頃からだったか、fieldの池では「キンクロハジロ」のメスが1羽でずっと居着いていた。
先週あたりからオスが数羽見られるようになった。
この池は多摩湖の堤防下にあるので、多摩湖と行き来していて色々な種がやって来る。
キンクロハジロ0305.JPG



















今シーズンfieldではアカゲラが例年になく多く見られている。
ナラ枯れの影響なのではとの声もあるがよくわからない。
鳴き声を聞いて探してみるとアカゲラの方が多く、いつも見られる「アオゲラ」は出会う機会が少なかった。
この日は久しぶりに、アオゲラのオスが幹を突いているところに出会えた。
アオゲラ0305.JPG



















3月5日、カンヒザクラが咲き始めた。
開花気が早く、下向きに開きらないで咲く濃いピンク色の花が美しいサクラだ。
カンヒザクラ0305.JPG



















カワヅザクラの傍らにあり、カワヅが咲き初めてまもなく咲くサクラがある。
問い合わせも多くあるが、種がわからないでいた。
専門家に尋ねても埒が明かずだったが、どうやら「ヘイシチザクラ」ではないかとのこととなった。
ヘイシチザクラは大寒桜とカンヒザクラの交雑種と言われている。
蕾や花は下向きで色が濃いところはカンヒザクラと似ているが、花は普通のサクラのように開きなかなか人気がある。
それにしてもサクラの同定は難しい・・・
ヘイシチザクラ0305.JPG



















2024年3月5日 東京都 カモ目カモ科 キンクロハジロ、キツツキ目キツツキ科 アオゲラ、バラ目バラ科 カンヒザクラ、ヘイシチザクラ

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キラッ! ツマグロヒョウモンの蛹

昨日、サクラの木でフユシャクを探していると少し離れたサクラの幹でキラッ!といくつか並んで光るものがあった。
ツマグロヒョウモン0103-1.JPG



















何だろう?と近づくと、「ツマグロヒョウモン」の蛹だった。
この輝きを何度もチャレンジしたが、写真で再現することは出来なかった。
高さは約2m、ここは野外卓のある広場で恐らく周りにあったスミレの仲間で育って蛹化場所を探してこの場所にたどり着いたと思われた。
ツマグロヒョウモン0103-2.JPG



















蛹の色は幹と同化していて、頭部から胸にかけて並んだ銀色の突起の輝きが無ければまず見つけられなかっただろう。この輝く突起は鳥などから身を守る術とも言われているが、人から見ると光る事で目立ってしまうがそれが逆に功を奏すのだろうか。
それにしてもこんな輝く突起を身にまとう進化はどうやって起こったのかと本当に不思議だ。

ついつい写真のクレジットの年号を2023年としてしまったが、2024年の間違いである。
年初によくある事。
ツマグロヒョウモン0103-3.JPG



















2024年1月4日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン

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あっ 鳥!

今シーズン初めて
アトリ1118-1.JPG






















アトリ1118-2.JPG






















2023年11月18日 東京都 スズメ目アトリ科 アトリ

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林縁にオオホシカメムシ

今日は埼玉県側の丘陵の小さな谷戸へ。
林縁で探していると、葉上に見つけたシルエット。
色、形、大きさからしてカメムシの仲間の「オオホシカメムシ」。
オオホシカメムシ1027-1.JPG



















このところ時折常緑の重なった葉の間などで見つかっていて、早や越冬準備かなどと勘繰ってしまった。
アカメガシワの実でもよく見かける。
オオホシカメムシ1027-2.JPG



















色や模様が似たカメムシはいるが、2㎝近い大きさと盛り上がった前胸背の形は他にはないだろう。
存在感のあるカメムシだ。
オオホシカメムシ1027-3.JPG



















2023年10月27日 埼玉県 カメムシ目 オオホシカメムシ科 オオホシカメムシ

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ジョビコがやって来た!

一昨日の21日、薄曇りの朝職場で懐かしいヒーヒー♪という甲高い声を聞いた。
この声はジョウビタキ!と思って声の先を探したが、一向に姿が見つからない。
顔をあちこちに向けて鳴くと、方向がつかめないのだ。
探していると飛んでフェンスにとまった。
クリっとした目が可愛いやはり「ジョウビタキ」のメスだった。
ジョウビタキ1021-1.JPG



















ここには毎年、数羽がやって来るが、いつも縄張り争いで残るのは1羽だけ。
このメスは春まで居残ってくれるだろうか?
ジョウビタキ1021-2.JPG



















2023年10月23日 東京都 スズメ目ヒタキ科 ジョウビタキ

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無数のアリ地獄の巣

南向きの見晴らしの良い小さな丘の上に日当たりがいいベンチが4つある。
夏頃からこの全てのベンチの下に穴がいくつもあいているのを見つけ、これはアリ地獄の巣では?といくつも掘り返したが一向に幼虫は見つからなかった。

一昨日久しぶりに行ってみると、穴の数が増え大きさも大きくなっていた。
アリジゴク1014-1.JPG



















一番手前の大きな穴を掘って見ると、やっぱり!
大きな幼虫がころりと出てきた。
アリ地獄こと「ウスバカゲロウ」の幼虫は成虫になるのに2~3年かかると言われており、この大きさなら来年羽化するだろうか。
アリジゴク1014-2.JPG






















表は砂粒を纏っていて姿がわかりにくいが、ひっくり返すと大きな顎や脚が目立って一目瞭然だ。

4つのベンチ下の穴はみなウスバカゲロウの幼虫だったが、一体いくつあるのか?
数えなかったが100は超えているだろう。
アリジゴク1014-3.JPG



















2023年10月14日 東京都 アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科 ウスバカゲロウ

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今日の職場のススキの株で

通う職場は2か所あり、今日は事務所周りにススキがあるところ。
朝、早速ススキの脇にあるボケの枝先で少し前に見つけていた「モンクロギンシャチホコ」の幼虫のチェック。
終齢に近かったものはほとんど姿を消して、小さかった幼虫たちが大きく成長していた。終齢に近かった幼虫たちは木を降りて蛹になったのだろうなぁ。
成虫はまだ見たことが無い!
モンクロギンシャチホコ0902.JPG



















さて、ススキでは何がいるかな?
最初に見つけた「ツチイナゴ」。
幼虫ばかりだったが、この個体は早くも越冬擬態の褐色の成虫になっていた。
無事、冬を乗り越えて欲しい!
ツチイナゴ0902.JPG



















前回の東京都のレッドリストでは希少種に指定されていた「ショウリョウバッタモドキ」がいた。
今回改定されたリストでは希少種から外れたが、ススキをはじめとしたイネ科がHOSTでそのような原っぱが減少する都市部ではリストから外れても要チェックの存在。
ススキの葉の赤い筋に紛れる体の筋模様は進化の過程で獲得した見事な保護色だ。
ショウリョウバッタモドキ0902.JPG



















少し前にたくさんの終齢幼虫と羽化した成虫がいたエビちゃんことエビイロカメムシを探したが、全く見つからない。暑さで株の根元に移動したかと。
そう思っていた時に見つけたのが、成虫になった「オオカマキリ」。
まさか君がエビちゃんたちを?と勘繰って見たが真実は・・・
暫く様子を見てみよう。
オオカマキリ0902.JPG



















ススキの株の根元には今年も「ナンバンギセル」がニョキニョキ伸びて花を咲かせていた。
ナンバンギセルは西洋の喫煙具キセルに花が似ている事から名付けられ、葉緑素を持たずイネ科の植物に依存する寄生植物。万葉集では思ひ草の古名で詠まれているそうな。
ススキはいくつも株があるのだが、毎年少しづつ発生する株や場所が変わっているようだ。
まあ、場所は変われどこの季節に花を見ることが出来てホッとする。
ナンバンギセル0902.JPG





























先週から伸びた草を処理してくれる期間限定の頼もしい助っ人がやって来た。
2頭のメスの「ヤギ」。
今年も期待しているよ~!!
ヤギ0902.JPG



















2023年9月2日 東京都 チョウ目シャチホコガ科 モンクロギンシャチホコ、バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、ショウリョウバッタモドキ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、ゴマノハグサ科ハマウツボ科 ナンバンギセル、クジラウシ目ウシ科 ヤギ

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大きく存在感のある シロシタバ

先日、多くのナラ枯れが発生して伐採し立ち入り禁止になっている谷戸を仕事で見に行った。
以前は一年中様々な稀少な野草が見られる豊かな谷戸だったが、木が伐採され風景が一変していた。
谷戸中央部は木が無くなったことで日向となり、オオブタクサやダンドボロギクなどが目立ち植生もすっかり変わってしまった。残念だがどうしようもない。

まだ枯れずに残っているクヌギの幹にナラ枯れの原因であるナラ菌を媒介するカシノナガキクイムシの拡散を防ぐ目の細かなネットが巻かれており、そのネットにハタケノウマオイがいたが撮る前に気付かれ逃げられてしまった。
他に何かいないと探していると、コナラ幹の高所にいたのは「シロシタバ」。
ヤガ科シタガバ亜科に属する蛾でこの仲間は黄色、紫、白など後翅が美しい事から人気があり、シロシタバは白いのでこの名がある。
シロシタバ0813-1.JPG



















翅を開くと約10㎝もあり閉じていても大きくてよく目立つが、翅の模様は地衣類に似ていて地衣類の付いた樹皮にとまっているとわかりにくい。
東京都のこの地域では準絶滅危惧に指定されていて、出会うことはそう多くはない。
シロシタバ0813-2.JPG



















2023年8月13日 東京都 チョウ目 ヤガ科 シロシタバ

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