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今日の訪問者はセダカシャチホコ [チョウ目]

仕事から帰って玄関の鍵を開けた時、ふと窓枠の薄茶色に目が留まった。
蛾だとわかったが、これはなかなか大きい。
とりあえず家に入ってカメラを持って出た。
ファインダーをのぞくとモヒカン刈りのような頭部の毛に、前翅の淡い褐色の2つの斑が特徴的だ。
大きさや形態からシャチホコガ科ではと推察した。
セダカシャチホコ0805-1.JPG



















朝出勤時には気付かなかったので、昨晩灯りに来たのかは定かではない。
昼に飛んでわざわざうちの窓に来るとは思えないので、朝見過ごしたに違いない。
調べるとやはり「セダカシャチホコ」だった。
翅を開くと7-8㎝もあり幼虫はブナ科の葉を食べるようで、飛来元はあの神社だろうか?
まだ翅が奇麗な個体で、違うポーズを撮ろうとちょっと触るとあっという間に飛び去ってしまった。
あぁ、残念・・・
セダカシャチホコ0805-2.JPG





























2022年8月5日 埼玉県 チョウ目シャチホコガ科 セダカシャチホコ

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今がピーク? ヤマトシジミ

今日は久しぶりに太陽が隠れて気温も下がり過ごしやすい気候だった。
草はらを見るとちらちらと飛ぶ小さなチョウがいた。
カタバミの周りを飛び交うのは「ヤマトシジミ」たち。
交尾している者たちも複数見られた。
ヤマトシジミ0804.JPG



















普段はあまり気に留めない普通種だが、これだけ数がいると気になるものだ。
どれも翅に傷みの無い新鮮な個体ばかり。
ヤマトシジミ0804-2.JPG



















メスを横取りしようとやって来るオスがいるが、まぁそううまくはいかないようだ。
ヤマトシジミ0804-1.JPG



















あちこちでオスたちが翅を開いていた。
陽射しが無いのでその輝きは鈍いが、しっとりした草色の上で落ち着いたいい色に見えた。
ヤマトシジミ0804-3.JPG



















2022年8月4日 埼玉県 チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ

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真夏のミズイロオナガシジミ [チョウ目]

fieldの都立野山北・六道山公園のキツネノカミソリ開花状況を見に行った。
隣接した2か所のうちここ数年拡大している群落はちょうどよい見頃となっていた。
手前に20株ほどあり奥が大きな群落となっている。
キツネノカミソリ0801.JPG



















奥は写真左にある園路から見ることが出来るが、少し遠いので花を間近で見られないのが残念だ。
咲き終わった花もほとんどないので今がとても美しい。
キツネノカミソリ0801-1.JPG



















このすぐ近くの林床で「ミズイロオナガシジミ」を見つけた。
ゼフィルスの仲間でアカシジミやウラナミアカシジミと比べると発生時期が長く7月中旬頃まで見られる。
調べると今まで見た中で最も遅かったのは7月12日で8月は初めてだった。
翅が擦れて傷んでいるので羽化してしばらくたっているようだ。
もうお相手とはすでに出会えただろうか?
まだならこの時期そうそうは見つからないと思うが・・・。
ミズイロオナガシジミ0801.JPG






















2022年8月1日 東京都 キジカクシ目ヒガンバナ科 キツネノカミソリ、チョウ目シジミチョウ科 ミズイロオナガシジミ

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これが本物のアオカナブン [コウチュウ目]

オナガサナエを見つけた低山の道脇に2mほどのクヌギの実生があり、何かいないか見ていると根際の幹にカナブンたちが集まり餌場をめぐって争っていた。
その中に、緑色が奇麗な個体がいた。
これはひょっとして!と捕まえて見ると、やはり「アオカナブン」だった。
アオカナブンは山地性で、低地や丘陵地で見られる緑色のカナブンはほぼすべてがカナブンの緑色型だ。
fieldでも緑色の個体を見るとこれはと毎回確認してきたが、この15年アオカナブンには出会っていない。

本来は自然の姿を撮りたいのだが、樹液が出ているのは下草の中でそこに放しても撮ることが出来ず飛ばれる可能性が大なので断念して持ち帰った。
帰ってフラッシュ撮影したが褐色が目立って期待した色が出ないので、フラッシュ無しで撮って見た。
アオカナブン0729-1.JPG



















するとうんうん、なかなかいい色が出た。
ただシャッタースピードが遅いので動かれるとぶれてしまう。
ところが捕まえてからさんざん飛び回っていたのが、この時だけは神妙にしてくれていたのが有難い。
アオカナブン0729-2.JPG



















最初は警戒してか触角を収めていたが、伸ばしたところを撮りたく粘った。
いつまた動き出すかとあせってちょっと構図がずれてしまったのはしょうがないか。

アオカナブン0729-3.JPG



















カナブンの緑色型とアオカナブンは慣れれば色と体形で識別できる。
アオカナブンの方が鮮やかな緑色で後翅がほっそりとしている。
確実に見分けるには後脚付け根がくっついているのがアオカナブンで離れているのがカナブンの緑色型だ。

くっついているアオカナブン。
アオカナブン0729-4.JPG



















こちらは以前にfieldでアオカナブンかと期待したカナブンの緑色型。

緑色のカナブンを見つけたら、是非ここを確認して欲しい。
低地や丘陵地で後脚の付け根がくっついている緑色のカナブンを見つけたらそれはとてもレアなアオカナブンだ。

このアオカナブンと先日のヒシバッタの一種は、今日元いた場所にリリースしてきた。
カナブン.JPG



















2022年7月29日 埼玉県飯能市 コウチュウ目コガネムシ科 アオカナブン、カナブン

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ノスリの幼鳥 [鳥類]

先月二十四節季72候の「鷹乃学習」を紹介したが、先日「ノスリ」の幼鳥に出会った。
72候のその時期は過ぎたが、この時は成鳥と共に飛翔して共に旋回したり波状飛翔をしたりとまだ学習の期間は続いているようだった。
その後、単独で谷から飛び出し上昇した幼鳥が目の前を飛んでくれた。
ノスリ0729-1.JPG



















これほど近くでノスリを見たのは初めてで、好奇心からか警戒が薄いのか、暑さも吹っ飛ぶ嬉しい出会いだった。
ノスリ0729-2.JPG



















2022年7月29日 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ノスリ

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