SSブログ

お見事!タマゴタケ [菌類]

今年の梅雨は雨ばかりでほとんど梅雨の晴れ間がない。
雨量も半端なく九州や岐阜などでは大雨による災害が起こり多くの方が亡くなっている。
昔はこんなことは本当に稀であったが、ここ数年は毎年のようにどこかで起こっていて大変恐ろしいことだ。

雑木林では雨と多湿であちこちにキノコが生えている。
握りこぶしほどの大きさの「ノウタケ」がでていた。
一見、名の如しである。
ノウタケ0710_1.jpg



















そろそろかと探していた「タマゴタケ」が2本並んですっかり傘を開いていた。
共に同じくらいの高さ、傘の大きさでそっくり。
ほぼ同じところから出ているので二卵性双生児なのか?
開く前も見たかったが残念だ。
タマゴタケ0710-1_1.jpg



















手前のが良い角度で伸びたおかげで開いた傘がそれほど重ならずにすんでいた。
お見事!
タマゴタケ0710-2_1.jpg



















2020年7月10日 東京都 ハラタケ目テングタケ科 タマゴタケ

nice!(0) 

キノコにょきにょき 大きなキノコと小さなキノコ [菌類]

梅雨だからしょうがないが、今日も一日良く降った。
湿度は80%を超えていたが気温が20℃に届かず肌寒く、蒸し暑さは感じなかったのが幸いだった。

昨日、小雨の降る薄暗い林縁のコナラの根元に大きなキノコが生えていた。
久しぶりに見る大きさに、思わず傘を測ってみると約40cmあった。
でかい!
傘の縁の反り返りからこんなハスがあったなぁと思ったのだった。
キノコ0621_1.jpg



















足元の枯れ枝に小さな白いものが。
半透明に近い白色とまるでグミのような艶のある質感が生命力を感じさせてくれる美しい「シロキクラゲ」。
ようく見るとさらにさらに小さなトビムシの仲間がいた。
シロキクラゲ0621.JPG



















そんなシロキクラゲの傍らに雨に濡れて生命力を失った水色の美しい翅が。
今年も生きている姿を見る前に・・・。
オオミズアオ0621.JPG



















2020年6月21日 東京都 シロキクラゲ目シロキクラゲ科 シロキクラゲ、チョウ目ヤママユガ科 オオミズアオ

nice!(0) 

冬虫夏草 [菌類]

タブノキの葉裏のツノゼミ?

背中から長いものが伸びていて確かにツノゼミみたい!


帰って撮った写真をよく見ていると、うんうん。
これはヨコバイの仲間の冬虫夏草に違いない!

体が菌に侵されて、背中から伸びている角のようなものは子実体、いわゆるキノコだろう。


侵されたヨコバイの種もこの冬虫夏草も何かはわからない。
冬虫夏草の図鑑があれば良いのだが、残念ながら持ち合わせていない。

※netで調べてみると似たものにウンカハリタケ、アワフキムシタケがあるようだ。
冬虫夏草0227.jpg



















2020年2月27日 埼玉県(丘陵外)

nice!(0)  コメント(0) 

2020 初撮りは キノコ [菌類]

正月休みも明日で終わり。
昨年末はパソコンのWindows7のサポートが1月で終わるとの事で買い替えた。
どこの家電量販店でもノートはそこそこあるが、画面の大きなデスクトップはどのメーカーも元々ラインナップが少ないうえに買い替え需要で在庫も売れ切れて展示処分品ばかりだった。
何件か店を回って何とか買うことができたのだが。
そのパソコンの設定や前のパソコンからのデータの移行、常用ソフトのインストール、前のパソコンをまだ使うのでパソコンデスクの入れ替えなどで結構時間を費やしてしまった。
appleに変えようかと思ったが、今回は見送った。次回があるかどうかはわからないが・・・

そんなことで年末からの休みはfieldに出ず、今日が初撮りだった。
いつもの道の大きな切り株にまたキノコが出ていた。
この切り株にはずいぶん前からいろいろなキノコが次々に発生して切り株を少しづつ分解している。
キノコ0102-1_1.jpg



















黄色いキノコはほぼ萎れて白い小さなキノコが今が盛り。
イヌセンボンタケかと思ったがちょっと違う。
グミみたい!
キノコ0102-2_1.jpg



















ヤマノイモの実は自然のオブジェ、日に照らされて美しかった。
オニドコロ0102_1.jpg





























林縁でコナラの枝先を見ていると、カマキリの卵鞘を見つけた。
ん~、この形は、中国原産の外来種「ムネアカハラビロカマキリ」では・・・。
別の公園ではこの冬40個近くの卵鞘を駆除したが、ここでは数年前の東京都の昆虫調査で数個卵鞘が見つかっていたが、それ以降成虫も卵鞘も見つからなかったので安心していた。

ムネアカにお詳しい方、この卵鞘はやはりムネアカでしょうか?
ムネアカハラビロ?0102_1.jpg



















2020年1月2日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ

nice!(0)  コメント(4) 

卵から生まれる キツネノタイマツ [菌類]

公園の遊具広場の駐輪場脇に発生していた「キツネノタイマツ」。
キノコの仲間で白色のスポンジ状の柄が先に向かうにつれオレンジ色を帯びその先に濃い褐色のグレバという胞子を含んだ粘液が付いた傘を持っている。
このグレバは異臭を発してハエなどの虫を呼び寄せて胞子を拡散させる。

数日前、見つけ時にはすでに誰かに踏まれて倒れていた。
まさかこんなところに出るとは・・・。
キツネノタイマツ1017-1_1.jpg



















このキノコは卵から生まれる。
上の写真でキノコの左にあるのがその卵。
下の写真の左から2番目の卵は一部が割れてきており、まさにこれからにょきにょきと出てくると思われる。
卵と言っても実は、このキノコの幼菌である。
よく知られたタマゴタケなども同じような卵から生まれるのだ。
キツネノタイマツ1017-3_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 スッポンタケ目スッポンタケ科 キツネノタイマツ

nice!(1)  コメント(0) 

草の上に誘導されミイラとなる ショウリョウバッタたち [菌類]

今日は朝から非常に不安定な天候で、曇っていたかと思えば晴れ間が見え、少しすると突然の雨。
大形の台風10号がもたらす湿った空気の影響のようで、まだ鹿児島県の南にあるというのに脅威だ。
進路にあたる方々は十分注意していただき、大きな被害がないことを願う。


先日、仕事を終えてしゃがんで草はらをじっと眺めていると草の上のあちこちに褐色のものが目に付いた。
近寄って見ると、草にしがみついて死んだオスのショウリョウバッタだった。
ショウリョウバッタ0812-1.JPG



















干からびてミイラ化し触角が根元から折れてなくなっていた。
これは、バッタカビの一種の「エントモファガ・グリリ」のしわざと思われる。
昆虫病理研究会の用語集によるとバッタカビ(locust fungus)は昆虫疫病菌の1種のEntomophaga grylli (Fressenius) Batko。バッタ、イナゴなどに感染し宿主は茎の高い場所に登って午後遅くから夕方にかけて死に、その後1時間ほどで体の表面に胞子が作られ飛散するそうだ。
宿主を操るものは他にもオサムシタケやハリガネムシなどがあるが、いったいどうやって操るのかとても不思議で興味深い。

ショウリョウバッタ0812-2.JPG



















こちらにも草をしっかり抱いたオスのショウリョウバッタの骸があった。
ショウリョウバッタ0812-3.JPG



















大きなメスはよく目立つ。

ここでは他にヒナバッタやクルマバッタモドキ、オンブバッタ、コバネヒメギスなどが見られるが、毎年菌に侵されているのはほとんどがショウリョウバッタ。
ショウリョウバッタが侵されやすい何かがあるのだろうか?
ショウリョウバッタ0812-4.JPG



















目の前をふわっと小さな何かが飛んだ。
小さな「アジアイトトンボ」にちょっと癒された。
アジアイトトンボ0812.JPG




















2019年8月12日 東京都 Entomophaga grylli (Fressenius) Batko、バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタ、トンボ目イトトンボ科 アジアイトトンボ


nice!(1)  コメント(2) 

赤い液体を出すキノコ [菌類]

歩いていると道の脇の白いものが目に入った。
見ると、うち1つから赤い色が見えた。
もしやこれは!
早速、老眼鏡をかけて近づくと久しぶりに見るあのキノコだった。
キノコ0602-1_1.jpg



















前に出会ったのは2015年10月1日、4年前。
前に見たものは木の洞に生えた同じような白い多孔体のキノコからもっと赤い液体が同じように出ていた。
今回は直接地面に生えて4つもあり、一番右のものはうっすらとオレンジ色が滲み出ているので、同じようになるに違いない!
色は以前より薄いが、同じようにとろっとしたオレンジ色の液体だ。
キノコ0602-2_1.jpg



















まるで美味しそうなスイーツのようで、ナイフで切ったらさらにこの赤い液体が溢れ出そう!
きっと甘いのだろうか?
舐めてみたい衝動に駆られたが、さすがにそれは無理!!

このキノコはいったい何者で、この赤い液体は何なのか?
未だにわからないままでいる・・・・。
キノコ0602-3_1.jpg



















2019年6月2日 東京都 不思議なキノコと染み出る液体

nice!(1)  コメント(0) 

雨上がり たまちゃんとつっちーと [菌類]

三寒四温、一雨毎に少しづつ春がやって来る。
冬の間雨が少なかったが、ここに来て結構降って池や湿地は満水状態。
アカガエルやヒキガエルたちは大喜びだ!

雨上がりに歩いていてつい探してしまうもの。

落ちている枝に付いた個人的な通称、たまちゃんこと「タマキクラゲ」。
キノコの仲間で、乾燥した時には写真左の枝に付いた黒っぽい小さな粒々だが、雨などで水を吸うとみずみずしい玉に変化する。中華料理に入っているキクラゲの親戚だ。
タマキクラゲ0311-1_1.jpg



















見ていてこの袋を破くとぴゅーと水が飛び出て水風船のように萎んでしまうのか?
という疑問を覚えた。
今までやったことが無かったのだが、細い枝でこの球を突っついて水が出るかやってみた。
結果、残念ながら?期待は裏切られ全く変化なし。
この袋の中に水を溜めこんで膨らむのではないようだ。
タマキクラゲ0311-2_1.jpg



















こちらも雨上がりに見られ、ちょっとした斜面の下に転がり落ちているつっちーこと「ツチグリ」。
最初は丸い玉が地面に現れ、水を吸うと玉の外皮が星形に開いて中から丸いドームが現れる。
また乾燥すると外皮が閉じて丸くなり、それを繰り返して地面を転げ落ちていく移動するキノコ。
見られるのは局所的で、どこででも見られる訳ではなさそうだ。
このつっちーは中途半端に埋っていた。
ツチグリ0311-1_1.jpg



















ドームの真ん中に開いた穴からドームに雨が当たったり、乾燥してきて外皮が閉じるときに胞子を飛ばす。
なかなか巧妙な子孫を残す仕掛けだ。

雨や雨の後に、ならではのものを探すのも楽しい!
ツチグリ0311-2_1.jpg



















2019年3月8、11日 東京都 シロキクラゲ目ヒメキクラゲ科 タマキクラゲ、ニセショウロ目ツチグリ科 ツチグリ

nice!(0)  コメント(0) 

これは何かの繭殻か ホコリタケ [菌類]

今年は「ウスタビガ」の繭殻をよく見かける。
葉のある時期にはまず見つけられないが、葉の落ちた今では鮮やかな緑色がよく目立つ。
エノキやイロハモミジで多く見られた。
ウスタビガ繭1207_1.jpg



















たまに卵の付いた繭殻も。
ウスタビガ1209_1.jpg



















同じヤママユの仲間の「ヤママユ」の繭。
この繭は羽化した痕跡が無く、持つと軽い。
何らかの原因で死んでしまったのだろうか?
右下の白っぽい傷が気になるが・・・
ここ数年、同じ仲間のクスサンのあみあみの繭が見られないのが残念だ。
ヤママユ1208_1.jpg



















早くも咲き始めているウグイスカグラの枝にも繭が見つかった。
こちらは持つとずっしりと重い。
本来は秋に羽化しているので重いはずもなく、考えられるのはハチかハエに寄生されその幼虫か蛹の重みだろう。

ヤママユ以外の何かがこの繭の中にはいるということ。
ヤママユ1214_1.jpg



















林床で繭のような物が転がっていた。
繭としては見覚えが無い。
まるで壺のような曲線美。
ホコリタケ1207-1_1.jpg



















正面を見ると穴が開いていて、やはり何かの虫の出た繭か?
と、一瞬思いつつもなるほど。
菌類に詳しい方からは見て直ぐにわかるだろうと怒られそうだが、そう、既に胞子を飛ばし終えたホコリタケ、別名キツネノチャブクロだった。
突いても残念、胞子は出なかった。
ホコリタケ1207-2_1.jpg



















2018年12月 チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ、ヤママユ、ハラタケ目ハラタケ科 ホコリタケ

nice!(1)  コメント(0) 

ちょっとオソマツ、キツネノタイマツ [菌類]

砂利の敷かれた園路脇の草地ににょっきりと出ていたのはキノコの「キツネノタイマツ」。
スポンジのような柄にオレンジ色の傘が見られる。
この仲間には他にキツネノエフデ、キツネノロウソクがあり以前にも赤いキツネシリーズとして紹介させていただいた。
キツネノタイマツ1015-1_1.jpg






















今回のものは発生して時間が経っているようで柄には穴が開き、傘のグレバもなくなっている。
松明としたら燃え終った状態か、ちょっとオソマツなタイマツ。
是非、燃え盛っている状態に出逢いたいものだ。
キツネノタイマツ1015-2_1.jpg






















2018年10月15日 東京都 スッポンタケ目スッポンタケ科 キツネノタイマツ


nice!(2)  コメント(0)