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サンコタケ サンコとは? [菌類]

小雨が降る雑木林の林縁に赤い奇妙なものを見つけた。
ひょっとして、とじっくり見るとやはり「サンコタケ」だった。
サンコタケ1012-1_1_1.jpg






















傘の無いキノコの仲間で発生した時は3本の腕が上でつながった状態で腕の内側にグレバという黒い胞子の付いた粘液が付いているのだが、時間が経つと雨などで流され腕も反り返って離れてしまう。
残念ながら腕が1本無く腕も垂れてグレバも見られない。
もう数日前に見たかった。
それでも個人的には9年ぶりに見ることが出来てラッキーだった!

名前のサンコは漢字で書くと三鈷。
密教で使用する煩悩を払う仏具の事で、それと形が似ていることで名付けられたようだ。
サンコタケ1012-2_1.jpg






















2018年10月12日 腹菌目アカカゴタケ科 サンコタケ

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水色のキノコ ルリハツタケ? [菌類]

数年前、出会った方が「向こうで珍しい水色のキノコが出ていたよ」と教えていただいた。
これは見たいと言われたあたりを探したが見つからず、それ以降ずっと探していたのだった。

今日歩いていてふと足元に出ていたキノコ。
最初はクサイロハツかと思ったが、色が少し違うような。
よく見ると水色?
おぉっ、ひょっとして探していたのはこのキノコか!
傘は青い水色で中央は窪み黄色がかっている。
ルリハツタケ0930-1_1.jpg



















普段採って裏を見ることは滅多に無いのだが、今回は見て見たかった欲望に勝てず。
柄と裏はうっすらと水色でひだが密集していた。
ルリハツタケ0930-2_1.jpg



















まだ開ききっていない幼菌の傘も綺麗な水色で恐らく「ルリハツタケ」で間違いないと思うのだが。
キノコは全くの素人なので難しい・・・。
今の時期あちこちでキノコが見られるが、今も今までもこの色のキノコは初めてだ。
ルリハツタケ0930-3_1.jpg



















2018年9月30日 東京都 ハラタケ目ベニタケ科 ルリハツタケ?

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タマゴタケ、キタマゴタケ 続けて言うと早口言葉? [菌類]

このところの雨と高い湿度のお蔭であちこちでキノコの仲間がにょきにょきと!
中でも人気が高いのが「タマゴタケ」だ。
薄暗い林内で見るビジュアルも素晴らしく、かつ食べても美味しいそうだ。
名前の通り、白い卵を割って中から赤い頭が。
褐色の世界に、この傘の赤と柄の黄色がとても目を惹く。
タマゴタケ0917-1_1.jpg






















並んでいるとまるでメルヘンの世界か!
影からこっそり小人がこちらを見ていそう。
これから赤い傘を開くのだ。
タマゴタケ0917-2_1.jpg






















一方、黄色いタマゴタケもある。
その名も「キタマゴタケ」と見たそのままだ。
こちらも美味らしい。
同じく白い卵から生まれるが、傘は黄色で柄やつばは黄色。
キタマゴタケ0921-3_1.jpg





























タマゴタケより見る機会は少なく、出会うとちょっと小躍り嬉しくなる。
きっと小人も踊っているだろう!
寄り添う姿が、何とも仲睦まじい
キタマゴタケ0914_1.jpg






















この2種以外にも個人的に好きなのが、傘の色が美しい「キツネノハナガサ」。
幻想的な色と姿に惹かれる。
雨の日のキツネの親子傘か?
キツネノハナガサ0813_1.jpg






















2018年9月14,21日 東京都 ハラタケ目テングタケ科 タマゴタケ、キタマゴタケ、ハラタケ科 キツネノハナガサ

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紫色のキノコ [菌類]

休日には子供たちで賑わうアスレチック広場だが、今日は誰もおらず静まり返っている。
その林縁で淡い紫色のキノコを見つけた。
見渡すと周りに10個近くが傘を開いていた。

ムラサキキノコ1031-1_1.jpg



















褐色のキノコが多い中、この色はとても目を惹いた。
多くが全体淡い紫でてっぺんは少し褐色がかり傘の縁の方は少し濃い紫だ。
ムラサキキノコ1031-2_1.jpg



















紫色のキノコで調べるとムラサキシメジに似ているが確信は全くない。
傘の裏まで淡い紫色。
まぁ、名前はムラサキキノコでいいか!
優しいとてもいい色だ。
ムラサキキノコ1031-3_1.jpg



















2017年10月31日 東京都

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これがきのこ? カゴタケ [菌類]

林内の道を歩いていて落ちていたもの。
骨か?
いや、触ると柔らかくてプラスチックかゴム製のものと思われ誰かが落としたのだろうとゴミとして拾って持ち帰った。
カゴタケ_1.jpg



















戻ってあるキノコの種を図鑑で調べていたら、先ほど拾ったものと同じ写真があった。
おいおいキノコだったのか!すごくびっくり!!

捨てたごみ箱から探し出した。
その名は「カゴタケ」。
カゴタケ1018-2_1.jpg



















幼体は球形から扁球形で裂開すると中にあるこの放射状の腕(托枝)が伸びて時に転がり出るそうだ。
角度を変えてみると様々な形に見えるのが面白い。
カゴタケ1018-3_1.jpg



















腕の内側にグレバ(胞子のある部位)があり甘い香りを放つそうだ。
見るとほとんどグレバはなくなっていたが、柑橘系の様な香りがした。
他の人に尋ねると生ごみの匂いのようで臭いと言われたが、そう言われればそのようにも感じる。
初めての出会いだったが、まずこれがきのこだとは僕も含めて誰も思うまい!
カゴタケ1018-4_1.jpg



















2017年10月18日 東京都 スッポンタケ目アカカゴタケ科 カゴタケ


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エリマキツチグリがいっぱい [菌類]

林縁におっ!ツチグリッと思ったが、ちと違う様子。
真ん丸ドームの周りに襟巻が付いていた。
エリマキツチグリ1012-3_1.jpg



















従って名前は「エリマキツチグリ」。
丸いドーム状のものは内皮と呼ばれ、先端の穴から胞子を噴出する。

似たツチグリは分類ではニセショウロ目ツチグリ科だがこちらはヒメツチグリ目ヒメツチグリ科と異なるのが不思議だ。
エリマキツチグリ1012_1.jpg



















周りを見ると10個以上が群生していてこれだけあるのは初めて見た。
エリマキツチグリ1012.-1_1.jpg



















近くには幼菌と思われるものが見つかった。
ここからどのようにして襟巻の形になるのか、興味は尽きない。
エリマキツチグリ1012-2_1.jpg



















2017年10月12日 東京都 ヒメツチグリ目ヒメツチグリ科 エリマキツチグリ

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自然界のターコイズ色 ロクショウグサレキン再び [菌類]

fieldを歩いている中で、幾つかのチェックポイントがある。
過去にいい出会いがあった場所には期待するものだ。

雑木林内の園路脇にあるコナラの洞。
雨の後は水が溜まり、日が経っても湿っている環境だ

昨年10月末に、僕の好きなターコイズ色、それも天然色との出会い、初めて見た「ロクショウグサレキン」だった。
それ以降、ここを通るたびにチェックしていたが、今日1年ぶりにその色に出会えた。
ロクショウグサレキン0930-1_1.jpg






















名の由来は緑青(ろくしょう)色をしている事からのようだが、菌糸が生育した材をもその色に染めてしまうらしい。
キノコの仲間で、この丸いのはいわゆる私たちが普段目にするキノコの形で子実体という。
今年もこの色に出逢えて、見てきたかいがあったというもの!

この洞ではもう1種、とても不思議なキノコに出会ったのだが、再開はまだ果たせぬままだ。
ロクショウグサレキン0930-2_1.jpg






















2017年9月30日 東京都 ビョウタケ目ズキンタケ科 ロクショウグサレキン

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雨の後はツチグリで遊ぶ! [菌類]

雨の降った翌日、歩いていると足元に見つけた「ツチグリ」。
土の中から出てきた丸い幼菌が、雨を浴びて外皮を星形に開きながら斜面を転がり落ちたのだろうか?
ツチグリ0326-2_1.jpg






















図鑑で見ると夏から秋に見られるとあるが、3月に既に現れている。
丸い薄皮を突っつくと茶色い胞子が煙のように立ち上った。
形も生態も胞子を吹く様もなんて面白いキノコ!!
これも雨の後の楽しみだな!
ツチグリ0326-1_1.jpg






















2017年3月26日 東京都
ニセショウロ目ツチグリ科 ツチグリ  RICOH WG-4


冬枯れの雑木林に鮮やかなヒイロタケ [菌類]

手入れがされた冬の雑木林は見渡す限り褐色で、ところどころにヒサカキやアオキなどの緑色が目にとまる。
この日、林床に落ちていたサクラの枝に見た鮮やかなオレンジ色。
一年中見られる「ヒイロタケ」だった。
緋色といえばヒオドシチョウの翅色を思い出すが確かによく似た色。
冬枯れの中でこの色を見ると心がほっこり!
ヒイロタケ0202-1_1.jpg



















2017年2月2日 東京都
タマチョレイ目タマチョレイ科 ヒイロタケ         CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM

季節外れのセミノハリセンボン? [菌類]

フユシャクを探していて木の根元で見つけたアブラゼミの亡骸。
夏を謳歌していたのが懐かしい。
死んだセミたちをすっかり見なくなっていたから妙に新鮮だったが体中に白いものが。セミノハリセンボン1222-1_1.jpg




















この白いものは冬虫夏草の「セミノハリセンボン」。
生きたセミに寄生し針状のシンネマと呼ばれる無性生殖の分生胞子を形成するらしいが、生きた頃に寄生し発生したならもう数か月経っている。
確かに表面の白い針はかなりくだびれているよう。
それにしても、このアブラゼミの体がまだ原形をとどめているのはこの菌のお蔭だろうか?
セミノハリセンボン1222-2_1.jpg



















セミの亡骸があった木の15cm位の高さにも白いものがあった。
大きさは5mm強。
ファインダーでのぞくと、こちらも蛾に寄生した「ガヤドリナガミツブタケ」だろうか?
じっくり見て歩けばいろいろ見つかるものだ。
ガヤドリナガミツブタケ1222_1.jpg



















2016年12月22日 埼玉県
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X