SSブログ

初めて出会ったカヤクグリ [鳥類]

今朝はほんとに寒かった。
5時半に起きて、台所で昨日洗い残したものを洗おうとお湯を出そうとしたが出ない。
水は出る。
たぶん昨晩風呂に入った後今朝にかけて冷え込んだので、給湯器の温水パイプが凍結したようだ。
こんなことはここに15年ほど住んでいて覚えている限り2度目。
確かにそれほどの寒さだ!

今日は埼玉県西部の山間の低地で定点観察の仕事だった。
始めてしばらくすると近くで軽やかで奇麗な鳥の鳴き声が聞こえてきた。
ん~、この声は聞いたことが無いなぁ誰だろう?
声のする方向の木の枝をチェックしたが姿が見当たらない。
これを探していては仕事にならないので諦めたのだが、昼過ぎにまた鳴き声が。
声を頼りにふと見ると、日陰になった小さな水路脇の実生の枝に見たことの無い鳥がとまっていた。
ジョウビタキほどの大きさで、頭が褐色、腹部が灰色。
なるほど、この鳥の鳴き声だったか!!
カヤクグリ0126-1.JPG



















珍鳥、迷鳥かとちょっと期待したが、帰って調べるとイワヒバリ科の「カヤクグリ」だった。
この鳥は山地の高山のハイマツ帯に生息していて、冬になると低山や丘陵地に移動してくるようだ。
fieldの狭山丘陵では今まで見たことが無い。
カヤクグリ0126-2.JPG



















日陰にいてコンデジで撮ったので証拠写真程度となってしまったが、後になってわかったカヤクグリとの初めての出会いはとても嬉しい!
というのも数日前に理由が何だったか忘れたが、鳥を調べていてカヤクグリとは名の通り普段はカヤに潜っているのか?見たいなぁと思ったのを思い出したのだった。
そんな気持ちが通じたのだろうか(^^♪
カヤクグリ0126-3.JPG



















2023年1月26日 埼玉県(丘陵外) スズメ目イワヒバリ科 カヤクグリ

nice!(0) 

昨日の鳥 [鳥類]

少し前からイカルの小さな群れが目に付くようになった。
頭上からキュルルル、キョッキョッなどと地鳴きが聞こえてきて気付く。
数が多い年はそれはそれは賑やかで、エノキの木の下などで落ちた実を啄んでいるが、今年は5~6羽の群れしか見ていない。来週には寒波がやって来るので、それ以降で数が増えるか期待したい!
イカル0121.JPG



















目の前の木にとまっていたのに気付かず近寄って、先に飛んで枝先にとまったのは「ノスリ」だった。
いつもは遠くの飛翔や鉄塔にとまっている姿を見ているので、これほど近くで見られたのはラッキーだった。
fieldでは夏にはほとんど見ることが無いが、秋から冬に現れる。
一昨年だったかの夏、営巣してヒナが巣立ったこともあった。
ノスリ0121.JPG



















この日は晴れたがとても寒く、林縁の枝先で丸く膨らんでいた「ジョウビタキ」のオス。
これがなかなか可愛かった!!
ジョウビタキ0121.JPG



















このところ、あちこちでモズの姿を見掛ける。
秋のように縄張りを主張する鋭い声はほとんど聞かれないので、目を凝らして。
早春から営巣するのでそろそろペアが見られるかもしれない。
モズ0121.JPG



















今日「カワヅザクラ」が6厘咲いて、気の早い春を告げていた。
カワヅザクラ0122.JPG



















2023年1月21-22日 東京都 スズメ目アトリ科 イカル、ヒタキ科 ジョウビタキ、モズ科 モズ、タカ目タカ科 ノスリ、バラ目バラ科 カワヅザクラ

nice!(0) 

まだまだ寒いけど猛禽たちはもう春を先取り! [鳥類]

昨年12月の中旬、山地の空を飛んでいた「クマタカ」。
波状飛翔やコール(鳴く)などの繁殖行動が見られた。
クマタカ1216.JPG



















先日、コナラの大木の枝にとまっている「オオタカ」を見つけた。
オオタカ0115-1.JPG



















ふと見るとさらに上の枝にもう1羽。
最初に見つけたのは体が大きいのでメス、こちらは小さいのでオスだ。
猛禽類はメスが大きくオスが小さいが、単体でいると経験を積まなければ雌雄の判断は難しい。
この2羽はペアで、この周辺で営巣する可能性が高い。

まだこれからが冬本番で寒さに備えが必要だが、猛禽たちは春を先取り、すでに繁殖行動を始めているようだ。
オオタカ0115-2.JPG



















2022-23年 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 クマタカ、オオタカ

nice!(1) 

この冬ようやく出会えた トラツグミ [鳥類]

この冬は冬鳥たちが少ないとの声をよく聞く。
確かに、お馴染みのツグミやシメもまだ数は多くないようだ。
昨年共に見られるようになったと思ったらすぐに去ってしまった。
ようやく高い梢で鳴き声が聞かれるようになった「ツグミ」だが、地面に降りて餌を啄むのが見られるのはもう少し先だろう。
ツグミ0106.JPG



















秋に高鳴きが聞かれ早春に子育てした後、夏の間姿が見られなくなってしまう「モズ」。
秋から春にかけてじっくり観察できる。
こちらは顔付きが優しいモズコさん。
モズ0108.JPG



















1年中見られる留鳥の「シジュウカラ」も冬の時期は、餌を求めて地面に降りたり近い距離で見られるように思う。お腹の黒い模様がなかなかかっこいいではないか。
シジュウカラ0109.JPG



















こちらは冬に山地から平地や丘陵地へ降りてくる「アオジ」。
湿地や草地でチッ♪、チッ♪という鳴き声はこのアオジかカシラダカだ。
鳴き声が似たホオジロはチッ・チッ♪と2回続けて鳴くので見分けやすい。
一見メスかと思ったが、目の周りに黒い部分が多いのでオスだろうか?
アオジ0109.JPG



















林内を歩きながら草が刈られ落ち葉が積もったエリアを見ていると、いたっ!
毎年楽しみにしている「トラツグミ」。今シーズン初めての出会いだ。
見付けた時にはすでにこちらを警戒して動かず固まっていた。
暫くすると足をじたばたダンスを踊ってミミズを捕まえ食べていたがそのシーンは残念、撮れずじまい。

冬の時期のみに見られる鳥を冬鳥と括って言ってしまうが、本来冬鳥とは冬に海外から渡って来る種でツグミやシロハラ、ジョウビタキなど。日本の山地で夏を過ごし寒い冬に平地や丘陵地へ降りて来る種は漂鳥と呼ばれる。シメやアオジ、ルリビタキ、トラツグミなどがそれにあたる。
シメやアオジなどは海外から冬にやって来る個体もいるのが確認されているので、冬鳥ともいえるのだろうか。

まあそんなことはどうあれ、あと数か月はfieldで冬にしか見られない鳥たちとの出会いを楽しみたい!
トラツグミ0109.JPG



















2023年1月8-9日 東京都 スズメ目ヒタキ科 ツグミ、トラツグミ、モズ科 モズ、シジュウカラ科 シジュウカラ、ホオジロ科 アオジ

nice!(1) 

タヒバリ他冬鳥 [鳥類]

冬になると草が刈られた堤防にやって来るのは「タヒバリ」。
セキレイの仲間でヒバリに似ていて田などで見られるから名が付いたようだ。
同じセキレイ科のビンズイとそっくりさんだが、ビンズイは目の後ろに白斑があるので見分けられる。
地味な姿は冬枯れの草に紛れて見つけにくい。
タヒバリ1224.JPG



















晴れた青空に映えていたのは「イイギリ」の赤い実。
なかなかなくならず鳥たちに不人気かと思っていたが、ある時一気になくなるのだった。
食べ頃があるという事だろう。
イイギリ1225.JPG



















ここ数日小さな群れがやって来たイチョウの枝の「シメ」。
少し前にもやって来たがすぐにいなくなったので第2波だ。
優しい顔つきはメスだろう。
シメ1225.JPG



















久しぶりに見たジョビオこと「ジョウビタキ」のオス。
上から白、黒、オレンジが印象的。
ジョウビタキ1226.JPG



















こちらもここ数日湿地周りに居着いているジョビコこと「ジョウビタキ」のメス。
人慣れしているのか近くの枝までやって来てくれた。
愛らしい!
ここにいつまでいてくれるだろうか?
ジョウビタキ1225.JPG



















2022年12月24-26日 東京都 スズメ目セキレイ科 タヒバリ、アトリ科 シメ、ヒタキ科 ジョウビタキ、キントラノオ目ヤナギ科 イイギリ

nice!(0) 

シルエットのはやにえは誰? [鳥類]

12月も半ばになり多くのバッタたちが姿を消した。
でもまだいるだろうと探してみると、いたいた。
例年遅くまで見られるサクラの根元の草にいた「ヒナバッタ」のオス。
寒さに強く、本来卵越冬だが条件が良い環境なら2月頃まで見られる。
今年はどうだろう?
ヒナバッタ1211.JPG



















ススキの原っぱのサクラの枝にあったはやにえのシルエット。
さて、モズの犠牲になったのは・・・?
はやにえ1213.JPG



















このすすき原っぱでよく見られる「ショウリョウバッタモドキ」だった。
ショウリョウバッタがすでに姿を消した12月でもモドキはまだ見られ、ショウリョウバッタより寒さに強いのだろう。
さて、モズはこのはやにえを食べるだろうか?
これもこの冬の定点観察だ。
そういえば、遅くまで見られるヒナバッタのはやにえは見たことが無いなぁ。
はやにえ1213-1.JPG



















2022年12月11、13日 東京都 バッタ目バッタ科 ヒナバッタ、ショウリョウバッタモドキ

nice!(0) 

そんなに大きいのは無理だよ! ホシハジロ [鳥類]

公園の池で「ホシハジロ」を少し前から見掛けていた。
すぐ上にある多摩湖(村山下貯水池)から来たのだろう。
この日、何か大きな丸いものをくちばしにくわえていた。
ホシハジロ1213-1.JPG



















まん丸で黒光りしたものは何かの種か?
上を向いて飲み込もうとするがなかなか呑み込めず何度も繰り返していた。
どう見てものどを通る大きさではないのだが・・・。
ホシハジロ1213-2.JPG



















そのうち諦めたか、吐き出した種の様なものは水底に沈んでいく。
するとすぐに潜って水面に出るとくちばしにくわえていた。
そしてまた食べようと空を向く。
こんなことを何度も繰り返していたが、こちらが根負けしてその場を離れた。
それにしてもこの種のようなものは一体何なのだろうか?
近くにあるものでいえばツバキ、トチノキの実だが、わからない。
陽が当たると赤っぽく見えた。
ホシハジロ1213-3.JPG



















午前中に降った雨で出来た水溜りで2羽の「ツグミ」がその水を飲んでいた。
今月初めにケヤキのてっぺんで数羽を見かけた後すっかり姿が見られなくなっていた。
その時のはどこかに飛び去って、新たな群れがやって来たのだろうか?
これからたくさん見られるに違いない。
ツグミ1213.JPG



















2022年12月13日 東京都 カモ目カモ科 ホシハジロ、スズメ目ヒタキ科 ツグミ

nice!(0) 

ピリリ♪ピリリ♪ サンショウ辛いか リュウキュウサンショウクイ [鳥類]

この時期になるとシジュウカラやヤマガラ、メジロ、エナガ、コゲラなどが混群をつくって、木々の梢を飛び回っている。集団を作ることで餌や敵を見つけやすくなるようだ。
そんな混群の中から普段聞きなれない声が聞こえてくる。
ピリリピリリ♪
声を頼りに姿を探すと樹冠の枝先に黒と白のシジュウカラより二回りくらい大きな鳥が。
リュウキュウサンショウクイ1203-1.JPG



















鳥の正体は「リュウキュウサンショウクイ」。
数年前から冬に混群に交じって見られ、その特徴のある声から存在に気付かされる。
この鳥は元来、沖縄県から九州南部に生息する留鳥だが、30年ほど前から徐々に北上が確認されここ数年毎年fieldでも確認している。
一方夏鳥として飛来する「サンショウクイ」がいて姿、鳴き声もよく似ているようだ。
というのも鳴き声が聞こえたらどちらだろうとその姿を探すのだが、今まですべてがリュウキュウサンショウクイでまだ一度もサンショウクイを実際見たことが無いのだ。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」、そんな鳴き声が聞かれたら、是非探して欲しい。
サンショウクイならラッキーな出会いだと思う!
サンショウクイとリュウキュウサンショウクイの違いはこちらから。
https://www.bird-research.jp/1_katsudo/sanshokui/index.html

リュウキュウサンショウクイ1203-2.JPG



















2022年12月3日 東京都 スズメ目サンショウクイ科 リュウキュウサンショウクイ

nice!(0) 

初見のモズのはやにえ [鳥類]

あっという間に12月になってしまった。
年を取るごとに1年がつくづく早い。
来年は、信じがたいが一般的にはいわゆる赤いちゃんちゃんこを着る年。
はぁ・・ 

8日連勤後ようやくの休みで、今朝はゆっくり起きた。
昨日の寒さで寝る前に掛け布団を羽毛に替えたのだが、起きた時にとても暖かいのでやっぱり羽毛布団はいいなぁと思ったのだがふと見るとエアコンが付いていた。
寝る時に1時間切タイマーにしたはずが・・・。暖かいのは羽毛布団のお陰ではなかった。
この布団は29歳の時仕事で東京に赴任してきた際に以前勤めていた会社の後輩から買ったもので、かなり高価でもう30年使っている。その頃は横浜に住んでいて当時あった二子多摩川店から発送してくれたと記憶している。今はその会社は無くなってしまった。
恐らく中の羽毛は原形をとどめていないと思われるが、まぁ暖かいのでもう少し使おうか。

午前中は色々たまっていたことを片付けて、午後からfieldへ。
川のほとりのジャヤナギの幹にはこの冬も「ヨコヅナサシガメ」の幼虫たちが越冬準備に入っていた。
もうずーっとこのヤナギにはヨコヅナサシガメが居ついていて、ほぼ同じ場所で毎年幼虫たちが越冬しているのだ。今日見たこの幼虫たちは過去に見てきたサシガメたちの子孫なのだろう。
ヨコヅナサシガメ1202.JPG



















今日のお目当てはモズのはやにえ。
10月に入ってモズの高鳴きが聞かれるようになり、以降毎年はやにえがあるウメの木を頻繁に見ていたが全く見つからないでいた。
先日職場の後輩が見つけたと聞いて行ってみた。
低い枝先にあったのは、「ショウリョウバッタモドキ」の頭だった。
ショウリョウバッタモドキ自体この谷戸では数少ないのにモズはよくも見つけたものだ。
初めは体もありまだ動いていたようだが、食べられたのか既に無くなっていた。
はやにえ1202-1.JPG



















ここにあるならあそこあたりにもと、探してみるとあったあった。
こちらはイナゴの腹部のみ。
このはやにえを見ていると、キッキッキッ!とモズの鋭い威嚇の声が聞こえた。
どこで見ていたのか、「俺のはやにえに手を出すな!」と言っていたに違いない。
毎年同じ場所にはやにえを作るのは、同じ個体が同じ場所にやって来ているという事だろうか?
はやにえ1202-2.JPG




















2022年12月2日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ、バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタモドキ

nice!(0) 

ムクドリとカラスの間には? [鳥類]

電柱で「ムクドリ」がカラスの兄貴と相談中。
お互いあたりをきょろきょろしながら秘密の話か?
ムクドリとカラス1129-1.JPG



















不意にムクドリが向きを変え、カラスの兄貴に何やら話すとこの後飛び去って行った。
ムクドリとカラス1129-2.JPG



















3分後、1羽を連れて兄貴の元へ戻ってきた。
2羽が並んでいったい何を話しているのだろうか?
僕の彼女、可愛くていいでしょう!とか。
ムクドリとカラス1129-3.JPG



















すると頭を垂れてしょぼん(T_T)
お前にはにはもったいないとでも言われたのか?

なぁんて、ムクドリとカラスの間にどんなストーリーがあったかわからないが、想像するのが面白い!
あなたならどんなストーリーを思い描きますか?
ムクドリとカラス1129-4.JPG



















2022年11月29日 埼玉県(丘陵外) スズメ目ムクドリ科 ムクドリ、カラス科 ハシブトガラス

nice!(0)