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キリギリス 絶好調♪ [バッタ目]

今日は久しぶりに晴れて、午後には気温が30℃を超えた。
雷雨があるかと思ったが降らず、これを書いている今20時ごろ外で雷鳴が聞こえて雨が降ってきた。
昼でなくて良かった・・・。

晴れた草地では「キリギリス」たちが競って鳴いていた。
チョン・ギース、ギース・チョン、図鑑によって表記は様々だが個人的には前者だと思っている。
葉の上でくつろいで日向ぼっこ。
ヒガシキリギリス0710-1.JPG



















ススキの葉上でしきりに鳴いていたオス。
ヒガシキリギリス0710-2.JPG



















撮りやすいように葉を引っ張っても鳴き止まない。
普通は敏感で近づくとすぐに鳴き止んでさっと下草の中に入ってしまうのだが、この個体はなかなかフレンドリーだった。
ヒガシキリギリス0710-3.JPG



















2021年7月10日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヒガシキリギリス

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今時の草はらのバッタたちは・・・ [バッタ目]

今、公園の広場は伸びてきた草が刈られてスッキリ。
バッタたちはどうしているのだろうと歩いてみると、足元から羽音を立てて飛んだのは「トノサマバッタ」のオスだった。卵越冬だがこの辺りでは2回/年発生している様で、初夏6月に入ると他のバッタたちに先んじて現れる。
この世代が産んだ卵が晩秋から秋に成虫となるのだろう。
トノサマバッタ0620.JPG



















バッタの中でも卵越冬で成虫になるトップバッターだと思っているのが「ヒナバッタ」。
寒さにも強いようで成虫で年を越すことも過去にしばしば確認しているが、それでも6月には成虫が現れシリシリシリ♪とラブソングが聞かれる。
これは腹部が黄色とオレンジ色なのでオスで、この日聞いた鳴き声の主だった。
ヒナバッタ0620.JPG



















刈られた低い草地を屈んで歩くと小さなバッタがピョンピョンと飛ぶ。
立って歩いては見つからない小ささだ。
目立つのは少し大きくなったショウリョウバッタの幼虫だったが、写真を撮り忘れた。
よく似た「オンブバッタ」はショウリョウバッタより後に孵化するので、まだとても小さい。
オンブバッタ0620.JPG



















オンブバッタの幼虫と同じくらい小さいのが「コバネイナゴ」。
似た種にハネナガイナゴがいて幼虫時期では識別できないが、ここではコバネしか見られないのでまずコバネイナゴの幼虫でいいだろう。
コバネイナゴ0620.JPG



















これも先の2種と変わらぬ大きさだった「イボバッタ」の幼虫。
太い後ろ足の2本の線は、成虫と変わらぬ特徴だろう。

どれも本当に地面を這って歩かなければ見つからないほど小さい。
まぁ僕の目が退化しているからなので、目の良い人や子供たちは見つけられるだろうなぁ。
イボバッタ0620.JPG



















乾いた草地の葉上から人気を感じるとさっと葉の下に潜るものがいた。
ははぁ、奴に違いないと辺りを見ていると葉の上にいたいた。
キリギリスの仲間の「コバネヒメギス」の幼虫だ。
湿地や田んぼなどの水辺周りにヒメギスが住んでいるが、乾燥した場所にはコバネヒメギスとすみ分けているようだ。コバネヒメギスの成虫は名の通り翅がとても小さくヒメギスと識別できるが、幼虫時代は共に翅が短いか無いので難しい。netなどで調べていると、腹部の色がヒメギスは褐色でコバネは緑や黄色をしているとあった。
見ると確かに黄色いのでこの乾燥した草地にいたのはやはりコバネヒメギスでいいのだろう。
もう少しして成虫になる頃に再び確認してみよう!
コバネヒメギス0620.JPG



















最後に林縁のササの葉上で見つけたのは恐らく「ハヤシノウマオイ」の幼虫。
背中に2か所褐色斑があるのと肉食性の証の脚に鋭い棘がある。
似た種にハタケノウマオイがいるが、ここではハヤシノウマオイしか見ていないのと環境からハヤシとした。
幼虫では恐らく識別は困難で、成虫のオスの発音器の形状と鳴き声で見分けることは出来そうだ。
これも成虫になる頃の夜に声を聞きに来なければなるまい。
ハヤシノウマオイ0620.JPG



















2021年6月20日 東京都 バッタ目バッタ科 トノサマバッタ、ヒナバッタ、コバネイナゴ、イボバッタ、オンブバッタ科 オンブバッタ、キリギリス科 コバネヒメギス、ハヤシノウマオイ

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キリギリス鳴き始める [バッタ目]

21日、出勤すると職場周りのススキのある草地のあちこちから、今年初めての「キリギリス」の鳴き声が聞こえてきた。
チョン・ギース♪

少し前にススキとオギを残して周りの草が刈られてしまったので、皆ススキやオギの込み入った根元で鳴いていて全く姿を見つけられない。

ふと見上げるとススキの葉の上にメスがいた。
まだ小さな翅の終齢幼虫だが、体の大きさは成虫とほとんど変わらず大きかった。
数日には脱皮して成虫になるだろう。
キリギリス0621.JPG



















2021年6月21日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヒガシキリギリス

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朝のススキにヤブキリ幼虫 [バッタ目]

仕事前にススキの株を眺めていると、少し大きくなった「ヤブキリ」の幼虫がいた。
既に小さな産卵する管がお尻の先に見えるのでメスだ。
植物の種を背中に付けているが食べた時に付いたのだろうか?
後ろ脚の付け根に付いているのは自分の糞か?
ヤブキリ0509-1.JPG



















近くのイタドリの葉の上にもいた。
腹ばいになって日の暖かさを全身に浴びているように見えた。
ヤブキリ0509-2.JPG



















少しすると触角を舐めてお掃除。
こちらには目もくれずかなりリラックスしている様子だった。
まぁ、何かするつもりもないので・・・。
ヤブキリ0509-3.JPG



















同じススキの株に「ナナホシテントウ」がいた。
なんか豚鼻のように見えて面白い。
ナナホシテントウ0509.JPG



















近くにはカメムシの仲間が。
ん~、いったい誰だっけ?
カメムシ0509.JPG



















2021年5月9日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヤブキリ、コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ、カメムシ目 ?

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ヤブキリ幼虫 [バッタ目]

林縁で小さな白い花を咲かせている「オトコヨウゾメ」。
花弁の縁や雌蕊の先のピンク色が可愛いらしい。
何ともけったいな名前だが、名の由来は定かではないようだ。
オトコヨウゾメ0403.JPG



















もう少し先が見頃のはずの「ヤマツツジ」が満開となっていた。
もちろんこの1株だけで他はまだ蕾が多いが色々な花の開花が今年は早い。
ヤマツツジ0403.JPG



















タンポポの花で花粉を食べていた「ヤブキリ」の幼虫。
若齢幼虫はタンポポなどの花粉を食べるが、成虫になると肉食性でセミを好んで食べる獰猛さだ。
ただこの幼虫には病気や菌類、カマキリやクモ、トカゲなどの天敵が待ち構えている。
成虫になれるのはほんの僅かに違いない。
ヤブキリ0403.JPG



















2021年4月3日 東京都 マツムシソウ目スイカズラ科 オトコヨウゾメ、ツツジ目ツツジ科 ヤマツツジ、バッタ目キリギリス科 ヤブキリ

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アカガエルの卵塊の上にまさかのキンヒバリの幼虫 [バッタ目]

小川脇を歩いているとコナラの枝に褐色の鳥が飛びあがった。
ジョビコかと思ったがよく見ると違う。
はて・・・、誰だっただろう?
頭ぐるぐる、ああっ、目の横に褐色の線(過眼線)があるので「ホオジロ」のメスだ!
横から見ればすぐにわかっただろうが、見上げた角度だと意外にわからないものだ。
ホオジロ0217.JPG



















湿地に入ってヤマアカガエルの卵塊を撮っていると周りの抽水植物から小さな虫が卵塊の上に飛び込んでくる。
ウンカの仲間もいたが、多かったのが小さなコオロギの仲間。
今の時期、湿地でこの色はひょっとして。
キンヒバリ0217-1.JPG



















この日はマクロレンズを持ち合わせていなかったので、望遠ズームでかろうじて証拠写真。
調べるとやはり「キンヒバリ」の幼虫でよさそうだ。
キンヒバリは湿地に棲むヒバリモドキ科の仲間で幼虫越冬し、初夏からリッリッリッリッ・リー♪とテンポ良いやさしい声で鳴く。名前の通り体は金色に透き通り大変美しく一度は撮りたいとずっと思ってきたが、大きさ6~7㎜と小さく湿地で鳴いているのでまだ叶わずにいる。
キンヒバリ0217-2.JPG



















2021年2月17日 東京都 スズメ目ホオジロ科 ホオジロ、バッタ目ヒバリモドキ科 キンヒバリ

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紅葉と共に色付く ショウリョウバッタモドキ [バッタ目]

fieldのコナラやイロハモミジはいよいよ紅葉のクライマックスに。
ススキの株を見ていると葉の裏に渋く赤い「ショウリョウバッタモドキ」のメスがいた。
今の時期見られるのは成虫越冬のツチイナゴやクビキリギス以外それほどはいない。
そういえば寒さに強いヒナバッタやオンブバッタをこのところ見ていない。
そんな種でもここまで赤くなることは無いだろう。
ショウリョウバッタモドキ1205_1.jpg





























2020年12月5日 東京都 バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタモドキ

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アオマツムシもいよいよ・・・ [バッタ目]

サクサク落ち葉を踏みしめながら歩いていてふと足元に目を落とすと、おや、「アオマツムシ」のメス。
標本にでもされたかのように翅を開いているが、いったいどうしたことか?ビックリだ。
オスの鳴き声も聞かれなくなって、木々の樹皮には産卵痕が見られるようになった。
アオマツムシ1119.JPG



















すぐ近くの落ち葉の上には「セスジツユムシ」のメスがいた。
セスジツユムシもオスの姿は見られず、いるのはメスばかり。
枯葉に緑はめだつよ。
セスジツユムシ1119.JPG



















手前に「オオカマキリ」、奥には「ハラビロカマキリ」がいた。
ハラビロカマキリの動きに反応したオオカマキリだったが少し離れていたので、ハラビロカマキリは命拾いしたな。
さすがのハラビロカマキリも体格差からしてオオカマキリにはかなわないだろう。
いよいよ厳しい寒さ。
このところ見られるのは、コバネイナゴにオンブバッタ、ヒナバッタ、成虫越冬のツチイナゴとクビキリギス。
寂しい季節になってきた。

オオカマキリ1119.JPG



















2020年11月19日 東京都 バッタ目マツムシ科 アオマツムシ、ツユムシ科 セスジツユムシ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、ハラビロカマキリ

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赤いススキに赤いショウリョウバッタモドキ [バッタ目]

朝陽が当たったススキでショウリョウバッタモドキを見つけた。
ショウリョウバッタモドキはススキやオギなどのイネ科に依存していて、東京都ではこれらが減っていることから絶滅危惧種に指定されている。
昨年ここのススキが夏に誤って全て刈られて姿が見られなくなり心配していたのだが、今年は刈られなかったので復活してくれたようだ。
街中のススキが生えるちょっとした空き地でその姿を見ることもあり、意外とたくましいなぁと思うこともあるのだ。
ショウリョウバッタモドキ1107-1_1.jpg



















いくつもあるススキの中で茎や葉が赤く染まった株がある。
恐らくこの茎を切ってみるとその随まで赤いと思われる。
この赤色はススキ本来の色ではなく、フザリウムという赤カビによるものと言われている。
一方のショウリョウバッタモドキは成虫になった頃には赤い筋が入るものもいるが緑色の体色で、このような色のものを見かけないことから恐らく秋が深まると体色が赤く変化すると思われる。
コバネイナゴなどでもこの色の変化は見られる。
まさか赤いススキを食べたことで赤カビによって赤くなるって事はないよなぁ・・・
それにしてもこの色の組み合わせは見事な保護色だ!
ショウリョウバッタモドキ1107-2_1.jpg



















2020年11月7日 東京都 バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタモドキ

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忍法 隠れ身の術! シブイロカヤキリ [バッタ目]

ススキの原っぱを歩いていると、茎が折れてお辞儀しているススキの穂の中に違和感が。
よく見ると流線型の形をした何かが隠れている。
ははぁん、奴だな!
シブイロカヤキリ1024-1.JPG



















近付いてよく見ると、思った通り「シブイロカヤキリ」の幼虫だった。
キリギリスの仲間で似た種に知名度の高いクビキリギスがいるが、クビキリギスは口が赤く後ろ脚が長いのに対してこの種は口が黒く後ろ脚が短いのが特徴でようく見れば見分けられる
シブイロカヤキリ1024-2.JPG



















さらにアップで見ると何だかエビのように見えてきた。
ススキの穂に隠れているが、体色や触角も長いのでまさにエビ!
茹でると赤くなるだろうか?
想像すると可愛そうに思えるが、エビはそう思えないところが虫とエビの違いなのか?
シブイロカヤキリ1024-3.JPG



















2020年10月24日 東京都 バッタ目キリギリス科  シブイロカヤキリ

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