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コケに似た色のヒシバッタの一種 [バッタ目]

先日山の林道の壁面をコケが覆っていた。
これは面白いものがいるのではと舐めるように見ていると、足元に何かが飛んだ。
見ると小さなヒシバッタのようだ。
普段よく見るハラヒシバッタなどとは色味が違ったが、小さすぎてメガネをかけても何だか良くわからないので持ち帰った。

帰ってマクロレンズで撮って見ると、なるほど。
緑の地色に黒や褐色の斑があり水色の斑点が美しい。
背中のキールや後ろ脚には黄色い帯がある。
ヒシバッタ0728-1.JPG



















大きさは約1㎝で、確かにこの色味でコケにいると紛れてしまいそうだ。
ヒシバッタ0728-2.JPG



















図鑑で探してみたが、ヒシバッタは地域によって種が細分化されていてさらに同定が非常に難しくお手上げである。ヒシバッタの一種としておこう。
ヒシバッタ0728-3.JPG



















いたのはこんな場所だった。
ゼニゴケの一種だろうか?一面を覆っていた。
ゼニゴケ0728-2.JPG



















202年7月28日 埼玉県飯能市 バッタ目ヒシバッタ科 ヒシバッタの一種

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バッタの子供続々と [バッタ目]

昨日、ヤブキリの幼虫を見たので、今日は仕事の昼休みに草むらへ。
しゃがんでまだ低い草を手で撫でていくと、小さな虫がピョンピョン飛んだ。
まず最初に見つけたのは褐色の小さな「ヒナバッタ」。
既に翅芽(小さな翅)があるので既に脱皮を何度かしたと思われる。
卵越冬のバッタの仲間では最も早く成虫が見られる。
ヒナバッタ0402.JPG



















続いて飛んだのは目立つ黒色の「コバネヒメギス」。
湿地ならヒメギスだろうが、ここは乾燥した草地でいるのはコバネだ。
コバネヒメギス0402.JPG



















そして最後が「キリギリス」だった。
昨日、ヤブキリとの見分けで背中に1対の白線と書いたが、正確には「1対の白に縁どられた黒線」が正解だ。
昨日の記事も訂正した。
次に見られるのは個人的な感覚では、トノサマバッタ、クルマバッタモドキ、ショウリョウバッタ、オンブバッタと続きそうだ。
キリギリス0402.JPG



















2022年4月2日 東京都 バッタ目バッタ科 ヒナバッタ、キリギリス科 コバネヒメギス、キリギリス













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ヤブキリ幼虫 現る [バッタ目]

今日から早や四月だ。
昨日は午前中は暖かくて長袖の袖をまくったが、午後から北風が吹き夕方には小雨もぱらついて冬に逆戻り。
今日も昼前位に陽射しが出て少し暖かくなったものの、またもや午後からの北風。
寒の戻りと言われるが、寒すぎる!

そんな中、そろそろ出てるかな?と開花したボケの葉を探してみると、やはりいた。
体の大きさは5mmくらいか、「ヤブキリ」の幼虫だ。
毎年このボケの葉上でたくさん見られる。
ヤブキリ幼虫0401-1.JPG



















雑食性で小さい頃はタンポポの花粉や木や草の葉を食べているが、成長するにつれ肉食性が強まり大人になると好物はセミと凶暴なハンターになる。
そろそろお仲間のキリギリスの幼虫の姿も見られる頃。
ヤブキリの幼虫は背中に褐色の1本線、キリギリスは背中に1対の白に縁どられた黒線があり見分けられる。
ここで見られるキリギリスは放虫されたのが居ついたものなのだが・・・。
ヤブキリ幼虫0401-2.JPG



















2022年4月1日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヤブキリ

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ミゾソバとアキノウナギツカミの草紅葉に [バッタ目]

田んぼの畔横の小川沿いでミゾソバとアキノウナギツカミが黄葉してちょっとした草紅葉に。
その様を眺めているとおやっ?っとある虫を見つけた。
どこにいるかわかったあなたは虫目の持ち主だ。
ミゾソバ、アキノウナギツカミ1107.JPG










































答えは、中央右のミゾソバの葉上にいた鮮やかな緑色の「セスジツユムシ」のメス。
バッタの仲間では遅くまで姿が見られる種で、先日モズのはやにえとして脚だけが見つかった。
ミゾソバの葉上に1107.JPG



















すぐ近くのヨシの葉上でも見られた。
緑が鮮やか過ぎて逆に目立ってしまうと思うのだが・・・。
セスジツユムシ1107.JPG





























前の日に洗濯物にとまっていて知らずに取り入れてしまった「ヒメアカタテハ」は翌日のこの日の朝、少し気温が上がってもう飛べるかなと指にとまらせるとさっと飛んで地面で開翅。
暖かな日差しを翅一杯に受けて一安心。
この場を離れてが、きっと無事に飛んで行ったことだろう!
ヒメアカタテハ1107.JPG



















2021年11月7日 東京都 バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ、チョウ目タテハチョウ科 ヒメアカタテハ

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見たかった! ヘリグロツユムシ [バッタ目]

今日は埼玉県西部の山で定点観察のアルバイト。
墓横の定点で、ふと見ると墓周りの石柱にクダマキモドキの仲間がいた。
普段見るのはサトかヤマクダマキモドキだが、何かが違った。
ヘリグロツユムシ1102-1.JPG



















先の2種より体の緑色が透き通った明るい感じで翅の網目模様も浮きだって見えた。
ひょっとしたらと上から見ると、やはり!

見たいと思っていた初見の「ヘリグロツユムシ」のメスだった。
サトやヤマと同じ仲間だが山地性で丘陵のfieldでは見られない。
前胸背(胸背面)の腹側に褐色の縁取りがあるのが特徴で名の由来だ。
ヘリグロツユムシ1102-2.JPG



















一眼を持ってきておらず悔しいがコンデジで。
ヘリグロツユムシ1102-3.JPG



















折角なので近くの葉上に移動してもらった。
後脚が片方無いが、まぁまぁ元気だ。
山ではすでに紅葉が始まって、午後からは日が陰りかなりの寒さだった。
これからますます寒さが増すが、既にやるべきことは済ませただろうか?
ヘリグロツユムシ1102-4.JPG



















2021年11月2日 埼玉県(丘陵外) バッタ目ツユムシ科 ヘリグロツユムシ

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枝先の葉上にサトクダマキモドキ [バッタ目]

視線を感じて高さ2mほどのコナラの枝先をふと見ると何やらがこちらを見ているような・・・。
ようく見ると、それは「サトクダマキモドキ」だった。
ツユムシの仲間で樹上生活をしよく飛ぶ。
サトクダマキモドキ1019-1.JPG



















見付けた時は気付かなかったが写真を見ると、左の中脚と後脚が欠損している。
どんなことでこうなったのか知る由も無いが、それでもこんな高いところにいるのだから大丈夫なのだろう。
何てたくましい!
サトクダマキモドキ1019-2.JPG



















2021年10月19日 東京都 バッタ目ツユムシ科 サトクダマキモドキ

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秋のバッタの仲間たち [バッタ目]

林縁でオギの葉に目を凝らしながら歩いているといたいた!

葉に擬態していると思われる「セスジツユムシ」のメス。
この時期、見るのはほとんどがメスでオスは稀。
オスを見るなら夏なのだろう。
セスジツユムシ0912.JPG



















サクラの枝には「ハヤシノウマオイ」のメスがいた。
前脚の鋭いトゲトゲは肉食性の証。
産卵管の付け根が傷んでいるようだが、既に産卵は済ませたのだろうか?
ハヤシノウマオイ0926.JPG





















池のほとりの枯れたヨシの葉では、外来種の「ウスグモスズ」のこちらもメスがいた。
外来種だがどこから来たのか産地が不明なのだ。
オスは鳴かない、コオロギ(ヒバリモドキ)の仲間だ。
ウスグモスズ0926.JPG





























見頃となってきたススキの穂の上にいた「ツユムシ」のメス。
この弱弱しく儚そうな姿が、秋が深まっていくこの季節に似合う。
良好な草地環境の指標種だと思う。
ツユムシ0918.JPG



















花の咲いたススキの穂には幼虫の「ツチイナゴ」がいた。
バッタの仲間では数少ない成虫越冬で、夏から秋の幼虫時代は緑色の体色だが越冬する成虫になると褐色に変わる。季節に合わせた保護色は素晴らしい!
ツチイナゴ0925.JPG



















足元で動くものが。
大きさは5mm弱だろうか、後脚の模様からコオロギ(ヒバリモドキ)の仲間のマダラスズの幼虫だ。
成虫の姿と鳴き声はこちらから。
マダラスズ0926.JPG



















刈られた草の上を歩くと飛び出した「シバスズ」。
マダラスズと共に市街地などでも姿や声が聞かれるポピュラーな存在。
大きさは6㎜ほどで、鳴き声はこちら
シバスズ0912.JPG



















2021年9月 東京都 バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ、ツユムシ、キリギリス科 ハヤシノウマオイ、バッタ科 ツチイナゴ、ヒバリモドキ科 ウスグモスズ、マダラスズ、シバスズ

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秋はバッタの季節 [バッタ目]

今日は天気が悪く小雨が降ったりやんだり。
昨日と違って気温が下がり肌寒いほどの秋の気候だった。
昨晩はタオルケットをかけて寝たが、今日は布団を一枚出した方が良さそうだ。

秋に多く見られるようになるのは、赤トンボやバッタの仲間だろう。
まだアキアカネが山から降りてきていないので、先日見かけた仮面ライダー顔のバッタたちを。

目の下に涙が流れたような模様がある「ツチイナゴ」。
バッタの中でも数少ない成虫越冬なので今の時期はまだ幼虫も見られる。
幼虫時代は緑色だが、一部終齢や成虫になると体の色が褐色に変わる。
冬枯れの中で目立たない保護色なのだろう。
ツチイナゴ0828.JPG



















草地で土が露出した場所や周りに草地がある砂利の敷かれた駐車場などで見られる「クルマバッタモドキ」。
バッタの仲間はおおむねメスはオスより体が大きく存在感がありこれはメス。
オスの方が体が小さく軽いからか飛距離を稼いでよく飛ぶ。
ご本家のクルマバッタは数が少なく数年に一度出会えるかどうかだ。
クルマバッタモドキ0828.JPG



















足元から葉っぱの上に飛んだのは「ヒナバッタ」のオス。
クルマバッタモドキに似ているが、体はずっと小さくクルマバッタモドキにある目の横線や模様がないので見分けられる。
ヒナバッタ0828.JPG



















こちらがメスで体の模様には個体差がある。
寒さに強く卵越冬だが、成虫で年を越して2月くらいまで見られるものもいる。
ヒナバッタ0828-1.JPG



















コンクリートの地面にそっくりな「イボバッタ」。
名の通り体にイボのような小さな突起がたくさんあり、体の色と質感で地面に溶け込む。
じっとしていると気付かないが、近付くと飛んで逃げるのでわかりやすい。
体の質感と後ろ脚の2本の黒い線で他種と見分けることが出来る。
イボバッタ0828.JPG



















2021年8月28日 東京都 バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、クルマバッタモドキ、ヒナバッタ、イボバッタ

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カマドウマの仲間 モリズミウマ? [バッタ目]

今日も午前中は晴れていたが午後から曇り夕方からはもの凄い雷雨となった。
不安定な天候が続きそうだ。

先日、くらい雑木林を歩いていて見つけた「キツネノハナガサ」。
大好きなキノコで色と透明感が儚くて神秘的で素晴らしく美しい!
名前もこの雰囲気にピッタリ。
キツネノハナガサ0710.JPG



















そんな足元から何かがぴょんと飛んだ。
アズマヒキガエル?と着地地点に目を凝らすとカマドウマの仲間だった。
ここで今まで見たのはカマドウマとマダラカマドウマだが、なんだかちょっと違う感じ。
モリズミウマ0710.JPG



















この仲間は色々いて厄介なので今まで深入りしなかったのだが、誰だか知りたくなってバッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑で調べてみた。
この辺りいる種は上記2種以外にはモリズミウマ、クラズミウマ、コノシタウマのようで識別点はモリズミウマが後脚脛節の背面の棘列がすべて同じ大きさで、他2種は4~5本の短い棘列と1本の長い棘の繰り返しパターンのようだ。そこで写真を拡大してみると、同じ大きさの短い棘が並んでいるので「モリズミウマ」のよう。
森に棲む馬という命名なのだろう。
後脚脛節の棘は意識していなかったので、次に会った時はここを重点的に撮るようにしたい。
モリズミウマ0710-1.JPG



















2021年7月10日 東京都 ハラタケ目ハラタケ科 キツネノハナガサ、バッタ目カマドウマ科 モリズミウマ

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キリギリス 絶好調♪ [バッタ目]

今日は久しぶりに晴れて、午後には気温が30℃を超えた。
雷雨があるかと思ったが降らず、これを書いている今20時ごろ外で雷鳴が聞こえて雨が降ってきた。
昼でなくて良かった・・・。

晴れた草地では「キリギリス」たちが競って鳴いていた。
チョン・ギース、ギース・チョン、図鑑によって表記は様々だが個人的には前者だと思っている。
葉の上でくつろいで日向ぼっこ。
ヒガシキリギリス0710-1.JPG



















ススキの葉上でしきりに鳴いていたオス。
ヒガシキリギリス0710-2.JPG



















撮りやすいように葉を引っ張っても鳴き止まない。
普通は敏感で近づくとすぐに鳴き止んでさっと下草の中に入ってしまうのだが、この個体はなかなかフレンドリーだった。
ヒガシキリギリス0710-3.JPG



















2021年7月10日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヒガシキリギリス

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