SSブログ

早い!早い! 咲くのが早い!! [植物]

今日は昨日のような風もなくとても暖かい一日だった。
2日ほど無精していたが、今日のfieldでは今年初見の花たちが次々と見られた。
カタクリをはじめ早春の植物が今年は1週間ほど早く開花しているがこれも暖冬、温暖化の影響なのだろうか?
今日は写真を撮れなかったので、それぞれ過去に撮ったものから。

常連の方とお会いしてもう咲いているよと教えていただいた「チゴユリ」。
4月中旬から咲き始めるのだが今年は早くもうあちこちで咲いていた。
チゴユリ0403_1.jpg



















ふと見上げてびっくり、枝先に白いブラシが。
4月下旬頃から開花する記憶の「ウワミズザクラ」の花ももう咲き始めた。
ウワミズザクラ0403_1.jpg





























こちらも驚きの「ホウチャクソウ」。
この写真ほど花が開いてはいなかったが、もう明日には咲きそうな株がいくつかあった。

今年は本当に注意していなければ見頃を見逃してしまいそうで気を抜けないな。
ホウチャクソウ0403_1.jpg



















2020年4月3日 東京都 ユリ目イヌサフラン科 チゴユリ、ホウチャクソウ、バラ目バラ科 ウワミズザクラ

nice!(1)  コメント(2) 

クリの冬芽とクズの葉痕 [植物]

虫が少ない冬は、枝先をじっくり見ることが多い。
そんな時目に付くのが冬芽。
木によって形は様々だが、その特徴で木を見分けられる。
「クリ」の木の冬芽は、クリの実そっくり!
これならすぐに覚えられる。
クリ0116_1.jpg



















冬芽とともに木によって異なるのが葉が落ちた後の葉痕。
おおむね冬芽の下に見られ、維管束という水や養分を運ぶ管の痕が顔のように見えるのが面白い!
あちこちに蔓を絡ませていた「クズ」もすっかり枯れてしまったが、葉痕の面白い顔の代表でもある。
さてこれは何の顔に見えるかな?
クズ0116_1.jpg



















これはウインクしたひょっとこか。
冬には冬の楽しみかたがあるものだ!
クズ0116-1_1.jpg



















2020年1月16日 東京都 ブナ目ブナ科 クリ、マメ目マメ科 クズ

nice!(0)  コメント(0) 

オニグルミの冬芽 [植物]

駐車場脇に「オニグルミ」の木があり低い位置に枝が伸びて冬芽の観察にもってこいだったが、枝が切られてしまい残念。実がなると重みでさらに枝が下がるので切られてしまったと思われる。
それでもまだ低い位置にある枝で冬芽が見られた。

さて、サルかヒツジか、どちらに見えるだろうか?

毎冬見るが面白い!

オニグルミ0102_1.jpg



















林内の枝先で見つけたのはヨコバイの仲間だろう。
調べたが種はわからなかったがなかなかかっこいい!
ヨコバイの仲間0102_1.jpg



















2020年1月2日 東京都 ブナ目クルミ科 オニグルミ、カメムシ目ヨコバイ科 ヨコバイの仲間

nice!(1)  コメント(0) 

市の天然記念物 エドヒガンザクラ倒れる [植物]

昨日今日と河川敷の昆虫調査を行った。
夏秋2回の調査だが、夏は37℃を記録して熱中症になり、今回は台風で調査区の河川敷が水没し土砂が堆積していて残念ながら虫の数が非常に少なかった。
今日はトラップの回収で早々に終わったので、近くにある以前に勤めていた埼玉県北本自然観察公園に行ってみた。

池に掛かった桟橋を歩いていると、当時お世話になった先輩の方が小学生を引き連れて歩いてきた。
まるで校長先生みたい!

今日は小学生5クラスが学びに来ているとのことだった。
子供たちがカメっ~!て叫んでいる先には、大小の「ミシシッピアカミミガメ」が並んで水面に突き出た木で甲羅干しをしていた。
ミシシッピアカミミガメ1031_1.jpg



















桟橋には「カヤネズミ」の巣の解説看板が立てられていた。
先の先輩はカヤネズミの巣を見つけるスペシャリストで、この巣も先輩が見つけたのだろうか?
解説看板の写真と少し場所が違ったのは、台風のせいだろう。
甲羅干しをするカメもカヤネズミの巣も僕が務めていた10年前と変わらないのは嬉しくも懐かしい!
カヤネズミ巣1031_1.jpg



















ミゾソバが見ごろの湿地を見ていると、枯れた葉の上に「ササキリ」のメスがいた。
今の時期見られる小さなキリギリスの仲間だ。
見られたのはメスばかりで、この種もそろそろ終盤なのだろう。
ササキリ1031_1.jpg





























湿地の木道の先に黄色いコーンが立っていたので工事中かなと思ったら大きな倒木だった。
その木は樹齢200年を超えるといわれ北本市の天然記念物に指定された「エドヒガンザクラ」で春には薄紅色の花をたくさん咲かせ多くの方々を楽しませてきた。
エドヒガンザクラは長命な野生種で、この種とオオシマザクラから生まれたのがソメイヨシノと言われている。
公園によると台風19号に耐えた後の10月22日に倒れ、原因は根腐れとのこと。
老齢で気にはなっていたのだが、まさかの驚きと残念で仕方がない。
今日は昔と変わらぬカメとカヤネズミ、倒れてしまったエドヒガン、嬉しいやら悲しいやらで・・・。
エドヒガン1031_1.jpg



















2019年10月31日 埼玉県 カメ目ヌマガメ科 ミシシッピアカミミガメ、ネズミ目ネズミ科 カヤネズミ、バッタ目キリギリス科 ササキリ、バラ目バラ科 エドヒガンザクラ


倒れた姿だけではいたたまれないので、ちょうど10年前の立ち姿を追記しました。
エドヒガン_1.jpg





























エドヒガン1_1.jpg





























エドヒガン2_1.jpg

nice!(0)  コメント(2) 

一気に 春の花たち [植物]

今日も20℃を超える暖かさ。
歩くと汗が・・・。

この陽気で里山の花たちも一気に開花したようだ。
知る限り今一か所でしか見られない「アズマイチゲ」。
今年もたくさん開花していた。
アズマイチゲ0322_1.jpg



















春といえば「カタクリ」。
今週末からそろそろ見頃となりそうだ。
カタクリ0322_1.jpg



















太郎坊と次郎坊の引っ張り合い
「ジロボウエンゴサク」も大好きな特徴のある花を付けていた。
この曲線と淡い紫が絶妙!
ジロボウエンゴサク0322_1.jpg



















湿った場所に生える「ネコノメソウ」も。
結実すると種が名前の由来に。
ネコノメソウ0322_1.jpg



















野のイチゴたちも蕾を付けていた。
クサイチゴにニガイチゴ、一足先に「モミジイチゴ」が下向きの白い花を咲かせていた。
モミジイチゴ0322_1.jpg



















林床にふと目をやると、花ではないが落ち葉の下からドロドロドロ~、まるでお化けのような「ヤブレガサ」が・・・。
花も虫も賑わいの季節、次々と出会いがあって歩いていて楽しい!

ヤブレガサ0322_1.jpg



















2019年3月22日 東京都

nice!(1)  コメント(6) 

風で運ばれる テイカカズラの種子 [植物]

歩いていると足元に長い冠毛のある種が落ちていた。
脇のコナラを見上げると幹を登る常緑の蔓植物。
夏に甘い香りの風車のような小さな白い花を付ける「テイカカズラ」の種だった。
テイカカズラの種子1213-2_1.jpg



















探すとあちこち広範囲に落ちていて、風に乗って飛んで行ったようだ。
真っ白くて密集した細い毛がうまく風をとらえて遠くまで運ばれる。
テイカカズラの種子1213-1_1.jpg



















この種子は対になった細長い鞘に収納されていて、鞘が裂開すると中から出てくる。
小さな花なのにこんなに大きな種を付けるのは不思議だがさらに鞘の中にたくさんの種子が詰まっていることもとても興味深い!
テイカカズラの種子_1.jpg





























2018年12月13日 埼玉県 リンドウ目キョウチクトウ科 テイカカズラ

nice!(1)  コメント(0) 

紫色の鞘に青い種 ノササゲ [植物]

fieldで鞘を付けるマメ科は色々な種がある。
大豆の原種のツルマメや小豆の原種のヤブツルアズキなどもあるが、中でも好きなのがこの「ノササゲ」。
理由は鞘と種の色。
ツルマメやヤブツルアズキは熟した鞘は茶色でよじれて種を飛ばしてしまう。
一方ノササゲの鮮やかな紫色の鞘は今の時期褐色の林縁によく映える。

さらには中から顔をのぞかせた種もまるでブルーベリーのような青。
この絶妙な天然色の組み合わせが素晴らしい!
ノササゲ1130_1.jpg



















2018年11月30日 東京都 マメ目マメ科 ノササゲ

nice!(1)  コメント(2) 

天使の輪ぁ!アマチャヅル  [植物]

アマチャヅルは巻きひげで絡むツル性の植物で、葉は特徴のある鳥足状複葉。
似ている葉にヤブガラシがあるが、それよりも色や質感も薄いので慣れれば見分けられる。
夏に小さく星形の可憐な花を付けるが、その後の黒く熟する実がいい。
黒い実は色々あるが、実の中央から少し下に白い輪っかがあるのが目印で可愛い!
この天使の輪を持つ黒い実を見付けると、ちょっと小躍りしてしまう!!
アマチャヅル1127_1.jpg






















2018年11月27日 東京都 スミレ目ウリ科 アマチャヅル

nice!(1)  コメント(0) 

赤い艶やかなフユイチゴの実 [植物]

丘陵で見られるイチゴの仲間はモミジイチゴ、クサイチゴ、ニガイチゴなどがあるが、冬に赤い実を付けるのはその名の通り「フユイチゴ」だけ。
みずみずしく艶やかな赤い実は、美味しそうでつい摘まんで口に・・・。
フユイチゴ1113_1.jpg






















虫が少なくなってきたこの時期、見掛けるのが「トビナナフシ」だ。
この日は、黄色い葉の上に緑が乗っかっていたので遠くからすぐに見つけることが出来た。
ニホントビナナフシとも言われるが、正式和名はどちらだろうか?
トビナナフシ1120_1.jpg






















2018年11月13日、20日 東京都 バラ目バラ科 フユイチゴ、ナナフシ目ナナフシ科 トビナナフシ(ニホントビナナフシ)

nice!(1)  コメント(4) 

タカアザミの種の冠毛は羽毛みたい! [植物]

ビオトープ脇の「タカアザミ」がたくさんの種を付けていた。
種には冠毛が付いていて、風に乗って遠くまで飛ばされていい場所にたどり着けたものだけがそこで子孫を増やすのだ。
タカアザミ1121-1.JPG





























種をよく見ると付いている冠毛がさらに分岐してまるで鳥の翅、ガのオスの触角のよう。
これなら風をしっかり受けてかなり飛びそうだ。
昨日記載したオオニガナやアキノノゲシの冠毛にはこんな分岐が無いが、その代わり冠毛の数は多そうだ。
さて、いったいどの種が一番遠くまで飛ぶのだろうか?
試してみたいなぁ!
タカアザミ1121-2.JPG



















同じアザミの仲間の「ノハラアザミ」も見てみると、やっぱり羽毛のようだった。

アザミの仲間は皆このタイプなのだろうか?
ノハラアザミ1121.JPG



















2018年11月21日 東京都 キク目キク科 タカアザミ、ノハラアザミ

nice!(1)  コメント(0)