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オオニガナの種子 冬がもうすぐそこまで・・・ [植物]

湿地で「オオニガナ」の冠毛の付いた種子が日を浴びて輝いていた。
今年もこのビオトープでたくさんの花を咲かせてくれた。
オオニガナ1121-1_1.jpg





























よく見ると種子からたくさんの冠毛が放射線状に伸びている。
これらが風を受けて遠くへ飛んで子孫を増やすのだ。
思わずふ~と息を吹きかけて飛ばしてみたくなった。
オオニガナ1121-2_1.jpg



















近くにあったアキノノゲシも冠毛を付けていた。
オオニガナと比べると色は白っぽくてその数は少ないように見えるがとてもよく似ている。
アキノノゲシ1121_1.jpg



















オギの茂みで何かが音を立てて動いた。
音が聞こえた場所に目を凝らすと、いたのは「カシラダカ」のオスだった。
冬鳥で先週初めて姿を確認したばかりだ。
ん~、冬の足音がもうそこまで・・・
カシラダカ1121_1.jpg



















2018年11月21日 東京都 キク目キク科 オオニガナ、アキノノゲシ、スズメ目ホオジロ科 カシラダカ

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サネカズラの実とウコンカギバ [植物]

この日、林縁で見つけた赤い実。
艶やかな赤く丸い実がブドウみたいな常緑蔓植物の「サネカズラ」。
実(さね)が美しい蔓(かずら)という、別名のビナンカズラは蔓から採った粘液を整髪料として使ったことかららしい。
サネカズラ1101-1_1.jpg





























確かに名の通りこの実はとても美しく魅力的で毎年この時期見たくて探している。
いかにも美味しそうだが、無味で美味しいとは言えないらしい。

ところでAPG体系の分類ではサネカズラはアウストロバイレヤ目マツブサ科に属するが、アウストロバイレヤって何?
舌を噛みそうで馴染が無いなぁ!
サネカズラ1101-2_1.jpg



















この実の近くの葉にいた「ウコンカギバ」。
ウコンカギバといえば名の通りのウコン色、濃い黄色のイメージだが、こんなに薄い色のもいるようだ。
幼虫の食樹はブナ科コナラ属、シイ属で、この葉は確かにアラカシのようだった。
ウコンカギバ1101_1.jpg



















2018年11月1日 埼玉県 アウストロバイレヤ目マツブサ科 サネカズラ、チョウ目カギバ科 ウコンカギバ

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根も葉もない寄生植物 アメリカネナシカズラ [植物]

数年前にササを刈った法面の緑色の草の上に何だか黄色い網のような物がかかっていた。
この黄色のあみあみ、見覚えがあった。
アメリカネナシカズラ1017-1_1.jpg



















およそ10年前に埼玉の前職場で見て以来、狭山丘陵では個人的に初めての「アメリカネナシカズラ」だ。
この植物、北アメリカ原産の寄生植物で、発芽時には根があるが寄生する相手を見つけ絡み付くと根は枯れて寄主から栄養分を横取りする。
同じような在来の寄生植物にネナシカズラがあるが、こちらは毎年普通に見られる。

何故ここに今まで見られなかったこの植物が発生したのか?

一緒にいた植物に詳しいボランティアの方が、恐らくここを業者が草刈りした時に他でも使用していた刈払機に付いていた種子が落ちたのではないかと。
なるほどである。
アメリカネナシカズラ1017-2_1.jpg



















近くで見ると直径3mmほどの白い花が固まって咲いていた。
花だけ見ていると綺麗なのだが、結実して種が落ちるとまたここで増えていく。
後日、ボランティアの方が結実前に駆除していただけるとの事で一安心。
来年も注視しなければである。
アメリカネナシカズラ1017-3_1.jpg



















2018年10月17日 東京都 ナス目ヒルガオ科 アメリカネナシカズラ

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ダイコンソウの花の後 [植物]

夏から秋にかけて黄色い花を咲かせる「ダイコンソウ」。
葉が大根の葉に似ているから名付けられたそうな。
5弁の黄色い花も可愛いが、花の後の姿にも惹かれる。
ダイコンソウ1003-1_1.jpg



















S字に曲がった花柱が魅力的。
見ていて楽しくなる!
ダイコンソウ1003-2_1.jpg





























2018年10月3日 東京都 バラ目バラ科 ダイコンソウ

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春の白い花 [植物]

春先は黄色や紫色の花が多いが、初夏に移ろうにつれ白い花が目立ってくる。

このところあちこちで群生して咲き始めてきた「ニョイスミレ」。
葉の形が僧侶の持つ如意に似ている事かららしいがそれ自体見たことが無い。
別名はツボスミレ、ツボは古語で庭という意味で庭に咲くスミレ。
ニョイスミレ0406_1.jpg



















タチツボスミレは今が盛りとあちこちで見られるが、その白花の「シロバナタチツボスミレ」。
距まで白いのがこの種でピンクがかっているのはオトメスミレという。
ほっと頬を染める恥じらいの乙女か。
シロバナタチツボスミレ0406_1.jpg



















ムラサキケマンの群落の中に咲いていた真っ白な「ユキヤブケマン」。
花の先端に紫色が残るのはシロヤブケマンだが、全て真っ白なのがこの種。
初めて見たがとても美しい。
ユキヤブケマン0406_1.jpg





























2018年4月6日 東京都 スミレ目スミレ科 ニョイスミレ、シロバナタチツボスミレ、キンポウゲ目ケシ科 ユキヤブケマン

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早春の花たち~都立野川公園自然観察センター [植物]

今日は休みで天気も良いので久しぶりに東京都の野川に行ってきた。

出るのが遅かったので少し陽が傾いていたが、川沿いのヤナギが芽吹いて緑が美しかった。
野川_1.jpg



















都立野川公園自然観察センターの入り口周りはリニューアルされ掲示板もできてとても綺麗になっていた。
野川1_1.jpg



















ここには様々な植物があり、わざわざ遠くに足を運ばなくても希少な種が多く見られる。
植物を学ぶには良い場所だ。
セツブンソウの花は終わっていたが、既にアズマイチゲが開花していた。
アズマイチゲ0313_1.jpg



















キクザキイチゲの花も春を・・・。

キクザキイチゲ0313_1.jpg



















雪割草で知られるミスミソウも可愛い花を咲かせていた。
花は白、ピンク、紫など同じ種でも色々ある。
これは白色の花弁と紫の葯のコントラストが美しい。
ミスミソウ0313_1.jpg



















少しピンクがかった花。
以前紫色の花もあったが、今日は見られなかった。
イヌノフグりの花を楽しみにしていたが、既に花を落としてしまっていた。
昼頃に来ていれば見ることが出来ただろうに残念だった。
また、来てみよう!
ミスミソウ0313-1_1.jpg



















2018年3月13日 東京都 キンポウゲ目キンポウゲ科 アズマイチゲ、キクザキイチゲ、ミスミソウ

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早春の花たち [植物]

暖かさと寒さが一進一退。
そんな中でも植物たちはいつも通りしっかりと開花の時期を見極めている。
ちょっとフライング?
この日初めて見た間もなく開花しそうな「カタクリ」。
群生地ではまだ蕾もほとんど上がって来ていなかった中でキツネノカミソリの群生地にぽつんと一株寂しく。
でも 見てる人 たくさんいるから!
カタクリ0306_1.jpg



















一方「キツネノカミソリ」は夏に咲く花のために栄養たくわえ中。
緑色の葉を伸ばしていた。
キツネノカミソリ0306_1.jpg



















陽の当たる南向きの斜面では早くも開花していた「シュンラン」。
雑木林ではまだ蕾を伸ばしてきたところが多いが、ここは暖かいのでいくつかの株が花を開いていた。
正面から撮らしてくれないのでちょっとうつむき加減。
シュンラン0306_2.jpg



















fieldでは恐らくこの1本だけではないかと思っている「サンシュユ」もあと少しで開花しそうだった。
別名春黄金花、春の黄色い花も美しいが秋の赤い実もいい。
きっとこれを書いている今はもう花弁を開いているに違いない

サンシュユ0306_1.jpg



















2018年3月6日 東京都 ユリ目ユリ科 カタクリ、キジカクシ目ヒガンバナ科 キツネノカミソリ、キジカクシ目ラン科 シュンラン、ミズキ目ミズキ科 サンシュユ

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実の淡い桃色と種のビビットな赤が印象的 マユミ [植物]

秋も深まり雑木林が様々な色に染まり見ていて楽しい季節になって来た。
そんな中、林縁でこの色の組み合わせはいつも心を和ませてくれる。
裂開した淡い桃色の実、中から顔をのぞかせたビビットな艶のある赤い種は「マユミ」。
マユミ1113-1_1.jpg



















柔らかそうで優しそうな実の中から見える真逆な種の組み合わせは、この時期林縁でとても目を惹く。
色変わりしないなら、このまま持ち帰ってずっと飾っていたいと思うのだがそうもいかない。
今しか見られないからいいのかも・・・。
マユミ1113-2_1.jpg



















今の時期のマユミには、ミノウスバの他に「キバラヘリカメムシ」も見られるが、このところまだ未確認だ。
以前に撮ったマユミの実とのツーショット。
キバラヘリカメムシ_1.jpg





























2015年、2017年11月13日 東京都 ニシキギ目ニシキギ科 マユミ、カメムシ目ヘリカメムシ科 キバラヘリカメムシ

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里山のミニトマト ヒヨドリジョウゴ [植物]

湿地脇の法面に真っ赤な小さな実が熟していた。
里山のミニトマトと勝手に呼んでいる「ヒヨドリジョウゴ」の実。
一見小さなトマトのようにも見えるが全草に毒があり食べることは出来ない。
ただし、鳥は食べるようで、丘陵には少ないが都市部の空き地や公園などでは結構見られる普通種だ。
木の下や根元などで見られる事から鳥が実を食べて糞と共に種を落とすのだろう。
ヒヨドリと名が付くがヒヨドリが好んで食べるわけではなさそうだ。
ヒヨドリジョウゴ1113.JPG



















夏から初秋に咲く白い花は独特の形で、つい見入ってしまう。
ヒヨドリジョウゴ_1.jpg



















2017年11月13日 東京都 ナス目ナス科 ヒヨドリジョウゴ

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スズメウリ 白くなったら熟れてるよ! [植物]

林縁で赤く熟したカラスウリの実が見られるようになってきた。
実が大きいからカラス、一方同じウリ科でそれよりも小さな実を付けるのが「スズメウリ」。
カラスウリに比べるととても小さいのでスズメと名付けられている。
小さな実がたくさん連なる様は愛らしい!
スズメウリ1005-1_1.jpg



















カラスウリは赤く熟すが、スズメウリは熟すと白くなる。
熟すと少し青臭いがほんのり甘さが口に広がる。
まぁ味覚は人それぞれ、美味しくないという人もそこそこいるが・・・。
皆さんはどうだろうか?
スズメウリ1005-2_1.jpg





























2017年10月5日 東京都 ウリ目ウリ科 スズメウリ

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